「定山渓」合宿パートⅡのこと(3)

  • お散歩

 「地下鉄真駒内駅」に嫁さんがいた。
「大通り公園」まで出て、買い物して帰ってきたとか・・・。
ま、30分に1本のバスだし・・・。
一緒になる可能性は大である。
15:10発の「定鉄バス」に乗り込んだ。
 16:00頃に「定山渓」到着。
合宿のメンツは、まだまだ到着してない。
晩メシまでヒマである。
珍しくお散歩に出掛ける事になった。
「定山渓」のお散歩。
多分、平成3年に札幌に転勤して以来初めてである。
 いろいろ知らない事があるモンだ。
温泉街のあっちこっちにカッパのモニュメントがあった。
”何で「定山渓」でカッパなんだべ?”
ま、いいんだけど・・・。
 「元祖、温泉饅頭」の店、発見。
今夜の酒のつまみに買って行く事にした。
何だか温泉に来た気分・・・。

  • 同窓会

 ”合宿パートⅡ”は別なメンツだ。
会社の札幌事業所に勤務してた頃の仲間である。
今回のメンツは女性が4名。
プラス2歳のお子ちゃま。
これも女の子だから、全員女性だった。
 嫁さんも良〜く知ってる。
何度も合宿してるのでお馴染みである。
みんな、嫁さんの毒舌を楽しみにしているらしい・・・。
今度はどんな暴言を吐いてくれるやら・・・。
 今は皆次々と退社してしまって、会社に残ってるのは1人だけ・・・。
でも、みんな明るく、楽しく、前向きである。
かえって会社を辞めてからの方が活き活きしてたりして・・・。
大学に行き直したり、資格を取ったり・・・。
ホントに頭が下がる。
 昔から思ってたけど、札幌の女性は素晴しい。
マジメで、考え方がしっかりしてる。
仕事の環境に恵まれてないだけである。
内地の女性と勝負したら、絶対負けない気がする。
反面、どっちかと言えばオトコの方がてんでだらしが無い。
「なんも、なんも・・・」っである。
全国ナンバー1の離婚率は納得しちゃう・・・。

  • 融通

 って言葉はこの保養所には通じない。
今回も同じだった。
時間にはきっちり。
規程外の事は一切出来ません。
 ダメモトで頼んでみた。
「小さい子どもがいるんで、空いてる部屋をもう1つ使えないかな?」
「会社の窓口を通じてもらわないと出来ません」
「今から会社を通じて手続きしろってこと?」
「我々は業務委託されてるんで、テキトウって訳にゃいかないんですよ」
「はいはい・・・」
もう話す気も起こらない。
 昨日も、嫁さんの仲間からボヤキが出てたらしい。
10:00になったら電気を消されて真っ暗だった。
朝メシ喰った後、食堂でテレビを見てたら追ん出された。
だいたい、管理人は夫婦揃って目つきが悪い。
人相が暗い・・・。
ま、廃止も時間の問題だべな・・・。

  • 宴会

 まあ、物資の豊富なこと・・・。
みんながてんでにいろんなモンを持ち寄った。
つまみ、菓子、手焼きシフォンケーキ温泉饅頭・・・。
酒も山のようにある。
嫁さんが買出しに行って、ボルドーのワインを仕入れてきた。
ビールも、日本酒も、飲み放題。
 良くしゃべった。
メンツは6人、プラス2歳児。
2歳児も癒やしのネタとして大活躍。
でも、全体の3分の1は嫁さんがしゃべったべな・・・。
 年齢を反映して”健康ネタ”は盛り上がる。
嫁さんが、平素鍛えた軟体動物ぶりも披露した。
ストレッチ技術も指導した。
毎度、みんなが決意を新たにする。
でも、次会で上達した例を見ないなあ・・・。

  • 宴のあと

 良く飲んだ。
良くしゃべった。
何だかんだ、温泉も2回入った。
2歳児にも癒された。
それはそれで、楽しかった・・・。
 でも、ギリシャ旅行の時とおんなじ感覚が残った・・・。
何か、目の前の景色が現実じゃないような・・・。
何となく色があせてるような・・・。
フワフワ、上っ滑りしてるような・・・。
 何だべ・・・?
原因は明らかである。
「犬傷炎」が治ってない・・・。
「ジカンマイシン」が効いてこない・・・。
 最近はちょっと感心してる。
こんなにいつまでもみずみずしく、新鮮な感情ってあるんだ・・・?
こんなにも色あせないモンなのか・・・?
人生50年にして初めて知った・・・。

  • 進入禁止

 帰りは札幌まで仲間のクルマで送ってもらった。
これ又、いつものパターンに・・・。
「どこまで行きます?」
「じゃ、悪いけど札幌駅までいい?」
「駅前広場って進入出来ましたっけ・・・?」
「さあ、どうだべ・・・?」
「はははっ、わかる訳ないっすよねえ・・・」
 っとか何とか言いながら、JR札幌駅前に到着。
有無を言わさず、タクシー乗降場に入って行く。
「あ、やっぱ『一般車両、進入禁止』でしたねえ〜」
堂々とタクシー専用降車場で降ろしてもらった。
 「どうも有難う〜、助かりました」
「じゃ、またね〜っ!」
札幌の女性は豪快である・・・。
続きは又・・・。