ヘルシンキ市内観光のこと【8/7】

 市内観光の初っ端はここだった。
”これが、かの有名な・・・。”
blogにも随分登場してた。
天然の岩山をくり抜いて造られたユニークな教会だった。
ま、「岩の教会」である。
 デザインが面白い。
入り口からは教会なんて想像が出来ない。
でも、良く見ると岩山に十字架のオブジェがある。
十字架1つ見ても、タダモンじゃない。
素直には造ってない。
一瞬、大阪の「光の教会」を思い出した。
 ジモティには、別名「UFO教会」とも呼ばれるそうだ。
150本の鉄骨の梁。
銅鍋のバケモノみたいな天蓋。
ルーテル派教会なので、祭壇は殺風景である。
脇に3,001本のパイプオルガンがあるだけ・・・。
時々、コンサートにも使われるそうだ。
北欧のデザインのセンスを象徴してるかも・・・。

 「シベリウス」は、あの「ジャン・シベリウス」である。
緑豊かな公園で、ジモティの姿も多い。
みんな、水着で芝生に転がってる。
貴重な夏の太陽を吸収しようってこって・・・。
如何にも北欧らしい。
 北欧らしい公園の景色を1枚・・・。
ん?
トップレスの女性もいる。
ちょっとカメラを向けるのは気が引けちゃうなあ・・・。
しょうがない。
「パンダ柄のカラス」で我慢しよう・・・。
 公園にはパイプオルガンを模したようなモニュメントがあった。
その横に「シベリウス」の顔のレリーフもある。
写真ポイントらしいけど、あんまり好きくないなあ・・・。
やっぱ、「パンダ柄のハト」でもいいや・・・。

  • 「オリンピック・スタジアム」

 ヘルシンキ・オリンピックは1952年だった。
生まれる前である。
ナントカ選手があ〜だったとか、こ〜だったとか・・・。
団塊世代以上の方々は盛り上がってる。
世代格差を感じた瞬間だった。
 入り口には「ヌルミ」のブロンズ像がある。
何でも、伝説のランナーなんだそうだ。
今回は入り口から写真を撮っただけ・・・。
中には入ってない。
 ホントは、スタジアムタワーやスポーツ博物館に入れる。
でも、時間の都合上、割愛させて頂きますってか?
あの、午前中の時間を充てれば・・・。
って思ったヒトもいるべな・・・。

 これはすごかったあ〜。
何せ、最高のロケーションにある。
バスを降りて、入ったところは地味〜な雰囲気だった。
中もルーテル派らしく実にシンプル。
ところが海側の「元老院広場」に出ると景色が一変した。
大聖堂は高台から港を一望出来る位置にあった。
 大聖堂から広場までは急勾配の階段がある。
これを降りると、又すごい眺めである。
真っ青な空に大聖堂がくっきりと映える。
純白とターコイズカラーの大聖堂と、空とのコントラストは見事!
ちょうど1本の飛行機雲がたなびいて、何とも雄大な景色だった。
しばらく見とれてしまった。
 ドイツの建築家「カール・ルードヴィッヒ・エンゲル」の作。
1852年に完成した時は、「ニコライ教会」と呼ばれてたらしい。
ロシアの「ニコライ1世」である。
今の名前になったのは、1959年っていうから終戦後だべさ。
何か、当時のソビエトの重圧が想像出来るなあ・・・。

 おなじく「カールくん」の作品。
きっと足が速かったべな・・・。
中央にロシア皇帝「アレクサンドル2世」のブロンズ像がある。
その周りをキレイな花壇で囲んでいる。
ここから見上げる「大聖堂」は又、素晴しい。
 広場の周りはネオ・クラシック様式の建物が囲んでいる。
北側が「ヘルシンキ大聖堂」
西側は「ヘルシンキ大学」と「大学図書館
東側は旧上院議会だそうだ。
「大聖堂」前の階段にたむろってたのは「ヘルシンキ大学」の学生だった。
 いい広場である。
さすがと思わせる。
ヘルシンキのシンボルになってるそうだ。
ちょいと歩けば、港やマーケット広場・・・。
感動的な景色だった。

  • 「ウスペンスキ寺院」

 ロシア正教会である。
北欧最大級の規模だという。
1868年、ロシアの建築家「ゴルノスタイェフ」の作。
総赤レンガ造りの重厚な外観に、ちゃんとタマネギが付いてる。
ヘルシンキ大聖堂」と対照的である。
 中も又、対照的。
かなり飾り物がてんこ盛りである。
イースタン・スタンダードなので、彫像はない。
でも、祭壇や壁や天井まで豪華に飾られている。
イコンも多い。
奇跡の宝飾類なども展示されてる。
 この教会も高台に造られている。
中庭からはヘルシンキ市内が一望出来る。
面白いモンで、カメラを構えるといつも近所に同じヒトがいる。
「写真撮りたい景色ばっかりで、困っちゃいますね〜」
「ホントですよねえ〜」
同じツアーの「K玉さん」だった。
何となく似た感性かな・・・?

  • 「マーケット広場」

 港に沿った広場で一旦、解散。
フリータイムである。
買い物したいヒトは一目散に駆けて行った。
何でも「ムーミン・グッズ」がど〜たら、こ〜たら・・・。
 我々は無目的である。
マーケットをブラブラ歩いた。
野菜や果物の店が多い。
揚げたての魚を喰わせる店からいい匂いがする。
オリジナル木製ハンドクラフトやセーターを売る店もあった。
 嫁さんがTシャツ屋発見。
「Tシャツ、買いてゃあ・・・」っとのたまう。
見ると、トナカイ柄なんかなかなかいい。
値段は女性モンが10ユーロ(約1,500円)。
何故か男性用は20ユーロ(約3,000円)以上する。
ノリで買う値段じゃないべや・・・。
結局、嫁さんの「トナカイTシャツ」だけゲット。

  • 「ブルーベリー」

 露店もなかなか面白い。
新鮮な「サヤ付き大豆」はここの名物らしい。
道路にこれ見よがしにサヤが捨ててある。
幾らでも試食させてくれる。
でもなあ・・・。
 「クラウドベリー」も名物である。
よっぽど沢山取れると見える。
1kgで2ユーロ(約300円)っくらいで売ってる。
”いくら美味くっても、そんなに沢山いらんし・・・。”
 嫁さんが「『ブルーベリー』が喰いてゃあ・・・」とのたまう。
「ブルーベリー」は少々高かった。
300gで3ユーロ(約450円)だった。
これっくらいの量なら2人でも喰えちゃうべ。
ってんで、お買い上げ。
嫁さんによると格安だという。
こんだけ喰えば、さぞ眼が良くなるべ・・・。

 「マーケット広場」からつながるメインストリート。
通りの中央部が公園になってる。
ま、札幌の大通り公園のミニ版みたいな・・・。
ここだけが緑に覆われてる。
そう言えば、この街って緑が少ないかも・・・。
 花も少ないなあ・・・。
イタリアもフランスもイギリスも街中、花だらけだった。
イギリスでは、街の花の都市対抗コンクールをやってた。
それに較べると、街に花が少ない。
やっぱ、気候風土の影響だべか・・・?
 ゲットした「ブルーベリー」を洗いたい。
っと思って歩いたけど、公共水道らしきモンは無いらしい。
噴水で洗うのも何だかなあ・・・。
あきらめて船の中で喰うことにした。
さあて、「シリヤライン」に乗船だ。