ホーチミンのこと(1)【1/8】

 18:30、ダナン空港着。
「アマガエル」の「フォンくん」ともお別れ。
しょーもなかったけど、憎めないガイドだった。
別れ際に、みんなが声を掛けてた。
「もっと日本語を勉強して、頑張ってね!」
「いつかは『プロ』になれよなっ!」
人柄だんべな・・・。
 19:30発、「VN-327便」は一路ホーチミンへ。
早速、シートポケットをチェック。
この飛行機は「A321」、エアバスだった。
ずいぶん、機種はバラエティに富んでるらしい。
 又、機内食が出た。
こないだとまったく同じフランスパンサンド。
さすがに喰えないなあ・・・。

  • 癒し系

 20:40、ほぼ定刻にホーチミン到着。
雨は降ってなかった。
この1週間、太陽を見てない。
もう、今さらどーでもいい気分だけど・・・。
 現地スルーガイドが迎えに来ていた。
何だか、小柄で可愛い雰囲気のおばはんだった。
バスに乗ると、まず自己紹介。
「私の名前は『ファ〜』です・・・」
一同、大爆笑っ!
 いいっ!
最高の癒し系である。
その空気の抜けたような発音と、見た目がぴったしっ!
あまりにイメージと合い過ぎてて吹いちゃった。
 でも、このガイドさんは優れモノだった。
すごかった。
知識、気配り、機転・・・どれも非の打ち所がない。
しかも、あの空気の抜けたような癒し系の話し方がいい。

  • 雑学

 ここに来て、やっと雑学が聞けた。
異国に行ったら、異文化に触れたい。
一般ピープルのふつーの暮らしぶりを知りたい。
それが人情ってモンだべさ。
 「ファ〜さん」は早速、説明を始めてくれた。
ホーチミンの人口は700万人。
ハノイの倍以上で、ベトナム最大の都市だとか・・・。
まだ地下鉄なんてモンはない。
ひたすらバスである。
 でも、バスの利用者は60万人程度で、1割にも満たない。
何ってったって交通手段はバイク。
ホーチミンだけで、バイクは250万台走ってる。
その内、半分はホンダ製だという。
そして、その数はまだまだ増加中だそうだ。

  • ガソリン

 ガソリンの値段は1リットル70円程度だそうだ。
単純に日本から見れば安い。
でも、大卒の初任給が$300(約36,000円)である。
日本はどーだべ?
20万円っくらいじゃなかんべか?
ってえ事は、日本の物価水準の1/5っくらいか・・・。
じゃ、ガソリンは1リットル350円か・・・。
高っけえ〜っ!
 驚いた事に、ベトナムは石油が出るんだそうだ。
ふえ〜っ!
知らなんだ・・・。
でも、石油精製施設がない。
んで、原油輸出国でありながら、ガソリンは輸入してるそうだ。
それも100%・・・。
現在、プラントを建設中だそうで、これが出来れば自立出来る。
どうせ、日本のODAに違いない・・・。
 でも、ベトナム経済は絶好調。
直近の経済成長率は、年率9.5%だったとか。
中国やインドと変わらない伸び率だべや。
そりゃ、物価が2倍になるのもわかる。
きっと、いずれバイクがクルマに代わるようになるべ・・・。
恐ろしい時代が来るんだべなあ・・・。

  • ホテル

 ベトナム最後の宿泊は「オムニ・サイゴン・ホテル」
ちょっとはずれだけど、なかなかいいホテルだった。
キレイで、機能的で、日本食屋もある。
早速、狙ってるおっさん達がいた。
「焼酎もあったぜ・・・」
 最後の晩だから、ラウンジ辺りで1杯・・・。
ってえのも悪くないんだけどなあ・・・。
どうせタバコの煙がモクモクだんべなあ・・・。
そんなら、部屋で飲んだ方がよっぽどいい。
パジャマでOKだし・・・。
 今日は、晩メシが早かった。
かつ、イマイチだった。
最後の晩餐は、カップ麺つきである。
明日は、最終日。
お土産も買わなきゃなんない。
お土産用にスーツケースのスペース作っとかないと・・・。