北欧の交通事情の回想のこと

  • 多国籍

 考えてみると人種は多くない。
ほとんど純血に近いんじゃないかな・・・。
黒人なんて滅多に見掛けなかった。
豊かな社会なんだけど、移民は難しいのかも・・・。
寒い国だからジプシーも暮らし難そうだし・・・。
 でも、クルマは多国籍だった。
北欧産は「ボルボ」と「サーブ」っくらい。
あとは欧州車、アメ車、日本車が競ってたようなイメージだ。
 びっくりしたのは「キャンピングカー」の多さ。
セパレート型も多いし、ワンピースも結構いた。
「キャンピングカー」の中古車センターみたいなのもあった。
四角い箱がズラ〜っと並んでる景色は壮観だった。
乗用車のほとんどに牽引用の金具が付いてる。
如何にバカンスが重視されてるかわかる。

  • 白夜

 北欧の代名詞。
白夜ったあ良く言ったモンである。
旅行中、日の出は5:30っくらい。
日の入りは21:30っくらいだった。
もう、夏至から1ヶ月半っくらい経ってるのに・・・。
 反面、冬は大変らしい。
朝、電気を消して新聞読めるのは10:00っくらい。
そんで、又電気点けるのが14:00だそうだ。
ゲッって感じ・・・。
 そりゃ、夏のバカンスは真剣になるべ。
貴重な太陽をめいっぱい浴びようと思うべや。
「キャンピングカー」が一家に一台ってのもうなづける。
 大人のバカンスが最低4ヶ月。
子どもは約10ヶ月あるそうだ。
しかも学年の切り替え時期になってる。
9月にガッコに行くと新学年である。
当然、休み中の宿題は”日焼け”だけだそうだ。

  • チャリンコ

 北欧各国はチャリンコを推奨してる。
オランダなんかと似てるかも・・・。
そりゃ、チャリンコはいい。
無公害、無エネルギー、無騒音、健康増進・・・。
いい事づくめである。
 何ってったって、基本的なインフラ整備がすごい。
道路は一番端っこが歩道。
次が5cm程度の段差があってチャリンコ専用道。
そして一番内側がクルマ用の道路である。
 チャリンコ専用道は立派である。
元々、土地にゆとりがある。
セコセコせずに、それぞれがゆったり造られてる。
日本人の感覚だとチャリンコには要注意。
不用意にチャリンコ専用道に立ち入って、はねられるヒトもいるとか・・・。

  • 土地

 元々、人口密度って言葉が似合わない。
”密度”ってほど、”密”じゃない。
むしろスカスカである。
道路も何もゆったり造られてる。
 しかも土地は年々増えてるそうだ。
北欧は全部岩盤で出来てる。
大昔の氷河が溶けて、流れて、ノ〜エ。
岩盤が隆起して「スカンジナビア半島」が出来た。
 そして、今でも隆起は続いてるそうだ。
地球温暖化でますます隆起する。
年々、国土が大きくなってる。
同じ地球温暖化で沈みそうな島国もあるのに・・・。

  • 信号

 基本的に信号は少ない。
クルマもヒトも少ないから必要ない。
交差点は、ほとんど英国式のロータリーである。
まったくの直線はない。
でも、ムダな信号待ちも無い。
これはスグレモノだべな・・・。
 さすがに街中には信号がある。
これが又、面白い。
”青⇒黄⇒赤”って変わるのはふつーである。
その後、これが”赤⇒黄⇒青”って変わる。
つまりもうすぐ青だよ〜って教えてくれる。
歩行者用信号は残り待ち時間が表示される。
 でも、だからと言ってガツガツ走るヒトもいない。
混んでる訳でもないので、あせる必要もないのかも・・・。
どっかの国みたいに横の信号見ながらフライングなんかしない。
全体にのんびりムードである。

 現物を見て感心した。
現地ガイドの案内通りに通路を辿ってみた。
道路からチャリンコ専用道、歩道とほとんど段差がない。
その歩道はバス停や電車駅につながる。
電車の駅は改札も無いし、ホームまでバリアフリー
クルマ椅子のヒトが1人で電車に乗れる。
 もちろん、周りのヒトが手助けするんだべ。
ゆったりしたテンポだから、それも不自然じゃない。
どっかの国とはえりゃあ違いだ。
歩道には放置チャリンコがズラ〜っと並ぶ。
点字タイルもヘチマもあったモンじゃない。
白い杖をついてても、体当たりを喰らう・・・。
何なんだべ、この違いは・・・。