「コペンハーゲン」ツアーのこと【8/14】

  • 乗り換え

 列車は「コペンハーゲン中央駅」で停車。
大半の乗客がここで降りた。
「K玉先生」ツアーは、もう1つ先の駅まで行くことになってる。
「ノアポート」という駅である。
ここから、目指す「ローゼンボー宮殿」はすぐ近くである。
 停車した列車はじっと動かなかった。
「K玉先生」得意のフットワーク。
ホームの駅員を捕まえた。
「これって、『ノアポート』まで行くよね?」
「行くよ」
安心して待つ。
・・・でも、動く気配がない。
 その内、さっきの駅員が乗り込んできた。
「この列車はここで終わり。向かいのホームの列車に乗ってくれい」
とりあえず英語で言ってくれた。
駅のアナウンスは「デンマーク語」で、さっぱりわかんない。
 もし、駅員が教えてくれなかったら・・・。
その前に、「K玉先生」がこの駅員に訊かなかったら・・・。
かなり時間をロスしたべな・・・。
この功績は大きい。

  • 「Norrport(ノアポート)」

 とりあえず地上に出る。
初めての場所はわかり難い。
しかも曇り空。
地下から顔を出すと、東西南北がつかめない。
 「訊いちゃった方が早い・・・」
「K玉先生」どんどんヒトを捕まえる。
確かに訊いた方が早い。
どれだけ時間が節約出来るか計り知れない。
でも、そのアクティブさがすごいっ!
 聞いた話では「K玉先生」は授業でネイティヴを取り入れてるとか。
子ども達に、言ってるそうだ。
「外人に道を訪ねられた時に、ちゃんと受け答え出来るようにしよう!」
なあ〜るへ・・・。
それで、率先垂範で国際親善なんだ・・・。
 それと、受ける側の対応もすごいっ!
誰1人、ヤな顔するヒトがいない。
どっかの国みたいにシカトしたりなんかしない。
みんな、親切に教えてくれる。
何て、フレンドリーなんだしょ!

  • 「Rosenborg Slot(ローゼンボー宮殿)」

 ここはタダじゃなかった。
さすがの「CPHカード」の神通力も弱まってた。
印籠を見せても、33%引きだった。
入場料40DKR(約880円)を取られた。
 でも、十分価値はあった。
ここは素っ晴しかった。
見どころが2ヶ所あって、1つは宝物殿。
これがひっくり返っちゃう・・・。
黄金の王冠、ダイヤの装飾品、数々の宝石類・・・。
多分、やまだかつて見たことがない豪華さだった。
 もう1つが、宮殿内部。
こっちはかつての宮殿内部がそのまま見学できる。
1883年までは王宮だった。
当時の衣装、調度品、絵画なんかが展示されてる。
かなり見ごたえのある宮殿だった。
もうちょっと時間があったらなあ・・・。

  • 名コンビ

 「ローゼンボー宮殿」に来れたのは偶然じゃない。
木目細かな下調べのタマモノである。
コペンハーゲン」は月曜日に大半のところが休む。
美術館、博物館、宮殿、全てである。
そこまではガイドブックで調べた。
そいで、行くんなら「ロスキレ」っきゃないと思ってた。
 「K玉夫妻」は更に深く調べてた。
市内でも開いてるところをマークしてた。
そこに何があるかも調べてあった。
その中でベストの選択が「ローゼンボー宮殿」だった。
 奥さまは宝物殿の内容もちゃあんと知ってた。
”これとこれは必見”っみたいなチェックが出来てた。
大変なモンである。
奥さまの木目細かな調査と、ご主人の積極外交。
見事なコンビネーションである。
センセイとお呼びするに相応しい”遊びの達人”である。

  • 「Stroeget(ストロイエ)」

 「コペンハーゲン」の目抜き通りである。
歩行者天国が「市庁舎」前まで続く。
通り沿いは王家ご用達の老舗やブランド店が並ぶ。
絶好の散策ルートらしい。
 「ローゼンボー宮殿」からここを歩いて帰ろうかと思ってた。
ところが時計を見ると、もう12:00である。
「アイランドホテル」集合は13:20。
もう、時間が足りない・・・。
 仕方なく、「ストロイエ」は次回の楽しみにした。
「ノアポート」から列車に乗り「中央駅」へ。
「中央駅」に着いたのが12:30。
 「K玉先生」達は「マック」で昼メシにするという。
確かに駅に「マック」があった。
でも、「キリギリス夫婦」は弁当持ちである。
どうせなら、最後に優雅な悪あがきしようか・・・。

 最後の最後。
「CPHカード」の印籠を使って「チボリ公園」に。
ここで弁当を喰う作戦である。
弁当喰う為に入場したって、75DKR(約1,650円)である。
完全に元取った気がする・・・。
 昼間の「チボリ公園」もなかなか良かった。
ヒトが少なくってのんびりムード。
お年寄りがゆっくりと散歩したりしてる。
ベンチに腰掛けて、まずビールで乾杯っ!
いやあ〜っ、良く遊んだ〜っ。
 サンドウィッチを喰い始めると、トリが集まって来た。
スズメが遠巻きに見ている・・・。
視線に耐え切れずにパンクズを放る。
すごい勢いで喰いついてる。
隣のベンチのばーちゃんが嬉しそうだ。
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ・・・」
バルタン星人」みたいなばーちゃんだった・・・。

  • ダッシュ

 さて、時刻は13:00だ。
ホテルに戻らなきゃ・・・。
気合入れて歩き始めた。
今さらながら、ウソみたいに晴れてきた。
暑っちいぜ・・・。
 13:20ぴったしの到着予想である。
それも何だかなあ・・・。
「ちょっと走るか?」
ちょっとの間、ダッシュである。
運悪く、ちょうどこの横を「K玉先生」達が通ったらしい。
タクシーで・・・。
 いやあ〜、昨日、今日とめっちゃ遊んだ。
こんなに密度の濃い遊び方も久し振りだった。
これも「K玉夫妻」のお陰である。
お二人がいなかったら、こんなに効率的には遊べなかった。
昨晩の「中央駅」の出会いが運命の分かれ道だった・・・。

  • 帰国

 あとは帰国するだけ・・・。
15:45「コペンハーゲン」発の「SK983便」
11時間のフライトで明日の朝9:35には成田着である。
 空港で最後のキャッシュを使い切る。
「サバスモーク」と「チーズ」をゲット。
大して欲しく無かったんだけど、無理くりである。
上手に使いすぎて、「ユニセフ」の実入りは少なかった。
しっかし、何でも高かったなあ・・・。
 かつてない経験が多い旅だった。
「JТB」のチカラを思い知った旅でもあった。
理屈抜きに楽しく、良く笑った旅だった。
間違いなくいい旅だった。
さあ〜て、飲むど〜っ!

  • 機中泊

 帰りの機中泊はあまり気になんない。
どうせ朝だし、家に帰ってのんびりするだけ・・・。
思いっきり回想にふけっていられる。
 こないだのマレーシアとはえりゃあ違いである。
成田から東京の会議場に直行はきつかった。
さすがにトシを痛感した。
もうやるまい・・・。
 良く飲んで、良く喰った。
最初っからビールのお代わり攻撃とワイン。
いい旅の打ち上げである。
周りを見渡すとみんな飲んでる。
「K玉先生」もビールとワインを抱えてる。
”おっ、気合入ってんじゃ〜ん!”

  • 映画

 今回も機内の映画は不作だった。
我慢して3本観たけど、どれも印象に残ってない。
どう評価しても中の下っくらいかな・・・。
 「Failure to Launch」ってのがドラマ仕立て。
いつまでもパラサイトしてる息子を独立させる話。
困り果てた両親が、美人請負人を雇う。
巧いこと誘って、家を出るように仕向けるがバレる。
でも、ハッピーエンドみたいな・・・。
 「Syriana」ってのはテロ問題を取り上げたシリアスもの。
これはホントは面白いんだと思う。
ストーリーは良く出来た話だったんだけど・・・。
時節柄、シビア過ぎるかも・・・。
笑えないってゆ〜かあ、シャレになんない。
 「Cheaper by the Dozen 2」はお笑い。
子沢山のライバル同士が起こすドタバタ。
罪が無くっていいかも・・・。
 どれも夢中になって観ちゃうって感じじゃなかった。
ま、そんな時もあるべ・・・。

  • アンケート

 ツアーの最後にはアンケート。
お約束なんである。
聞いてるとみんな似たような話をしてる。
楽しくて、いい旅だった。
最大の要因はメンバーが素晴しかったから・・・。
 道中で「ヒロミさん」と話した。
「何か『JТB』って、お客さんが違う気がしますね」
「そうなんです。”客層がいい”って良く言われるんです」
ただ、年齢層が高いのも事実だとか・・・。
50代がいると”おっ、若いヒトがいる”っと思うそうだ。
今回は、ずいぶん若いヒトが沢山いたって事になる。
 アンケートに書いておいた。
「ブランドやレベルの高い客層に胡坐をかくべからず・・・」
「ツアー参加者がどんどん高齢化してる原因も考えよ・・・」
そう言えば、今回珍しく添乗員の名刺をもらわなんだ・・・。