ベトナム航空のこと【1/4】

  • 成田ツアー

 いつもながら、まず小旅行。
この街から成田空港まで行くのにひと仕事である。
乗り換えを含めてざっと3時間。
ほとんどのツアーがフライトの2〜3時間前に集合である。
結局、半日がかりだべや。
 集合時間は9:00。
4:30に起床。
6:00のJRで東京へ。
東京で7:30の成田エクスプレスに乗り換え。
8:40頃に成田空港第2ターミナル到着。
これでちょうどいい時間である。
 フライトは11:00発、ベトナム航空「VN955便」
ベトナム航空は初体験である。
NETで見ると、あんまりいいことは書いてない。
お下がりだとか、古いとか・・・。
ま、鬼が出るか、蛇が出るか・・・。

  • コンパクト

 確かにNET情報どおりだった。
機材は「B−777」だけど、いかにも古い。
当然、プライベート画面なんか、ありゃしないわよ。
背もたれが妙に高くて、前方スクリーンなんかまったく見えない。
よっぽどでかい毛唐の国から払い下げたんだべな・・・。
 そのくせ、妙にコンパクト設計である。
背もたれの高さの割りに、座席間隔はとっても狭い。
ひざが前の座席にくっつきそうである。
何せ、でっかい背もたれがすごい圧迫感である。
これでリクライニングなんかされた日にゃ、あ〜た・・・。
さすがにこれだけ狭いと、周りは誰も背もたれを倒さなかった。
 一応、映画は流れてた。
プラダを着た悪魔」だった。
でも、まったく見えず・・・。
やれやれ・・・。
やっぱ、本読むっきゃないべな。

  • ドリンク

 定刻。
我が機は身を震わせながら舞い上がった。
あっちこっちで”ビリビリ”、”ミシミシ”言ってる。
ちょと恐いね・・・。
 CAのおねーさん達は美人揃いである。
みんなスタイルが良くって、アオザイ姿も似合ってる。
まず、紙おしぼりを配ってくれる。
最近はどこもみんな紙おしぼりだあね。
 次に待望のお飲み物である。
「Would you like some drink?」
チカラいっぱい答える。
「Beer please!!!」
ビールは「キリン一番絞り」だった。
すかさずお代わり。
安心の味である。
おつまみのナッツもちゃんと2種類出してくれた。
なかなか気が利いてる。
 次いで、赤・白ワインもお代わり。
いつもの飲んべモードである。
ベトナムは「仏領インドシナ」時代を経てる。
さすがにワインはチョンボじゃなかった。
立派なフランスワインだった。

 つまみがナッツばっかしじゃ飽きる。
ソソクサと持参のつまみを引っ張り出した。
鮭とば」、「スルメ」、「柿ピー」・・・。
あたりに純和風の香りがぷ〜んと漂う。
周りのヒトににらまれちった・・・。
 昼食のお時間である。
立派なメニューが配られた。
2種類から選べる趣向になってる。

①「うなぎのひつまぶし」、和風味、茶蕎麦、ライロール、マンゴーケーキ
②「牛肉オイスターソース炒め・きしめん・野菜炒め」、和風味、茶蕎麦、ライロール、マンゴーケーキ

なかなか豪勢である。
 正月である。
正月らしく、おせちもどきの煮物も入ってた。
そこそこつまみになったりする。
いずれにしても良く飲むよなあ・・・。

 15:00頃、ほぼ定刻にハノイ到着。
約6時間のフライトだった。
これっくらいなら苦になんない。
陽も高いし、まだまだ元気一杯・・・。
・・・っのはずだったのに・・・。
 何ともヤ〜な曇天だった。
今にも雨が降りそうな・・・。
しかも寒い。
とっても半袖なんかじゃいられない。
っかしいなあ。
「ヤッホー」の天気予報はず〜っと晴れマークだったのに・・・。
 「ノイバイ国際空港」は厳かな雰囲気だった。
ミサかディナーにはぴったりの薄暗さ。
入国審査は信じられないくらいたっぷり時間をかけてた。
たった10人の列が終わるのに30分はかかった。
別に何か質問する訳じゃあない。
ただ、単に仕事が慎重なのか、嫌いなのか・・・。
さて、「ハロン湾」までバスで移動である。