テニスがらみの雑感18
- 「エッグボール」
「エッグボール」って言葉がある。
そう、卵を入れてシャカシャカやって、卵とじを作る・・・。
・・・じゃないべや。
テニスのボールのこってある。
最近のテニスで盛んに使われるようになった。
テニスボールを卵型にしてみましたっ!
ラケットで打つと、どこへ飛んでくかわかんないっ!
ラグビーみたいにイレギュラーバウンドが面白いっ!
・・・んな訳ゃないべや。
打球の質のことを言ってるんである。
確かに、こないだの「ジャパン・オープン」でも何度か聞いた。
テレビで解説者が盛んに言ってた。
「いい『エッグボール』ですねえ〜」とか・・・。
- 科学
最近のスポーツは科学である。
陸上も、水泳も、野球も科学である。
いろいろ研究が進んできた。
ニンゲン工学とかに基づいた技術が当ったり前になった。
技術がどんどん変わってる。
テニスも例外じゃない。
”まったく”っと言ってもいいほどテニスも変わった。
教わる技術はめっちゃ新鮮である。
いつもテニスコートはウロコだらけ・・・。
20数年前に習ったテニスは何だったんだべ?
近代科学のテニスは、腕力も俊足も要らない。
身体の使い方だけである。
「エッグボール」はその集大成かも。
非力な女性でもマッチョの男性と十分にわたり合える。
まさか・・・。
ホントなんである。
- 加速
「エッグボール」っちゃ何じゃい?
簡単に言うと、卵のような曲線を描くタマのこってある。
フツーに打てばタマは弧を描くべや・・・。
っと思うのが小市民の赤坂見附っ!
ちょっと違うんである。
「エッグボール」を打つ為には、打点が高くなくっちゃいけない。
基本的に打点は胸の高さより上。
スイングはゆっくり始動し、ぐんぐん加速する。
この加速が「エッグボール」を生むコツなんである。
タマは、打点から一旦上方に向かう。
ネットのはるか上方を悠々と通る。
そしてコート後方のラインぎりぎりでドスンと落ちる。
バウンドしたタマは、高く跳ねて伸びる。
相手がとっても打ち難いタマなんである。
軌道が高いとボレーの餌食になっちゃうべや・・・。
っと思うのが小市民の赤坂見附っ!
飛んでるタマはとんでもなく重い。
よほど気合入れてボレーしないとはじかれちゃうんである。
- 秘密兵器
嫁さんも、最近テンションが高い。
秘密兵器「ヒンギスモデル」が調子いいらしい。
なかなかいい打球音を響かせてる。
我が愛器「R-22」に近い、少し乾いた音である。
悪くない・・・。
嫁さんはラケットの所為で調子がいいと思ってるらしい。
でも、ホントは違うんである。
秘密の特訓が効いてるんである。
近所の迷惑も省みず、マンション前の道路で特訓する。
閑静な住宅街に”パコパコ”打球音が響く。
実は「エッグボール」をイメージして特訓してる。
素早い構え、高い打点、ゆったりしたスイング始動、加速・・・。
どれが欠けてもダメなんである。
特訓の成果で男性のタマでもまったく打ち負けなくなった。
これなら「6030(ロクマルサンマル)」も夢じゃない。
60歳で、30回のラリーをしたい・・・。
キリギリス夫婦の目標である。
- 石の上
テニスラケットを握ってから20数年。
この街に引っ越して来たばっかりの頃でもキャリア10数年。
でも、ほとんど意味の無いキャリアだった。
「A賀コーチ」に知り合ったのは9年前。
びっくりした。
きっとテキもびっくりしたべな。
”何て、我流のカタマリのテニスなんだっ!”
以来、辛抱強くフォアハンドストロークの基礎から教えてくれた。
でも、一度こびりついたクセは容易に直らない。
苦節9年。
石の上にもナンとやら・・・。
つい最近、「A賀コーチ」にこう言われた。
「ずいぶん球質が変わりましたね」
「そうっすか?だったら嬉しいこってすが・・・」
「ええ、『エッグボール』に近いタマ筋になってきましたよ」
”えっぐぼーるっ!”
夢のような響きじゃあ〜りませんかっ!