ヘルシンキ市内観光前のこと【8/7】

  • スロースタート

 観光初日の集合は11:15だった。
もう、すぐに昼メシじゃんか。
ずいぶんゆっくりである。
良く解釈すれば、前日の疲れへの配慮か・・・?
 でも、みなさん苦労してた。
まだ初日で時差に慣れてない。
4時とか、5時から目が醒めちゃってウロウロ・・・。
1時間以上も森の中を散歩してきたヒトもいた。
 救いもあった。
ここは朝メシが早くから喰えた。
空港のビジネス客の為に、朝5:00からレストランを開ける。
みなさん、朝メシを喰ってから出掛けたらしい。
 我が家は頑張って8:00っくらいまで寝た。
時差ボケ解消の特効薬は寝ること。
とにかくスキあらば寝る。
バカみたいに寝てりゃ、身体も訳がわかんなくなる・・・。
時差もヘチマも無いんである。

  • 「ブッフェ」

 朝メシは例に漏れず「ブッフェ」だった。
そんなに華美なモンじゃない。
でも、料理の種類は豊富だった。
 「トースト」や「パン」も数種類あった。
「ハム」、「チーズ」、「ヨーグルト」なんかの冷製も充実。
暖かい料理も「スクランブルエッグ」、「ベーコン」などが揃ってる。
嬉しいことに「レタス」、「セロリ」、「トマト」なんかの野菜もたっぷり。
デザート用にフルーツも豊富だった。
 そして、如何にも北欧らしい皿もあった。
「スモークサーモン」や「酢漬けニシン」など、ジモティ料理だ。
「酢漬けニシン」も数種類ある。
地元探訪シリーズで、ひと通り取ってきた。
 やっぱ美味かった。
パンはイマイチだったけど、酪農製品はイケそうである。
それと野菜系もみずみずしくって美味い。
「スモークサーモン」は予想通り、しょっぱい。
血圧が上がりそうだべや。
「酢漬けニシン」は結構ハマりそう・・・。

 夕べ、現地ガイドが案内してた。
ホテルの近所に、巨大ショッピングセンターがある。
その名も「JUNBO」(ユンボ)。
ここで、小さな発見があった。
あの、重機の「ユンボ」ってフィンランド語だったんだ!
 我が家も朝メシを済ますとヒマになった。
歩いて15分っくらいである。
「ヒマ潰しに行ってみるか・・・」
不本意ながら、ショッピングセンター「ユンボ」へ。
そもそも50万円もかけて旅行に来て、ヒマ潰しはないべや!
 快晴である。
散歩がてら歩くと気持ちがいい。
濃い〜い群青色の空。
「ナナカマド」や「シダレ白樺」が光に輝く。
何だか懐かしい。
やっぱ、これは北海道の風情だべさ。
 「ユンボ」はでかかった。
何か、ニンゲンの為の店舗と思えないっくらいだった。
月曜の朝とあって、閑散としてる。
あんまりヒトカゲが見えない。
人口56万人の都市だそうだけど、こんなでかい店が要るんだべか?

  • バーゲン

 まず、食品スーパーを覗いてみた。
とにかく、でかいっ!
誰がこんなに買うんだべ?って思うっくらい。
歩いてるだけで疲れっちゃう。
 物価は決して安くない。
ってゆ〜かあ、バカみたいに高い。
チョコレートなんかもザラに4〜5百円する。
「スモークサーモン」を覗いてみたら、やっぱ1枚2〜3千円だった。
高っ!
 北欧は8月にバーゲンがあるそうだ。
衣料品なんかが大幅値下げになるらしい。
もう、秋が目前なんだべなあ・・・。
 嫁さんが何か見つけた。
「マルメッコ」がど〜のとか言ってる。
何のこったか、さっぱりわかんない。
 「このバッグは、今晩のクルーズに丁度いいわ・・・」
「前からこういうポーチが欲しかったのよ・・・」
「これはお友達にプレゼントしようかしら・・・」
ひとりでブツブツ言ってる。
何も訊いてないべや!

  • 身支度

 今夜は「シリヤライン」にお泊り。
あの有名な「バルト海クルーズ」である。
スーツケースは別扱いで、キャビンには持ち込めない。
手回り品を小さなバッグに詰めなきゃなんない。
 早速、あの「マルメッコ」とかいうのが登場。
嫁さんが着替えとか何とかを詰めてる。
何を持ってったらいいんだべ?
どうも勝手がわかんない。
 とりあえず、パジャマからドライヤーまで詰め込んだ。
「ビール」や「つまみ」も「おにぎり」も持った。
2人分なので、そこそこの荷物になってしまった。
元々の「ウェストポーチ」と「ディバッグ」も必需品だし・・・。
プラス、「手提げバッグ」が2つ。
 まるで夜逃げだべさ。
しかも嫁さんは例の手首の腱鞘炎が心配だし・・・。
なるべく荷物は持たせたくない・・・。
やっぱ、「キャリーバッグ」を持って来るんだった・・・。

  • 昼メシ

 11:15集合。
よ〜いどん!っで昼メシである。
何じゃ、そりゃ?
どうも昨日のトランジットといい、この午前中の時間といい、釈然としない。
50万円もかけて来てる旅行だべさ。
時間を買ってるって感覚なんだけどなあ・・・。
 ツアー1発目の昼メシはヘルシンキ市内のレストランだった。
何だか、古いガッコみたいな造りの店だった。
ま、そりゃそれでムードもあったんだけど・・・。
 まずはビール。
カールスバーグ」のドラフトだった。
お値段は500mlが5ユーロ(約750円)、250mlはその半分。
わかりやすい。
でも、決して安くない。
とりあえず、”大”と”小”を注文した。
嫁さんも、まださすがにトイレ事情を警戒してるらしい・・・。

  • メニュー

 前菜に「カレリアンパイ」ってのが出て来た。
要するに「焼きライスプディング」って感じだべか・・・。
味はびみょー。
決して、びっくりするほど美味いモンじゃなかった。
 メインは「ポーク・グリル、ポテト添え」
こいつは美味かった。
ポークの質がいいんだべか?
チャーシューみたいな仕上げで、ビールのつまみに最高。
 但し、蜂蜜ソースの味が濃過ぎる。
必死でソースを避けて喰った。
それと、さすがにポテト料理が美味い。
「ボイルドポテト」を主食として、パンは無しってとこが多かった。
 デザートは「スポンジケーキ、クリーム・ベリーソース」
ソースはあっさり味で美味かった。
でも、ケーキの生地が甘くって参った。
トータル的には、”☆2つ”かな・・・。

  • 同席

 いつもツアーで気を遣うのは同席者である。
食事のたびに、どこに座るか悩む。
2人席ばっかしなら何も気遣いは要らないんだけど・・・。
やっぱ、そこそこ満遍なく同席するように気を遣う。
 そう言う意味で、初っ端の同席者は緊張する。
まだ、海のモンとも山のモンとも得体が知れないんである。
とりあえず、無難な話題で探りを入れながら慣らす。
ってえのが一般的だべさ。
 この時は16人っくらいの大テーブルだった。
正面には「斉Tさん」っという団塊世代のご夫婦が座った。
ってゆ〜かあ、参加者の大半がこの世代。
ポスト団塊世代は我々と、もう1組の夫婦だけ。
ま、全て先輩ってこって・・・。
 見てると、奥さんは料理をひと口も喰わない。
「体調でも悪いんですか・・・?」
とりあえず、話題を振る。
「ええ、ちょっと・・・」
「クスリか何かお持ちなんですか・・・?」
「飲みました・・・」
 なかなか会話になんない・・・。
砂漠に水を撒いてるみたいな・・・。
あ〜、疲れるっ!