「時之栖(ときのすみか)」のこと

  • 勧誘

 最近、実家からの電話が増えた。
何で・・・?
簡単である。
理由は舎弟どもの子ども、つまり孫太郎。
 今まで、散々猫っ可愛がりしてきた。
カネを与え、モノを与え、どこへでも連れてった。
その孫どももいつの間にか大きくなっちゃった・・・。
もう、じ〜じやば〜ばは眼中にない。
そんなモンである。
 そーなると、興味の対象が変わる。
友だちとか、子どもとか・・・。
特に子どものない我が家なんか絶好の標的。
今回は我が家と次男坊が勧誘の相手だったらしい。
 「東洋一のイルミネーションだってさっ!」
「へ?」
「2月一杯で終わっちゃうらしいよっ!」
「ふう〜ん」
「一度、行ってみたいよねえっ!」

  • 孝行

 1年前から、急に親孝行になった。
毎月必ず帰省して、一緒にメシを喰う。
恒例行事になってしまった。
 「今月はいつ『徳兵衛の寿司』食べに行くの?」
ってな電話が来るようになった。
その電話とは別な電話も来る。
今回は御殿場の「時之栖(ときのすみか)」へのお誘いだった。
聞いたことないなあ・・・?
 嫁さんが早速ネット検索。
要するにいろんな種類の温泉があるホテルだった。
御殿場高原ビール」なんかと一緒らしい。
 はは〜ん。
かつて、どこぞのホテルだったような気がする。
米久」がテコ入れして、一大レジャーランドにしたらしい。
ま、いっか。
何でもいいから行ってみるべ。

  • 「茶目湯殿」

 「R18」の温泉だという。
「へっ?」
別にいかがわしいところじゃあなかった。
要するに子どもを入れない。
落ち着いた雰囲気をウリにしてるってこって・・・。
子どもが入れる温泉は別にある。
そりゃ、やっぱ「R18」だしょ!
 結構な込み具合だった。
でも、ロッカーの数しか入場出来ない。
温泉で”イモ洗い”ってなこたあない。
いざ、入場する段になってひと騒動。
三島のじ〜じと、沼津のば〜ばが風呂には入らんと言い出した。
また、年寄りが訳のわからんことを・・・。
”温泉に行こう”って誘っといて、風呂には入らん・・・?
 ダメモトで受付のねーちゃんに交渉。
「風呂には入らんつってんだけど、カネ要るの?」
「ええ、入場料ですから・・・」
1人2,000円である。
え〜い、面倒いっ!
持ってけ、ドロボーっ!

  • ヘルスセンター

 ひと昔前、よくこんな施設があった。
温泉と、休憩所と、宴会場と、マッサージと・・・。
その気になれば、朝から1日中ゴロゴロ出来る。
あれの小洒落た現代版かな・・・。
 中にはちょっとしたスナックコーナーもある。
お茶やコーヒーは無料。
マッサージチェアや、パソコンも設置されてる。
古民家の建材を利用したちょっと雰囲気のある造りではある。
その代わり、寒みいっ!
囲炉裏の炭火で暖を取るんだけど、背中が寒みい。
お湯に入って暖まらないと・・・。
 舎弟と2人で、温泉に・・・。
ぬりい〜っ!
どっちかっつーと熱い湯で短時間型なんだけどなあ・・・。
仕方ない。
じっと我慢して湯につかってるっきゃない。
舎弟とこんなにいろんな話をしたのも久々である。
ま、悪くない・・・。
続きは又・・・。