まおの食欲の雑感105
- シーズン
会社から帰って、まず冷蔵庫へ。
「アサヒスーパードライ」の350ml缶を1本取り出す。
晩メシ前の練習である。
「パソ子」の前に座ってメールをチェックする。
大半がメルマガだけど、練習しながらひと通りなめてみる。
判で押したような恒例のパターンである。
今日はちょっとした変化があった。
いつも通り、冷蔵庫に向かった。
ふと、キッチンを見るとラタンのカゴに新顔がいた。
我が家のつまみ専用のカゴである。
中には「柿ピー」「アーモンド」「シャケとば」「昆布」・・・。
いろんなビールのつまみが入ってる。
今日は、ここに「干しイモ」が入ってた。
”ああ、もうそんなシーズンなんだなあ・・・。”
っと思ったけど、口に出せない。
「干しイモ」は濃い・・・。
あまりにも濃すぎる・・・。
「干しイモ」はいきなり鼻にしみる・・・。
・・・・・・。
- 「ジカンマイシン」
何だかんだ、半年が経った。
もう半年も経っちゃったんだ・・・。
「ジカンマイシン」の効き目はどうなんだべ?
根本治療するには「ジカンマイシン」しかない。
そう思ってる。
だけど、なかなか効いてこないなあ・・・。
相も変わらず、記憶は新鮮そのもの・・・。
あの時の情景がやたらに鮮明によみがえってくる。
やっぱ、簡単には薄れないモンである。
辛い・・・な〜んてモンじゃない。
思い出しちゃうのキッカケは沢山ある。
家の中はもちろん、近所や、花や、喰いモン・・・。
中でも「Mずほの」は濃い〜い。
「Mずほの」にメシを喰いに行くと必ずアタマを過ぎる。
我々がメシから帰って来るまで待っていた・・・。
やせ細った身体で・・・。
脚の自由も利かなくなった身体で・・・。
・・・・・・。
もっともっと、時間がかかるんかなあ・・・。
- 大改修
ここんところ、すっかり秋めいてきた。
この爽やかな風は、去年のマンションの大改修を思い出させる。
せっかく、気持ちのいい季節に工事なんかしやがって・・・。
シートで覆われて部屋は常に薄暗かった。
毎日、騒音と、煤塵と、塗料の臭いで参った。
時を同じくして、お坊ちゃまの咳が出始めた。
何ともヤな咳で、止まる気配がなかった。
「F沢動物病院」で咳止めの注射をしてもらった。
何とも重苦しい毎日だった。
”きっと、この工事のせいだっ!”
工事の職人に罪はない、とは思いつつ・・・。
ついつい、冷たく当たりたくなっちゃう。
逆恨みもしたくなった・・・。
季節が移るたびに、思い出もどんどん移ってく。
そのたびに新たに辛い気持ちになっちゃう・・・。
ってことは、1年間ひと回りしないとダメってことか・・・。
- 「タボウマイシン」
対症療法なら「タボウマイシン」が有効だべ。
ってんで、とにかく何でもいいからガンガン、スケジュールを入れちゃう。
ちょっと無謀なくらいでちょうどいい。
追いまくられるっくらいでちょうどいい。
あわただしく毎日を過ごすことが出来る。
時々、割れ目からこぼれるようにしてお坊ちゃまが出てくる。
そんな時にはアタマを振る。
”それどころじゃ、ないべやっ!”
「タボウマイシン」の効果である。
でも、最近気づいてしまった。
どんなに忙しくしても、どっか冷めてる。
あわただしさも、動機が不純だとイマイチ迫力がない。
心底、没頭できてない自分に気づいちゃった。
- 「ツギマイシン」
ペットロスの特効薬は「ツギマイシン」だと言う。
いろんなヒトがそう言う。
実際にそうしてるヒトも多い。
すぐに次のワンコを飼う。
ワン、ツー、スリー、
「シンジラレナ〜イッ!」
夏の北欧ツアーの時に聞いた話も忘れられない。
確か、「K林さん」の奥さまだったと思う。
最愛のペットを亡くして奥さまが落ち込んでた。
介護を続けて最後まで看取ったという。
そりゃ、察するにあまりある・・・。
さすがに旦那さまが見かねたという。
「ツギマイシン」を買ってきてくれたそうだ。
確かに効果はあったらしい・・・。
だけど、このヒトコトが忘れられない。
「でも、やっぱりベツモノなのよねえ・・・」
やっぱし・・・。