「ベルゲン」市内観光のこと【8/12】

  • 洗脳

 昨日、「ベルゲン」に着いた時から作業は始まってた。
「フロイエン山」攻撃である。
「K玉先生」が熱心に口説いた。
熱血指導だった。
 そして、ついに「ヒロミさん」の洗脳に成功した。
今どき、これだけ熱心に口説く先生っているんだべか?
感服しました。
ホントに”センセイっ!”と呼びたくなる。
 今日も、現地ガイドは日本人のおばはんだった。
なかなかテキパキとした”デキ”るタイプである。
最初に、今日のスケジュールを話した。
多分、「ヒロミさん」と相談したんだべ。
 「夕べ、少し散策されたということなので・・・」
駆け足で市内観光して、フリータイムを長めに作るという。
そして希望者は「フロイエン山」に・・・。
それ以外の方は、買い物なり何なりお好きに・・・。
「K玉先生」ご満悦である。

  • 車窓観光

 最初にバスに乗ったまま、市内をひと回り。
ホントに小ぢんまりした街である。
「ベルゲン水族館」とか「市庁舎」の場所はわかった。
「この辺りが一般の民家です」
やっぱ、肩寄せ合って建ってるなあ・・・。
 ひと回りしただけでも、何ともいい街だと思う。
キレイで、しみじみしてて、活気もある。
フィヨルド」観光の基点にもなってるから観光客も多い。
ここから「ベルゲン鉄道」で出発する。
昨日の我々のルートの逆である。
 奇跡的に今日は快晴。
ジモティでも滅多にお目にかかれない天気だという。
ガイドのおばはんも、こんな天気は何年ぶりか・・・と言ってた。
これも「K玉先生」の熱血指導のタマモノだべ。
空まで洗脳されてしまった・・・。

  • 「フェスト広場」

 街の中央の公園脇でバスを降りた。
大きな池を抱えてる「フェスト広場」である。
ここは花が豊富だった。
北欧に来て、全体的に花が少ないなあっと思ってた。
あるトコにゃあ、あるらしい・・・。
 「コスモス」の植え込みは見事だった。
今まで見たことがないような、濃い〜い赤だった。
紫外線が強い所為だべか・・・?
みなさん、写真撮りまくり状態である。
 デジカメの機嫌が治らない。
時々、治るんだけど確率は5割以下。
せっかくのキレイな景色なんだけど「ムンク」状態である。
嫁さんのケータイに頼るっきゃない・・・。

 観光の目玉はやっぱここ。
何ってったって、世界遺産である。
正面から見ると「タリン」の「3人姉妹」みたい。
三角屋根が肩を寄せ合ってる。
お互いに支え合って、倒れないようにしてるように見える。
 狭い路地を中に入って行くと、奥は意外に広い。
木造の古い建物が密集してる。
土産物屋やギャラリーなんかが入ってる。
現役で使ってるから持ってるだべな・・・。
ここの住人は”火の気”にはめっちゃ気をつけてるそうだ。
そりゃ、そーだべな。
 ギャラリーの店先に幾つか絵が掛かってる。
時間がないから、じっくりは見られない。
ちょっと気になる絵があった。
後で、フリータイムの時に見に来よっと・・・。

  • 「フロイエン山」

 ケーブルカーで8分ほどで頂上。
料金は70NKR(約1,470円)。
高っけえ〜っ!
しかも、ノルウェー・クローネ現金が足りない。
 ま、行かなくってもいっか?
っと思ったら、VISAカードが使えるという。
すんげえ〜っ。
ってなこって、ほぼ全員が行くことになった。
 標高は320mだという。
歩ったって知れてんじゃないか・・・?
案の定、「吉D夫妻」はチャレンジする積りだったそうだ。
ところが、登山道がわかり難いんだとか。
諦めてケーブルカーのヒトとなった・・・。

  • パノラマ

 確かに景色は最高だった。
大パノラマである。
街並みと、港のコントラストが素っ晴しい。
「裸の太陽」の光をめいっぱい浴びてキラキラしてる。
これは一見の価値があるかも・・・。
「K玉先生」のお陰である。
 残念ながら、ここでもデジカメは不機嫌だった。
こんなキレイな景色が・・・。
”べろお〜んっ”っである。
くやぴい・・・。
 山を下る前にトイレに寄ってこーか・・・。
”あらっ?”
何と、有料トイレだった。
「5クローネ」を入れないとドアが開かない。
「5クローネ」コインなんか持ってない・・・。
”ったく、1,500円も取っといて、何だこれは?”
 そこに「M本さん」登場。
「僕が「5クローネ」持ってるから、みんな続けて入ればいいよ・・・」
ってんで、次から次に使用。
女性もヘチマもあったモンじゃない。
「M本さん」に感謝っ!

  • ギャラリー

 残り時間は20分程度。
さっきのギャラリーが気になる。
よっしゃ、気合入れて見て来ようか。
競歩状態で歩き出す。
 後ろから「アクアビット」おばさんがついて来る。
「アタシも気になっちゃってさあ、行ってみたい〜」
店に着くと、びっくり。
「吉D夫妻」「M本夫妻」もいた。
どっかに近道があったらしい・・・。
 お目当ての絵をじっくり見た。
ん〜〜〜ん・・・。
構図は悪くないんだけど・・・。
横長の「ブリッゲン地区」の家並みなんだけど・・・。
良く見ると印刷だった・・・。
500mm×200mmっくらいで額入り。
70ユーロ(約10,500円)っと来たか・・・。
 「吉Dさん」ちはホイホイと買ってる。
ん〜〜〜ん・・・。
ちょっとくじけた・・・。

  • 昼メシ

 今日の昼メシは何と11:00から・・・。
スケジュールの都合上しょうがないらしい。
レストランは立派なデパートの中だった。
街のど真ん中のデパートである。
 「トルガルメンニンゲン通り」っという目抜き通りに面してた。
窓の外から、大道芸の騒ぎが聞こえる。
周りの古い建物の景色も悪くない。
なかなか面白い趣向である。
 何となく座った同席者は又、「M本夫妻」だった。
今日は甲斐甲斐しく働いてくれなくってもOKである。
ま、ゆっくり喰って下さいな・・・。
 ビールは寂しかった。
「Hansa」の330ml缶しかない。
これで42NKR(約880円)。
相変わらずである・・・。
ま、グラスに入れてくれたのがせめて・・・である。

  • メニュー

 メインは「ポークグリル」だった。
これに「マッシュポテト」「ボイルドポテト」「グリーンサラダ」がついてる。
イモにイモである・・・。
ポークはちょっと締まりのない味だった。
「コショウ」登場。
これで、ぐっと味が締まった。
 「良かったら、どうぞ」
「『コショウ』まで持ってるんですか・・・?」
呆れられたけど、「コショウ」も大活躍。
ソナエあれば、お正月である。
ドラエモンのポケットから何でも出るど。
 デザートは「チョコレートムース」
これは今までで一番美味かったかも知んない。
ま、トータルで、☆2つ半かな・・・。

  • トイレ

 デパート内のトイレは2種類あった。
1つは普通のコイントイレ。
「5クローネ」を入れてドアを開けるヤツ。
 もう1つ、従業員や身障者用があった。
こっちはパスワード式になってて、従業員が開ける。
我々みたいな行きずりの客にはパスワードを教えてくれた。
でも、1つしかないから長蛇の列。
面倒いので、又、コイントイレを使い回しである。
 嫁さんはパスワードトイレを使った。
ここには面白い仕掛けがあったそうな。
室内が真っ青な照明になってたそうだ。
現地ガイドのおばさんが説明してくれた。
「ベルゲン」は港町で、麻薬の密売が多いんだそうだ。
この照明では血管が見えないという。
ヤクチューがここで注射しようとしても果たせない。
んなるへ・・・。

  • ボランティア

 あとは「ベルゲン空港」に直行。
ノルウェーともお別れである。
デパートから「トルガルメンニンゲン通り」に出た。
ちょっと写真でも撮らせてちょーだい。
ってんで、チョロチョロ・・・。
 ふと見ると、大道芸人に混じってボランティアがいた。
お姉ちゃんが2人でブースを構えてる。
どうも捨てられたワンコを救う団体らしい。
いろんなペットグッズを売りつつ、募金を募ってる。
ぐっとくる・・・。
 お姉ちゃんたち、期待の眼で見てる。
「さあ、出発しますよ〜っ」
背後で「ヒロミさん」の声。
ポケットに残ってたノルウェークローネを全部入れた。
お姉ちゃん、ニッコリ。
ワンコの為になって良かった・・・。
どうせ、ユニセフの募金箱行きだったんだし・・・。