フィンランドへのフライトのこと【8/6】

  • 個人チェックイン

 最近はツアーでも個人チェックインが増えた。
カラスの勝手で、荷物を預けて好きな席を取れる。
ある程度、希望の席を頼めるのは嬉しい。
要注意はジャンボみたいな3席レイアウトである。
これで、窓側に押し込まれると最悪。
 何ってったって、我が家はビールを飲む。
それもハンパじゃなく飲む。
自然の摂理でトイレが近い。
特に嫁さんは本人があきれるっくらい近い。
何が何でも通路側の席を取らなきゃなんない。
死活問題なんである。
 「通路側の席をお願いします」
「かしこまりました・・・」
よっしゃ、よっしゃ、これで安心・・・。
っと思ったら、飛行機はエアバスだった。
2席・4席・2席のレイアウトである。
”何だ、どこでも通路側じゃんか・・・。”

 初めての利用である。
でも、あんまり外国っぽくない。
日本人スタッフも乗ってるし、機内食も日本向け。
ビールもちゃんと「アサヒスーパードライ」があるし・・・。
 全体に質素な印象である。
余計なサービスは極力省いてる。
機内食も決して華美ではない。
一旦、機内食のサービスが終わるとあとはセルフである。
ギャラリーに軽食が用意してある。
自分で好きにバンバンすりゃいいんである。
 隣の席のご夫婦が「カップヌードル」を喰ってた。
あの臭いが辺り一面に漂う・・・。
面白いモンでこの臭いにつられるヒトが多い。
ま、好きずきだけど・・・。
何も、出国する時に「カップヌードル」はないべや。

 離陸後、ほどなく機内サービスが始まった。
何はともあれ、まずはビールである。
ビールなら「アサヒスーパードライ」って言いたいとこだけど・・・。
北欧系ビールも興味がある。
 「TUBORG」っとかいう銘柄が出て来た。
何か、以前飲んだことがあるような・・・。
味は悪くなかった。
早速、お代わりである。
更に食事がサービスされた時にビールとワインを追加。
ワインは赤と白をもらう。
 まずは白ワインを味見。
”ん、イケる!”
ラベルを見たらフランスワインだった。
そりゃ、そーだ。
北欧じゃワインは無理だんべ。
赤ワインはホテルの寝酒にテイクアウト。
完璧である。
 ふと、お隣から強烈な視線を感じた。
お隣のご夫婦も同じツアーのメンバーだった。
あとで、言われてしまった。
「呆れるほど、よく飲んでましたねえ〜・・・」

  • プライベート・モニター

 機材は比較的新しかった。
ちゃんとプライベート・モニターが付いてる。
”やったぜ!映画が観られるぜ!”
これが嬉しい。
 早速、案内書を漁る。
”どんな映画が用意されてるべなあ・・・。”
楽しみな瞬間である。
ちょいと古い「マトリックス」とか「トイ・ストーリー」があった。
あとは知らないタイトルが並んでる。
どうやら、メジャーな映画は無さそうである。
 ま、又バクチである。
結構、知らないタイトルでも面白いのに出会うこともある。
こないだのマレーシアの時もそうだった。
「V・フォー・ヴェンデッタ」って結構面白かった。
期待っ!

  • 意地

 映画は行きに4本観た。
それも意地で観た。
今回はちょっと不作だった。
あんまりパットしたのが無かったなあ・・・。
 まず、「Collateral」ってなアクションもの。
これはまあまあだった。
トム・クルーズ」の冷徹な殺し屋役もなかなかイケてた。
ま、面白かった部類かな・・・。
 次に「kinky Boots」ってなコメディタッチもの。
これは、”ん〜っ”て感じかな・・・。
感動は薄いけど、中途半端に終われないみたいな・・・。
結局、全部観たけど・・・。
 あと、「Toy Story Ⅱ」と「Ice Age Meltdown」はアニメ。
これぞ、観ても観なくてもどーってこたあなかった。
ビールしこたま飲んでるし・・・。
何度か意識不明になりかけた。
まさに意地で観た・・・。

  • トランジット

 フライトは11:40発「SK984便」
コペンハーゲン到着予定が同日16:10である。
所要時間は11時間30分のはずだった。
 でも、1時間近く早く到着。
そのままホテルなら嬉しいんだけど・・・。
トランジットである。
次のヘルシンキ行き「SK714便」は19:40発。
待ち時間が増えただけである・・・。
 何と4時間以上も何すりゃいいのさ?
空港内のお店をひと通り舐めて来たら、もうヒマである。
どこで何を売ってるかはわかった。
冷えたビールを売ってる店もわかっちゃった。
そうなりゃ、やるこたあ決まってる。
 コペンハーゲン空港もなかなか立派だった。
特にいいのはシャレた「トランジットセンター」があること。
全面ガラス張りの吹き抜けで明るい。
木立の合い間にイスとテーブルが配置されてる。
まるで我々がビールを飲む為にセットされてるみたいだった。

  • ロスト

 22:30っ頃、ヘルシンキ到着。
デンマークフィンランドの間に1時間の時差がある。
飛行時間そのものは1時間半っくらいである。
今朝、起きてから24時間が経とうとしている。
長〜い1日である。
 「困りましてん。荷物が出てこんのですわ」
メンバーの1組が慌ててる。
どうやらロスト・バゲージらしい。
添乗員の「ヒロミさん」がクレームタグを持って交渉に行った。
とりあえず残りのメンバーは迎えのバスに・・・。
 結構、待たされた。
でも、こればっかしはしょうがない。
誰にも文句言えない。
最近はロスト・バゲージが頻発してるらしい。
スーツケースの破損も多い。
こんなところにもニンゲンの質の低下が出てるんだべか・・・?

  • ホテル

 今夜のホテルは空港の傍。
ラマダホテル・ヘルシンキエアポート」。
あのラマダ・チェーンだ。
ま、要するにビジネスホテルの風情である。
 ヨーロッパ旅行はホテルなんかどーでもいい。
どうせ、観光の合い間に寝るだけだし・・・。
荷物を解いて、寝て、又荷造りして・・・。
ベッドとシャワーさえちゃんとあれば文句は言わない。
 このホテルにはいいところがあった。
「アイスマシン」が備えてあった。
これは有り難い。
早速、ビニル袋に一杯氷を詰めて来た。
持参のビールをぶち込んで急速冷却する。
ホンットにあっという間に冷える。
 ま、とりあえず無事到着に乾杯!
日本時間では朝の8:00っくらいだべか。
いつも通りの「アサヒスーパードライ」を堪能した。
そして仕上げは持参の「いなり寿司」と「おにぎり」
完璧である。
さあて、明日は「ヘルシンキ市内観光」のあと、「シリアライン」だ。