「シリヤライン」のこと【8/7】

  • クルーズ

 何故か、北欧ツアーのお約束。
必ず、「バルト海クルーズ」が付いてる。
どの旅行社のパンフレットを見ても必ずセットされてる。
何故だんべ?
 その多くは「シリヤライン」である。
他にも「バイキングライン」とかいうのもある。
ヘルシンキストックホルムから毎日就航する。
それぞれ同規模の船が途中ですれ違って、翌朝到着。
そして、その日の夕方又、同時に出航する。
 ちょっと考えた。
これは多分、現地ツアー会社の作戦だべさ。
いろんなツアー会社が協力し合ってんだべ。
こんなクルーズ船が空いてたらシャレになんない。
ヒトがあふれてお祭り状態じゃなきゃ・・・。
なかなか大変だべさ。

  • 「シンフォニー号」

 乗船したのは「シンフォニー号」
双子の片割れは「セレナーデ号」で、途中ですれ違った。
1990年の建造だそうで、排水量6万トン弱。
長さが200mっくらいあって、とにかくでかい。
高さ12階建てのホテルが浮いてるみたいなモンである。
 乗船したフロアは7階。
中央アーケードのフロアで、天井まで吹き抜けである。
両側に内側キャビンの窓がズラ〜っと並んでる。
このアーケードが140mばかしあって、いろんな店が軒を連ねる。
24時間営業のインフォメーション・センターもある。
 我々の部屋は8階の海側キャビンだった。
ツインベッドにシャワー・トイレ・洗面台が付いてる。
テレビは無かったなあ・・・。
ガイドブックによるとテレビ付きもあるらしい。
 お値段は、1人3〜400ユーロ(約4万5千〜6万円)ってとこらしい。
飛行機なら1時間強の距離である。
この「ワンナイトクルーズ」が高いか、安いか・・・?
びみょー・・・。

  • 乗船

 EU統合でいろいろ便利になった。
フィンランドスウェーデンもおんなじである。
バウチャーを購入する時点で、パスポートチェックを兼ねちゃう。
乗船もバウチャーのバーコードを読むだけである。
下船した時も、特にチェックは無かった。
EUは1つを実感する。
 乗船の時に、お約束のカメラマンがいる。
添乗員の「ヒロミさん」気配を察したと見える。
「皆さん、写真撮影にだけは、笑顔で応じてあげて下さ〜い」
旅慣れたヒトばかりなので、良くわかってます。
 17:00の乗船だった。
夏のバケーションシーズンで晩メシは大変らしい。
個別のレストランもある。
でも、やっぱみんなお目当てはブッフェらしい。
「スモーガスボード」というご当地名物料理である。
ブッフェは3交代制になってた。
我々は何とトップバッターで、17:00から・・・。
おいおい、マジかよ〜っ?

  • 「スモーガスボード」

 何のこっちゃ?
って、ふつーは思うべな。
これはスェーデン語でブッフェのことだそうだ。
元々は「オープンサンドウィッチ」の意味だとか・・・。
結構、質素な喰いモンだったらしい。
 それがいつの間にか豪華な皿がら並ぶ料理になった。
ジモティにとっては大ゴチソウらしい。
特に「ニシンの酢漬け」はキーポイントだそうだ。
こいつの味付けで、その店の格付けがされちゃうみたいな・・・。
 確かに、すごい種類の酢漬けがあった。
それだけじゃない。
冷製だけでもハンパじゃない種類の料理がある。
ホンのひと口ずつ味見したいと思っ取ったら、皿がてんこ盛りになった。
 他にも暖かい料理もある。
デザートも山のようにある。
更に飲み物はすべて飲み放題である。
ビールは「Koff」とかいうドラフトを自分で注いで来る。
ワインは各テーブルに赤白揃ってる。
すんげえ〜っ!

  • 同席

 3交代制のブッフェは凄まじかった。
人種を問わず「ブッフェ・シリア」に殺到して戦闘開始。
コリアや中華系も多い。
これが又、でかい声で例の調子で駆け回る。
なおさら、会場が殺気立ってる気がする。
 まずは一旦、席についた。
我がグループは6人ずつ4テーブルがリザーブされてた。
同席は「吉D夫妻」と「菊T夫妻」
たまたまなんだけど、今回のメンバーで一番飲むメンツだった。
 「菊Tパパ」だけが、浮いた。
「アルコールは幾らでも飲めるんだけど、美味しいと思わない」そうだ。
あとは、酒大好きニンゲンが揃っちゃった。
話も盛り上がって、どんどんメートルが上がる。
 どう見ても、我々が最年少である。
何度もビールをお代わりに行く。
周りのテーブルからワインを集めて来て注ぐ。
でも、アルコールはどんどん蒸発して行く。
スタッフが「イッツ・タイム!」っと言いに来るまで宴は続いた。

  • メニュー

 飲み過ぎた。
すっかり酔っ払って、料理を味わう余裕が無かった。
評価しながら喰ったのは、最初の冷製の半分っくらいまで・・・。
いろんな種類の「ニシンの酢漬け」は味わった。
どれも全体に酢が甘い気がした。
好み的には、もっと酸っぱい方が好きなんだけど・・・。
 あとは朝メシん時にお目にかかったような気がした。
やっぱ、どうしても冷製はハム、チーズ、野菜系になっちゃうもん。
お馴染みのメンツだった。
いざ、暖かい料理を取りに行こうと思った時には遅かった。
もう、飲み過ぎて喰うのは無理だった。
如何にも重たそうな肉や魚を見ても食指が湧かない。
 せめてポテトっくらい・・・。
でも、これもすっかりお馴染みじゃん。
じゃ、せめてデザートだけでも喰うか?
フルーツも沢山あるし、甘そうなケーキ類も山積み。
辛うじて「レア・チーズケーキ」と「アイスクリーム」を少々・・・。
 もう限界である。
料理を味わったってな印象がない。
どうも”飲み放題・喰い放題”パターンはあずましくな〜い。
ちゃんとした評価になんないけど、☆は2つ半かな・・・。

  • 夕涼み

 時刻はまだ20:00である。
これからどーすんべ?
船内にはバーとか、ナイトクラブとかカジノとか、何でもある。
サウナやマッサージもあるという。
 7階に「アトランティス・パレス」というナイトクラブがある。
ここにカジノとバーが4つあるそうだ。
21:00からショータイムなんかが始まるという。
みなさん、それまでデッキに出てみるという。
デッキは12階である。
 もう飲む気はしないし、サウナにも入れないし・・・。
ナイトクラブで踊るとか、あり得ないキャラだし・・・。
博才はまったくないので、カジノも似合わない。
ちょうど、オシッコしたくなったから部屋に戻ることにした。
 嫁さんが「ブルーベリー」を洗った。
この期に及んで、まだ喰うか!
でも、「ブルーベリー」は美味かった。
ムシャムシャ喰ってしまった。
喰いながら、いつの間にか意識不明に・・・。
眼が醒めたら朝だった・・・。