珍しくもない本の雑感60(2)

 【男たちへ】

  • 75日

 ほとぼりが冷めた・・・。
再度、本を開いてみた。
やっぱ、面白い。
第1章は失敗だんべな。
この話は要らなかった。
少なくとも、件のコメントは要らなかった。
 他の51章は全部面白かった。
「七生おばさん」らしさが満載だった。
イタリア男、イギリス男、スペイン男・・・。
その考察と、ニッポン男との比較。
子どもの教育。
ファッションセンスと色気。
何より、女性を見る目。
実に”らしいっ”・・・。

  • 「スタイル」

 この本で一番、印象に残ったコトバ。
それは「スタイル」
「七生おばさん」が自分自身に最も強く要求してることだとか・・・。
「スタイル」とは・・・?

・・・誰も知らない。が、見ればそれとわかるのが「スタイル」だ・・・

 「スタイル」がある、ということ。

    1. 年齢、性別、社会的地位、経済状態などから、完全に自由な人であるということ。
    2. 倫理、常識などからも自由であること。
    3. 貧相でないこと。
    4. 深いところでは、人間性に優しい眼を向けることのできる人。
    5. ステキな人。

手のひらに書いて、飲んでみっか・・・。

  • セクシー

 これは思いっきり納得。
セクシーでない男の品さだめ。

    1. 部厚いマンガ雑誌を電車の中で読んでいる男
    2. ロリコン趣味の男
    3. 不安を知らない男
    4. 見苦しい男

まったく同感。
更に言えば、

    1. 「もえ〜っ」とか言ってる気持ちの悪い男
    2. ケータイ見ながら周りを見ずに歩いてる男
    3. 電車でクラゲ状態で隣人にもたれ掛かって寝てる男

あたりも該当するベ。

  • 成功

 「七生流」成功する男、も載ってた。

    1. 身体全体から、えも言われぬ明るさを漂わせる男
    2. 暗黒面ばかりに眼がいく人、ではない男
    3. 自らの仕事に、90%の満足と、10%の不満をもっている男
    4. ごくごく普通の常識を尊重する男

う〜ん・・・。
こりゃあ、手のひらに書いたっくらいじゃ効かないべ。

    1. ここしばらく、重〜く、暗〜いストレスが漂ってる・・・。
    2. 明るいネタを探すのは至難のワザ・・・。
    3. 仕事の99.99%が不満・・・。
    4. 世間の常識は、自分の常識からどんどん遠のいてく・・・。
  • 「蛮刀」

 読後感は、予想に違わず。
「七生おばさん」の本領発揮。
「フツウの男」は一刀両断。
それも、切れ味鋭い「銘刀」とちゃう。
旧日本軍の「蛮刀」だべや。
 スパッと切られたって感じじゃない。
わかってんだけど、問答無用で押し切られたような・・・。
でも、正論なんである。
筆致は小気味いい。
言いたい放題、書きたい放題・・・。
徹底的に”ワタシ流”を突き通してるとこがすごい。

人生、意に適うを以って貴しと為す