「こまわりくん」のことⅢ

  • 弁護士

 当然、弁護士のコメントも載ってた。

「永山判決以降、裁判所が自ら示してきた基準を大きく逸脱して死刑の適用を積極的に認めようとするもので不当だ。被告が自己の行った事実と向き合い、反省と償いの気持ちを更に深め、生きて償うことが認められるよう一層努力する」

 そもそもだなあ・・・。
こういう事件の弁護士は氏素性を公表すべきだべさ。
ちゃんと顔と名前も報道した方がいい。
ナンなら住所や家族も公表した方がいいかも・・・。
 裁判官や検事がほとんど名前入りで報道されてる。
不公平だべや・・・。
ぐだぐだ言うからには名前を出せって!
 最近、たまたま弁護士と接する機会があった。
仕事がらみで、ちょっとした事件に巻き込まれた。
会社がある犯罪者を訴えた。
滅多にない貴重な経験をさせてもらった。
直接の担当じゃないので気は楽だったけど・・・。

  • 因果

 接してみて、改めて思った。
つくづく弁護士ってのも因果な商売だ。
この商売こそ、まともな神経じゃ出来ないべ・・・。
客がみんなフツーであればいい。
こんな楽な商売はない。
 客はほぼ全員がワケアリである。
殺人犯でもヘンタイでも何でも弁護しなきゃなんない。
”埋め立てゴミ”でも弁護しなきゃなんない。
それが仕事である。
 白々しく、無罪を訴えたりしなきゃなんない。
ほとんど世の中のすべてのヒトビトが有罪だと思ってても、である。
それが無理なら、何とか減刑を画策する。
少しでも働きぶりを見せて、カネをもらわなきゃなんない。
そういう意味じゃ、因果ってゆ〜かあ、卑しい商売だあね・・・。

  • 上申書

 最近、接した弁護士も涙ぐましかった・・・。
可哀相だと思った。
犯人の親に雇われたとか・・・。
100%犯行を認めている犯人の弁護をしなきゃなんない。
すべて自供したし、証拠も固まった。
もう、弁護士なんか出る幕ないじゃん・・・。
 ところが、テキもさるもの・・・。
上申書作戦に取り掛かった。
依頼とは思えない依頼状を送ってきた。

裁判の目的は犯罪者を更生させる事である。犯人は初犯でもあり、大変反省しており、若いので十分更生可能と考える。
刑務所では、より悪の道に進まされる恐れもあり、出来れば執行猶予で真面目に働きながら損害を賠償する道をセットしてやりたい。
被害者側が上申書を提出すれば、執行猶予がつく可能性大であり、是非お願いしたい。

 まあ、厚顔無恥って言うか、盗っ人猛々しいって言うか・・・。
どっからこう言う発想が出来るんだべ?
訴訟を起こしてる相手に”勘弁してやってくれ”・・・?
節操もヘチマもあったモンじゃない。
カネもらう為には何でもやるんだべな・・・。

  • 反省文

 この依頼状には、犯人の反省文が添えてあった。
光市の母子殺入事件の犯人とおんなじだ・・・。
ホントならそのままポイ。
でも、興味本位で読んでみた。
 吹いてしまった・・・。
弁護士が書かせてるのが見え見え・・・。
きっと、原稿書いてやってんだべな。
 ポイントは2つだった。
1つは犯行の動機についてぐちゃぐちゃ・・・。
要するに自分は悪くない。
すべて周りが悪い。
自分も被害者だっくらいの勢いだった。
 もう1つは損害賠償について何たらかんたら・・・。
”何とか働いて全額支払います。”っとは書いてない。
”持っている株式を売却して××円。”
”どこそこから借りて△△円・・・。”
細切れの金額がダラダラと並んでいる。
 どこが反省文なんだべ?
自己弁護だけじゃんか・・・。
自分の生活を守りながらカネ返すから、勘弁しろよ・・・ってか?
相手の心証を害すような反省文なんて意味ないじゃん。
よっぽど、弁護士に文才が無いのかな・・・?
続きは又・・・。