痛快なこと12

  • 「社会的責任」

 でえっ嫌いな言葉の1つである。
CSR
「Corporate Sosial Responsibility」
「企業の社会的責任」っとか訳される。
例によって、コンサル屋が作った商売道具だべさ。
 企業は社会に貢献しつつ儲けるべきだあ〜?
何をさらし粉、ふくらし粉、うどん粉、きな粉、メリケン粉っ!
何で、降って湧いたみたいに企業に清廉潔白を求めるのか?
企業がどーたらこーたら言う前にやる事があるべ。
 企業をホネまでしゃぶる「センセイ方」は?
癒着でドロドロの「ユートピア」は?
三位一体になってる企業だって簡単には抜けられないべや。
企業にとっちゃ死活問題。
「清く正しく」なんて言った途端に死んじゃう・・・。

  • 株式会社研究家

 こんな商売があったんだ・・・。
「奥村宏」
中央大学の教授だったそうな。
このおじさん、ちょっと前に本を出した。
「株式会社に社会的責任はあるか」
そのまんまである・・・。
 でも、なかなか切れ味は鋭い。
とっても気持ちいい。
常々、釈然としなかった事をスッキリさせてくれる。

CSRで言われているような、至極当然のことを大上段に構えて言わなければならないのは、企業批判に対する対抗策、防衛策という側面があるのでしょう」

 おじさんは切る。
こんなモン、単なる企業宣伝だ。
株式会社のあり方が限界に来ているんだべさ・・・。

  • 刑事責任

 おじさんの言い分はこうである。
昔っから企業がらみの事件は多い。
公害問題や、欠陥商品問題、事故の隠蔽・・・。
このところ、企業ぐるみの不祥事も日常的になった。
内部告発は後を絶たない。
 問題企業は民事上の損害賠償責任を負う。
でも、基本的に刑事責任は問われない。
犯罪の責任を取れないんである。
そんな企業が、どうやって「社会的責任」を取れるんだべ?
んな〜るへ・・・。
 強いて言えば、経営者である。
現状の株式会社では経営者の力がやたらに強い。
んなら、最終的に経営者が「社会的責任」を負えばいい。
「社会的責任」を全うできない経営者は処罰される。
又は追放される。
これは大いにありかなって気がする。

  • 「株主責任」

 株式会社の大原則。
株主の責任は有限である。
株主はリスクを負う。
会社が破綻すれば株券は紙クズになる。
でも、それ以上の責任は問われない。
不祥事にまみれた企業でも「株主責任」が議論された事はない。
 ところで株式会社は誰のものか?
そりゃ株主だべさ。
んなら、株式会社に「社会的責任」なんてあるはずがない。
にもかかわらず「社会的責任」と連呼せざるを得ない。
 何故か?
企業行動が問題視されるケースが激増してるから・・・。
チクリが花盛りなんである。
その防衛策で、寄付やボランティアに励む・・・。
 寄付やボランティアを誰が決めるか?
そりゃ、経営者だべさ。
政治献金とか個人的趣味で寄付したりもする。
 それって誰のカネさ?
「会社のカネ」「他人のカネ」だべさ。
それを勝手に献金しちゃう。
んで、「社会的責任」なんてのたまう。
おじさん、”噴飯モノ”だと言ってる。

 おじさんは「学者」も悪いと言ってる。
ブームに乗って、愚にもつかない議論ばっかし・・・。
へ?
学者までいたんだ・・・。
てっきり、三文コンサル屋だけかと思ってた。
 ウチの会社もご多聞に漏れず、「CSR」騒ぎが続いている。
全社を挙げて、研修なんかやったりする。
コンサル屋を講師に仕立てて、もっともらしく・・・。
これでこいつらを喰わせてやるんだもんなあ・・・。
ま、これも一種のボランティアか・・・?
 研修担当者が本音をこぼしてた。

「こんな殺伐とした職場環境になると、内部告発を100%防ぐことは出来ない。
もし、騒ぎになった時に、企業としてはこんなに「CSR」に取り組んでいたという実績を残しておくことが大事なんだ。
万一、裁判沙汰になってもずいぶん有利な裁定が期待出来るらしい。
研修の中身がど〜のこ〜のってより、やることに意義がある」

 ま、大半の企業がそんなとこだべ。
おじさんの言う通りっ!