「コペンハーゲン」市内観光のこと【8/13】

  • 天気予報

 旅行に天気予報は欠かせない。
必ず、何とか情報を手に入れる。
ホテルの部屋に入ったら、まずテレビをつける。
見ても見なくても流しっ放し。
 「CNN」か、「BBC」があれば、ベスト。
天気予報を流すタイミングも心得てる。
無い時は、ジモティのキャスター系の番組を探す。
これはなかなか難儀ではある。
でも、お天気マークは比較的万国共通だべ・・・。
言葉がわかんなくっても何とかなる。
 今朝の天気予報は最悪だった。
「CNN」も、「BCC」も、つれない・・・。
曇り、時々豪雨みたいな言い方だった。
ヤな感じ・・・。
とりあえずカサは持った。
朝メシの時に顔を合わせたヒトには情報提供してあげた。
外れるといいんだけど・・・。

  • 現地ガイド

 「市庁舎」前で現地ガイドと待ち合わせ。
今日も、日本人のおばはんだった。
遂にツアーを通じて、現地ガイドは全員日本人だった。
しかも、みんな内容がいい。
説明もわかり易いし、とにかく良く知ってる。
多分、これは「JТB」のこだわりなんだべな・・・。
 今日のおばはんは特にすごかった。
とにかく地アタマがいい。
アンチョコも何もなしで、めっちゃ詳しい説明をしてくれた。
その時代、その場面に居合わせたんじゃないかって思うっくらい。
年号や人名も全て暗記してる。
 しかも観光の合間に「雑学」もいっぱい話してくれる。
政治、経済、教育、医療、ジモティ情報などなど・・・。
ネタが又、面白い。
何だか、ほれぼれするようなガイドさんだった。

  • 車窓

 怪しい空である。
抜けるような・・・ってゆ〜かあ、今にも底が抜けそうな・・・。
雲が厚くって、景色が暗〜い・・・。
写真を撮っても、夕暮れみたいである。
 バスは1度、街中を周って全体像を見せてくれた。
「中央駅」、「チボリ公園」、「市庁舎」、「国立博物館」・・・。
見どころの多そうな街である。
これは1日や2日じゃどーしようもないべ。
ま、マーキングってこって・・・。
 どーでもいいけど汚ったねえ街だ。
どうやら、ここの住人はゴミって感覚が無さそうだ。
ビン、缶、紙、ビニール、新聞・雑誌、何でもポイらしい。
「中央駅」近辺が特にひどい。
 ガイドさんが言い訳する。
「昨晩は土曜日でしたからねえ。それと清掃局員も夏休みで・・・」
そーいう問題じゃねーべや。
この景色はどっかでも見たことがあるなあ・・・。
そーだっ!
「パリ」と「ジュネーブ」だっ!
ここもフランス系の文化か・・・?

  • 「クリスチャンボー城」

 200年っくらい前までの王宮だそうだ。
今は国会議事堂や最高裁判所なんかに使われてる。
王室が来賓をもてなす場所でもあるとか・・・。
コペンハーゲン」の基礎になった場所だという。
 さすがって印象である。
重厚なバロック様式の建物は1928年築。
1167年の初代の城から5度、再建されたそうだ。
地下にはその12世紀の城の遺跡もあるとか。
 中庭には王室の厩舎と練習馬場がある。
普段からパカパカやってるらしい。
城の正面の門内は石畳ならぬ、木畳になってる。
木製のブロックをぎっしり敷き詰めてある。
馬のヒヅメと、音への配慮だそうだ・・・。
こういうところに文化の層の厚さを思い知る。

 現在の王室の居城である。
なかなか名前がユニークだよなあ・・・。
「アマエンボー」とか、「オコリンボー」とか・・・。
違うか・・・。
 さっきの「クリスチャンボー城」が1794年に火事に遭った。
んで、時の「フレデリクス5世」が建てた。
ロココ様式の建築で、宮殿内も公開されてる。
 ガイドさん、10:00の衛兵交代にタイミングを合わせてくれた。
ロンドンの衛兵の青い版みたいな・・・。
でも、ここの衛兵はニコニコしてる。
あんまり緊張感は無さそう。
砕けた雰囲気でいいっちゃあ、いいんだけど・・・。
 衛兵交代が始まってすぐに怖れていた雨が・・・。
クマの毛皮の帽子が濡れないんだべか・・・。
雨脚がどんどん強くなってきた。
スラックスの裾もぐじゃぐじゃである。
あ〜あ・・・。

  • 雨宿り

 本格的な土砂降りになった。
バスに避難。
ガイドさんも思案してる。
「ちょっと、順番を変えて雨宿りしましょうか・・・」
 日本語が通じる「免税店」だという。
今回のツアーで初めて土産物屋に寄ったなあ・・・。
しかも、ハプニングで時間調整の為に・・・。
予定に無かったのは、店のヒトの対応でよくわかった。
”え?何?どーしたの?”
みたいな・・。
 ガイドさん曰く。
「もうすぐ閉店するんで品数は少ないけど、安いモンはあるかも・・・」
確かに何でも安い。
いかにも閉店セールらしい。
みなさん、嫌いじゃない。
わっさわっさ、買い物を始めた。

  • 遅刻

 バスの出発時刻である。
「じゃ、そろそろ行きましょうか・・・」
「ヒロミさん」が催促する。
この期に及んでまだ、レジでねばってるヤツがいる。
 ”ったく・・・。”
嫁さんである。
「レジがトラブっちゃってるの・・・」
もう、みんなバスに乗ってしまった。
店に残ってるのは我々だけ・・・。
 ”あ〜あ・・・”
「済みませ〜ん。遅くなりました・・・」
バスの通路を歩きながら誤る・・・。
でも、感心した。
誰1人として気にしてる様子がない。
フツーはこうはいかない。
白い眼の総攻撃にあってもしょうがない。
ホンットにいいヒトたちばかりである。

  • カサ

 雨は止む気配がない。
土砂降りにこそならないものの、ず〜っと降り続く。
暗いから写真も映えない。
気分的にも盛り上がらんなあ・・・。
 1人、カサを持ってこなかったヒトがいた。
例の「アクアビット」おばはんである。
あれだけ、朝騒いでたのに・・・。
「K玉夫妻」がカサを1本貸してあげた。
お二人は相合傘ってこって・・・。
 でも、そんな悠長な雨じゃなかった。
1人でさしてても、結構濡れる。
「K玉さん」のご主人はほとんどズブ濡れである。
何ていいヒトなんだしょ!

  • 「ゲフィオンの泉」

 バスは港の方に向かった。
景色は良くないに決まってるけど・・・。
しょうがない。
時間に限りがあるから、観るべきところは観ないと・・・。
 「ゲフィオンの泉」に行った。
泉のいわれもひとくされ・・・。
やっぱ光が無いと真っ暗で何だかわかんない。
 近くの港に、王室のヨットがあった。
日本のVIPも招待された事があるとか。
「ゲフィオンの泉」はそこそこにして、こっちを見に行ってきた。
 このヨットに乗る為の船着場がなかなか立派だった。
ターコイズカラーの屋根の白亜の建物が2つ並んでる。
大きさは小屋なんだけど、小屋とは言い難い。
VIPが乗る時は、この間に赤絨毯が敷かれるそうだ。
ちゃんと乗るところから、王室のヨットなんだ・・・。

  • 「人魚姫」

 「世界3大がっかり」の1つだとか・・・。
そこまで言わなくっても・・・って気もするかどなあ・・・。
でも、それだけ話題が多いってこった。
 実際、何度も盗まれたり、壊されたり・・・。
その事と、市街地のゴミの山との関連はどーなんだべ?
豊か過ぎるって事は罪かも・・・。
いずれにせよ、”姫”は試練の道を歩んでるらしい。
けな気じゃあ〜りませんか?
 写真を撮っても真っ黒である。
雨だしねえ・・・。
天気が悪すぎる。
空港の「人魚姫」の方がキレイに撮れてた。
 ちょうど、コリアの団体が押し寄せてた。
”姫”の像の真下まで行って代わりばんこに写真撮ってる。
絵的にとっても邪魔なんだよねえ・・・。