痛快なこと11

  • 異端児

 世の中には変わったヒトがいる。
絶対に周りの意見に合わせるってことをしない。
ちゃんと自己主張する。
へそ曲がりというか、異端児というか・・・。
きっと、そのヒトの周りは迷惑してるべな。
 でも、そんなヒトがいるから世の中面白い。
結構、嫌いじゃない。
聞くと、なかなか説得力があったりする。
多数決なんて妥協の産物だべさ。
何でも、迎合すりゃいいってモンじゃない。
とりあえず、何か反対意見があった方がいいべや。
 気持ちのいいおじさんを見つけた。
国連お墨付きの問題を真っ向から否定する。
常々、釈然としてなかった問題である。
なかなか痛快だった。

 このおじさんは、こんなのウソだと言い切る。
地球環境が危機に瀕してるなんてデマだと・・・。
おじさんの名前は「渡辺正
東大生産技術研究所の副所長だとか・・・。
決していい加減なヒトじゃない。
夜中にビール飲みながら、テレビに因縁つけてる酔っ払いとは訳が違う。
 おじさんは主張する。

二酸化炭素等の「温室効果ガス」が大気温度を上げ、異常気象や海面上昇をもたらしている事実を誰も科学的に実証していません。
都市部の気温が上昇しているケースは多く、それはヒートアイランド現象です。都市以外の気温の変化のデータを精査すると、ローカル性が実に大きいのです。気温の長期的な下降を示す地域も多く、地球規模では上昇も下降も確認されていないのです。

 そう言えば、「中沢新一」も「アース・ダイバー」の中で触れてた。
目先の環境問題ってえのはマユツバモンである。
何万年という地球規模で見なきゃダメだべさ。
ってな調子のことが書かれてたような気がする。

  • 「ローマクラブ」

 おじさんいわく。

地球の未来についての悲観論は「ローマクラブ」から最初に発されました。
「このままでは地球はもたない」という警鐘が欧米の知識層にもてはやされた。
確かに人口増加や公害問題は世界的な問題でしたから、その警鐘自体はデマではありませんでした。
しかし、先進国において、大気汚染や水質汚染などの問題は80年代にほぼ改善されました。
それまでに環境浄化を目的とした法律ができ、研究所もでき、専門家もたくさん養成されました。
彼らの努力によって環境は浄化され、彼らの仕事がなくなってしまったのです。

 そこで登場したのが「地球温暖化説」なんだとか・・・。
これによって失業寸前だった専門家たちが又、脚光を浴びた。
わっかりやすい・・・。
 何となく、「金融庁」に似てる。
銀行の不良債権問題が解決しちゃったら失業寸前。
慌てて保険屋いじめを始めた。
「改善命令」を乱発して、必死に存在感をアピール。
涙ぐましい・・・。

  • 「省エネ」

 じゃ、「京都議定書」は意味がないのか?
まったく意味がない訳じゃないという。

「省エネ」は家計を助けます。
しかし莫大な予算を使って「京都議定書」どおりのCO2排出抑制に成功しても、昇温抑制効果はゼロに近いのです。

 きっとその通りだべな・・・。
「省エネ」そのものは悪かあない。
でも「地球温暖化防止」とか言うと、極めて怪しい。
誰がどうやって「防止効果」を証明するんだかもわかんない。
どうやって確認するんだべ?
 そもそも、むなしい努力に思えてしゃーない。
日本が青筋立ててCO2排出抑制なんつったって知れてる。
野蛮国アメリカを筆頭に大国がみんな垂れ流し。
BRICsなんて汚染のカタマリじゃん。
 それも、誰もが通る道なんだべ。
先進国ヅラしてる国も通って来た道だべさ。
自分だけ通って、後から来るヤツを蹴飛ばすなんて勝手すぎる。
それじゃ、まるでアメリカみたいじゃん。

  • 「ムダ」

 おじさんは、提言もしてる。
人類の未来のために、我々がやるべきこと。
それは「悪いムダ」を排斥することじゃないかと言う。
「ムダ」を全て排斥する、とか言うと環境危機論者と同じになっちゃう。
でも、「悪いムダ」は考えるべきだべ。
 日本人は喰いモンの3割を捨ててる。
「食糧自給率」が4割しかないくせに・・・。
これはカネに換算すると、11兆円なんだそうだ。
日本の農業の総生産額に匹敵する。
このいびつさがとっても気になる。
 化石燃料も気になる。
これだけの原油高になっても、危機感が見えない。
資源がない国なのに・・・。
石油に限らず、天然ガスや石炭はどーなんだべ?
カナダでは今まで放置されてた「オイルサンド」の開発が進行中だという。
日本は何もいごかないのか・・・?
中華風に天然ガスを吸い取られっ放しかい・・・?