新聞投書からの雑感14

  • 「若い世代」

 旭新聞の投書欄に、こんなんがあった。
日曜版なんで、特集っぽくしたんだべな・・・。
”最近の若い衆は、世の中をこんな風に見てまっせ。”
”若い衆もなかなか捨てたモンじゃありませんぜ。”
ってな意図なんだべな・・・。
 今回、載ってた話は爽やか路線中心でまとめてた。
「後輩が出来て、初めて叱るつらさがわかった高校生」
「校庭でスイカ作りに挑戦した中学生」
「日本人は意外に友だちが作り易いという米留学生」
 ふんふん・・・。
なるほどなあ・・・。
ま、日曜日の朝のまったりした空気には相応しい・・・。

  • 「ゴミ」

 1つだけ眼が止まった投書があった。
16歳の高校生だった。
「美佐」っとかいう名前から察すると、多分女性だべ・・・。

ある日、友だちと歩いていた時、持っていた小さなお菓子のゴミを何げなく道に捨ててしまいました。
そのまま歩いていると、後ろで誰かが何かしている気配がしました。振り返ると、すれ違ったおじさんが、捨てたゴミを拾っていました。
私は、何か言われるかなと思いながらその様子を見ていました。しかしおじさんは何も言わずに、ゴミを拾っていきました。それを見て私は、自分がすごく悪いことをしたと思いました。
おじさんが怒らず、何も言わずゴミを拾っていったことが、私にとっては逆に胸にこたえました。自分のしたことを反省させられました。
もしあの時に怒られていたら、ゴミを捨てたことをここまで深く考えることはなかったと思います。逆に何も言われないことが、こんなに寂しくこたえるものなのだと気付くことができました。
人のゴミを黙って拾うような人もいると知り、これからは簡単にゴミを捨てないと心に決めました。私もおじさんのような大人になりたいと思いました。

  • 上出来

 一瞬、見間違いかと思った。
”そんなバナナ・・・。”
「16歳」・・・?
「1」って、ミスプリントじゃないの・・・?
でも、高校生って書いてあるし・・・。
”そっかあ・・・。”
 次に、考えさせられた。
どんな環境で育ったんだべ?
親は40代かなあ・・・?
多分、「ポスト団塊世代」だべなあ・・・。
我々と大して違わないかも・・・。
 家族構成はどうなんだべ?
じ〜ちゃん、ば〜ちゃんが一緒かも知んないなあ・・・。
きっと、歳は70〜80歳っくらいかな・・・。
まだ恵まれた環境で育った方なんだべなあ・・・。
 フクザツである。
”16歳かあ・・・。”
”おじさんのような大人になりたいかあ・・・。”
ま、いっか。
トシは別としても、こんな感性が残ってた事を喜ばなきゃ。
とりあえず上出来なんだべなあ・・・。

  • 占領政策

 日本人のモラルがど〜たら、と言われて久しい。
そんなモン、絶滅危惧種って言われる・・・。
もはや、風前のともし火である。
多分、もうすぐ絶滅するべ・・・。
 かつては、「道徳心」とか「公共心」とかが存在したらしい。
何と、この日本にである・・・。
それが何故亡くなっちゃったのか?
最近、読んだ本でその理由がちょっとわかった。
 やっぱ、原因は「戦争」だった。
敗戦で、アメリカの占領下に置かれてから日本は変わったらしい。
アメリカの占領政策の通りに変えられて行った。
ココロの「アメリカナイズ」がこの時から始まった。
「日本人のココロ」が許されなかったらしい。
それから60年が経って、その成果が見事に結実した・・・。
正真正銘のアメリカの属州になったんだべな。
 今は亡き「日本人のココロ」・・・。
子どもの頃には、幾らか触れる機会があったけどなあ・・・。
小学校の授業でも「道徳」なんてえのがあった。
モラルらしきモンが街に漂ってた気がする。
親たちにも、その片鱗は見えた。
もはや望むべくもない・・・。