「ロスキレ」ツアーのこと【8/14】

  • 引率

 「K玉先生」ツアーの始まりである。
8:00ちょい前にロビーに集合。
総勢9名のツアーになった。
「K玉夫妻」、「K林夫妻」、「土Y母娘」、「鈴Kさん」
そして我々、「キリギリス夫婦」である。
不思議な事に、「鈴Kさん」は「山Gさん」と別行動だった・・・。
 ちょうど「ヒロミさん」もロビーに出て来た。
「オプショナル・ツアー」のお見送りである。
聞くと、「オプショナル・ツアー」の参加者も9名。
びみょー・・・。
”ま、お付き合いで・・・”ってヒトたちである。
ホンットに大人の集団である。
 駅までの引率は「K玉奥さま先生」だった。
「ご主人先生」は先に行って、乗り場ホームを確認してるとか・・・。
いやはや・・・。
感服しました。
8名は、うさぎ体操しながら駅に向かう。

 「K玉先生」が調べてくれたのは8:30発。
最新型の「IC(インターシティ)」ってな列車である。
行き先は「オーデンセ」だった。
アンデルセン」の故郷とかいう、あそこである。
立派な長距離列車なんである。
 列車に乗り込む。
あまりに立派でちょっと引いた。
「K玉先生」、軽やかなフットワークでホームの駅員を捕まえる。
「どこに座ったらいいんだしょ?」
駅員曰く、「どこでもいい」
 ってんで、テキトウな席を探した。
数名の日本人のオッサンとおばはんを発見。
座ろうとすると、ご親切に教えてくれた。
「ここは指定席でっせ!わてら料金払いましてん!」
「え?」
 もう一度、ホームに出てさっきの駅員に訊く。
「エニホウェア!」
”っかしいなあ・・・。”
ちょっと様子を見ていたら、仕組みがわかった。
要するにどこでもいいんである。
指定席券を持ったヒトが来たら席を空ければいい。
ま、わかりやすい・・・。

  • 個人旅行

 さっきの日本人の周りに座る。
どうせ20分っくらいのモンなんだけど・・・。
おばはんに仕組みを説明してやらんと、釈然としないべ。
説明したら、もっと釈然としてなかったけど・・・。
 日本人は個人旅行中だった。
おばはん2人と、オッサンが1人。
奇妙な組み合わせである。
みんなバラバラに座ることになった。
嫁さんがオッサンの隣に座った。
結構、フレンドリーなオッサンで「ロスキレ」までず〜っと話してた。
 昔の職場仲間なんだとか・・・。
ず〜っと、このスタイルで旅行してるそうだ。
「HⅠS」でエアとホテルだけ手配してもらうとか。
「かなり安いですよ」っとかいう声が聞こえた。
そりゃ、そーなんだけどね・・・。
”迷ったり、トラブったりも楽しみの内”ってヒトじゃないとね・・・。

  • 「Roskilde(ロスキレ)」

 あっという間に「ロスキレ」到着。
小っちぇえ街である。
まずはトイレに行って、臨戦態勢に・・・。
ここんちは2DKR(約40円)のコイントイレだった。
コインの仕組みの方が高くつきそうだべや。
 駅を出て左に行くと「セブン-イレブン」があった。
その前を右に進む。
小ぢんまりした通りを歩く。
例に漏れず、あんまりヒトがいない。
街のメインストリートにぶつかる。
ここも、まだ開店準備中の雰囲気である。
 メインストリートを左に進むと立派な市庁舎が見える。
この市庁舎からちょいと右に折れると「ロスキレ大聖堂」である。
「大聖堂」の前にでっかい観光バスが停まってる。
”ひょっとして・・・。”

 「ロスキレ大聖堂」に到着。
駅から徒歩10分っくらいかな・・・。
外壁はしっかり工事中だった・・・。
NET情報の何て正確なことか。
もう、そろそろ終わってるかと思ったのに・・・。
 「CPHカード」を印籠にして、エラそうに入場。
控えおろう〜ってなモンである。
何ってったって、世界遺産である。
腰を据えて見学開始。
 確かに素っ晴しい大聖堂だった。
歴代40人ほどの王の棺が納められている。
1つ1つが立派で、大迫力である。
床にも幾つも墓が埋め込まれている。
何だかその上を歩くのは気が引けるんだけど・・・。

  • イヤホンガイド

 ”いた!”
案の定、「オプショナル・ツアー」組発見。
みなさん、手を振ってる。
「M本さん」や「菊Tさん」が合図を送ってくる。
”イヤホンガイドを使えばいいよ・・・”
 そりゃ、そーだ。
急いでイヤホンをセットする。
つかず、離れず、盗み聞きである。
いろいろ細かい説明をしてる。
細かすぎるんじゃないかって気もする。
 細かすぎる解説も飽きてきて、作戦タイム。
そろそろ、次の行動に移ろうか。
後の予定がめじろ押し。
「K玉先生」ツアーはハードスケジュールである。
 考えてみりゃ、「オプション」組はゆったりスケジュール。
この後、「バイキング博物館」に行くだけだ。
ここで、じっくり観光しなきゃならない事情があるんだべさ。

  • 「ロスキレ博物館」

 ツアーの予定には、ここも含まれてたらしい。
「大聖堂」からちょっと歩くと、博物館に到着。
”何て、オシャレな扉なんだしょ!”
 でも、扉は閉じられていた。
何と、開館時間が11:00だという。
そりゃ、いくら何でも遅すぎるべや。
とっても待ってらんない。
 ってんで、「コペンハーゲン」に戻ることにした。
せっかくなので、街中を散策しながら・・・。
何かとオシャレである。
17世紀創業のホテルもあった。
「花柄スクーター」や「カサ付きベビーカー」もオシャレ。
生活レベルの高さが滲み出てる・・・。

  • 集合写真

 「ロスキレ」のメインストリートで・・・。
駅のホームで・・・。
いたるところで集合写真を撮った。
「K玉先生」の国際親善のタマモノである。
迷わず、近所にいたヒトを捕まえる。
ひたすら感服しました。
 又、誰もがニコニコしながら応じてくれる。
カメラの仕掛けがわかんなくって苦戦しても笑ってる。
これって毛唐特有の鷹揚さなんだべか?
それとも「K玉先生」のキャラの反映だべか?
 後で送ってもらった写真を見た。
思わず、顔が緩んじゃう。
みんな、ホンットにいい笑顔である。
自分の笑顔を見て、ちょっとびっくりした。
天真爛漫ってゆ〜かあ、何の憂いも無いって笑顔だった。

 初「セブン-イレブン」体験。
北欧でもあっちこっちで見かけた。
大変なモンである。
店内レイアウトも何となく似てる。
世界ブランドなんだなあ・・・。
 今日のスケジュールだと喰いっぱぐれの可能性大。
「K玉先生」ツアーは、メシなんか抜いてもいいっくらいの勢いだ。
何かテキトウでいいって事になりそう。
ちょっと喰えるモン買っといた方がいいべ・・・。
ビールとサンドウィッチを買った。
 相変わらず安くない。
缶ビール500mlが、32DKR(約700円)。
サンドウィッチは1つ、25DKR(約550円)である。
たったこれだけで、114DKR(約2,500円)の買い物だ。
それにしてもすごい世界だべさ。

  • 検札

 帰りは少し旧型の車輌だった。
でも、チャリンコやベビーカーが乗れる車輌もついてる。
全てにゆとりがある。
人口540万人が為せるワザか・・・。
何か、発想が違うんだなあ・・・。
 普通座席が混んでたので、チャリンコ車輌に座って行った。
ベビーカーの赤ん坊が可愛い。
毛唐の赤ん坊ってホンットに可愛い。
ニンゲンとは思えない・・・。
ヘンなオジサンやおばはんが寄ってたかってかまう。
両親は不安だったべな・・・。
 珍しい検札が来た。
改札も何もない鉄道である。
ただ乗りしようと思えば幾らでもOK。
その代わり、検札で引っ掛かると大変らしい。
時間を刻印した切符を持ってなきゃアウト!
問答無用で500DKR(約11,000円)の罰金だそうだ。
我々は「CPHカード」で「控えおろう〜っ!」
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ・・・」