フィリピンのこと

  • 世論調査

 フィリピンに「SWS」という調査機関があるそうな。
「ソーシャル・ウェザー・ステーション」の略だとか。
毎年、同じ調査をしているそうだ。
 「幸せですか?」
05年の調査では77%のヒトが「幸せ」だった。
この10年間、ほぼ80%前後だそうだ。
90%を超えた年もあるとか・・・。
 フィリピンもそんなに遠い国じゃない。
でも、あんまり情報がない。
ってゆ〜かあ、フィリピンに限ったこっちゃない。
独特の「情報鎖国」である。
この島国のメディアは周辺国に眼が向かない・・・。

  • 経済格差

 フィリピン情報は少ない。
でも、日本と縁が浅い訳じゃない。
約100年前には日本から集団移民があったそうな。
ルソン島で道路建設に携わったとか。
 約60年前には第2次世界大戦があった。
フィリピンは激戦地の1つだった。
日本による占領も経験してる。
アメリカ軍の不沈空母の役割も果たした。
そして50年前に国交正常化した。
 1人あたり国民総所得は日本の30分の1。
決して豊かな国とは言い難い。
国民の40%以上が貧困層
日本は最大の経済援助国だそうだ。
今でも貧困、政変、紛争に悩む。
でも、80%のヒトが「幸せ」・・・。

  • 「きずな」

 フィリピンのジャーナリストいわく。
「『幸せ』は困難を生き抜くための道具である」
「幸せ」は遠くにある目標ではない。
ささいな事でも、今は「幸せ」だと思わなきゃなんない。
そうでないと、日々を乗り切れない・・・。
「幸福感」を持つことが自己防衛手段だという。
 どんな時に「幸せ」を感じられるのか?
マニラ大学のエラい先生いわく。
「フィリピン人の『幸福』の基本は家族だ」
元々の先住民も家族主義が強かった。
16世紀にスペインの植民地になって、なお「きずな」が強まった。
 出稼ぎに行くにも、子どもを親類に預かってもらう。
故郷の親類は仕送りで喰う。
「きずな」はどんどん強くなる。
今でも政変続きの政治で公の福祉はアテになんない。
家族に頼りにするっきゃないべや・・・。

  • 「フィリピ〜ナ」

 フィリピンの情報は少ない。
でも、日本への出稼ぎは多い。
エンターテイナーとして来日する女性は後を絶たない。
どこの街にも「フィリピ〜ナ」は定着してる。
 日本人と結婚した「フィリピ〜ナ」も沢山いる。
中華風に次いで2番目に多いそうだ。
一時、「嫁不足」の農村地区で「官製見合」とかもあった。
そのまま田舎の母になった「フィリピ〜ナ」も少なくない。
 最近では新たな職を斡旋しているらしい。
看護婦や介護士である。
多分、正解だんべ。
「フィリピ〜ナ」は情に厚い。
こういう職に向いてる気がする。
 もう日本の少子・高齢化は止められない。
慢性的に労働力不足になるのが見えてる。
貴重な労働力を受け容れる体制は整ってるんだべか?
今、日本在住のフィリピン人は約19万人いるそうだ。
コリア系、中華風、ブラジルに次いで4番目だとか。

  • 視察

 そんなフィリピンの視察を画策した。
9月の後半に視察に行ってみようかな・・・。
4〜5日で行ってこられそうである。
マニラとセブ島を舐めてこれたら十分じゃなかんべか?
 ツアーを探した。
今回はリゾッチャよりは観光主体で行きたい。
幾つか候補が見つかった。
よっしゃ、9月29日出発で行っちゃうか。
期末最終日である。
果たして机が残ってるかどうか・・・。
 ”ん?”
たまたま現地天気予報が眼に入った。
ズラ〜っとカサマークが並んでる。
「何じゃ、こりゃ?」
調べたらフィリピンは夏場がちょー雨期だった。
1年を通じて気温は変化がない。
じゃ、乾期に行かなきゃいかんざき!
計画は延期である・・・。