そらのことⅡ

  • 所帯道具

 そらの所帯道具を揃えた。
ケージ、茶碗、水飲み水筒、マット・・・。
1年前にごっそり捨てたモンばっかしである。
何やってんだか・・・。
 モノを容赦なく捨てる事にはようやく慣れた。
でも、又捨てたモンを買ってくる事には慣れてない。
結構なストレスである。
 現代日本人には必須の感覚なんだべな。
飽食、モノ余り、使い捨て・・・。
そんな事にストレス感じてたら死んじまう。
頑張って慣れなきゃ・・・。

 ドッグフードも15年前とは様変わりである。
付加価値競争全盛って感じ。
ヨコモジの高級品が並ぶ。
昔ながらの廉価品は端の方に追いやられてる。
 やれ、ダイエットだ、カルシウムだ。
アレルギー対策だ・・・。
年齢別、犬種別、材料別・・・。
値段も跳ね上がってる。
ニンゲンの米の2〜3倍もしてんじゃん。
何か、常軌を逸してるなあ・・・。
 でも、売れる。
高いモンほど良く売れる。
我が家も廉価品なんか、鼻も引っ掛けない。
よくわかんないヨコモジのフードを仕入れる。
今どき、残りモンなんか喰うワンコはいないんだべか・・・?

  • シャンプー

 1年前に全部処分した。
何もない。
これもずいぶんいろんな種類が並んでる。
素人目には十分いいモンが出てると思う。
昔のペットシャンプーは洗浄力が強過ぎたりした。
今は、スグレモノが沢山ある。
 でも、更に時代は変わった。
ペット産業は獣医師との連携も見事。
今や、シャンプーは動物病院で買うのが常識らしい。
これ又、お高い。
ニンゲン用の5〜6倍は軽い。
とにかく”高いモンはいいモン”なんである。

  • 「JOYPET」

 シャンプーには想い出がある。
まおお坊ちゃまは「JOYPET」っていうシャンプーを使ってた。
これは偶然、オーストラリアで見つけた。
お坊ちゃまの土産に買ってきた。
 これが使ってみると、えりゃあ具合が良かった。
すぐにあちこち探し回った。
「J&J」だから日本でもあるべ、っと思ってた。
が、無かった。
 オーストラリア旅行に行くヒトに頼んだりもした。
そうこうしてる内に、やっと日本でも売られるようになった。
以来、ず〜っと愛用者だった。
 香りは、時として強烈な想い出につながる。
「JOYPET」の香りは、お坊ちゃまの香りなんである。
って意味では動物病院で買ってもらった方がいっか・・・。