「定山渓」合宿パートⅡのこと
- 後発隊
いつも通りの時間に起床。
何とか身体は軽くなった気がする。
でも、絶対に熱は測らない。
気合である・・・。
嫁さんが用意してあった荷物をバッグに詰める。
荷物って言っても、要は喰いモンである。
ギリシャ土産のチョコとピスタチオ。
アゴやら、トバやら、チーズタラやら・・・。
酒のつまみでバッグは一杯になった。
何があってもいいように早めに家を出る。
久々の札幌である。
去年はとうとう行けなかった。
ホントはどこへも行きたくない気分だった。
キヨブタで、夏の「ポーランド・バルト３国」に出掛けたくらい・・・。
それも気分転換が主目的だった。
今回の札幌はちょっとフクザツ・・・。
昔の仕事仲間との合宿ではある。
でも、それが主目的って感じじゃあない。
やっぱ、傷心旅行だんべな・・・。
- ヒトゴミ
ＪＲ横浜駅で降りてバスターミナルへ・・・。
駅の構内は結構、混雑してた。
タテ、ヨコ、ナナメ、いろんな方向にヒトが歩いてる。
何度もヒトとぶつかりそうになる。
えりゃあ歩き難くて疲れる・・・。
ふと気づいた。
”このヒトビトは周りを見ていない。”
正確に言うと、”周りをヒトとして見ていない。”
意識的なのか、無意識なのかわかんない・・・。
でも、明らかに周囲を無視してる。
我がマンションに住む、「割り箸カマキリ」と同じ眼をしてる・・・。
んなるほど・・・。
これが都会で生きてゆくコツなのか・・・。
周りに一切、神経を使わない。
だから浅草のハトの群れの中みたいにずんずん歩けるんだ。
”え〜いっ！のけ、のけえ〜っ！”みたいに・・・。
ヒトに神経を使わないヒトビトか・・・。
ヒトゴミとは良く言ったモンだ。
まさにゴミじゃん。
- ７８０万円
たまたま昨日、面白い報道があった。
”ゴミも痛い目に遭う”ってな話。
ま、当ったり前なんだけど・・・。
東京地裁の判決である。
０４年８月、世田谷区の商店街でのこと。
当時２５歳のねーちゃんがゴミ状態で歩いてた。
同じくゴミ状態の友人と一緒だったらしい。
そこで９１歳のばーちゃんと衝突。
ばーちゃんは右足骨折の大ケガを負った。
トシもトシだから、あとが大変。
車いすやら、自宅の工事が必要になった。
裁判官はねーちゃんが注意義務を怠ったと判断。
損害賠償７８０万円の支払を命じたとか・・・。
でも、このねーちゃんはまともな方だべな。
ぶつかった瞬間にヒトに戻った。
今はぶつかっても知らん顔で通り過ぎて行く輩が多い。
何ごとも無かったかのように・・・。
この国のヒトはどうなっちゃうんだべ・・・？
- 浦島太郎
久々の飛行機である。
２年ぶりっくらいで「羽田空港」に到着。
何だか景色が違う。
第１とか、第２とか言ってる。
”えっ？空港が２つになったの？”
いつの間にかＪＡＬとＡＮＡが分かれた。
ＪＡＬ札幌行きは第１ターミナルの北ウィングになってた。
ま、早めに出て来たのでとりあえず慌てないで済む。
自動チェックインのキカイの前に行く。
”確かクレジットカードを突っ込めば切符をくれるはず・・・。”
「購入」のボタンをタッチ。
「お客さまは既に購入済みです」とかいう文字が出て来た。
”キカイのくせに生意気な・・・。”
別なボタンをタッチしたら切符が出た。
ちゃんとシートの番号も入ってた。
ま、いっか。
結果オーライってこって。
浦島太郎は早め早めのお手当てを・・・。
”早くセキュリティチェックを受けて、ゆっくり本でも読むべ。”
- ペットボトル
スタッフのねーちゃんにバッグを渡す。
「パソコンやペットボトルは入ってませんよね？」
「へ？」
「パソコンやっ・・・」
「ペットボトルは入ってるよ・・・」
「出していただけますか？」
トレーにお茶のボトルが鎮座してＸ線を受ける。
反対側のスタッフのねーちゃんいわく。
「中身を調べてもいいですか？」
「へ？」
「ペットボトルの中身を調べてもいいですか？」
「いや、別にいいけど・・・」
一瞬、意味がわかんない。
何だっつーんだ？
リトマス試験紙でも突っ込む気じゃないべな？
そんな事したら、新しいお茶買ってよこすまで動かんぞ！
・・・ちゃんとキカイがあった。
分析装置みたいなモンなんだべな・・・。
ボーゼンとしてたら、ねーちゃんが呆れた顔で見る。
”今どき、そんな事も知らんのか！”ってな顔だ。
だいたいだなあ〜。
かねがね不思議に思ってたんだ。
どうしてペットボトルが素通り出来るんだべ？
あの中にガソリンでも入ってたらどうすんだべ？って・・・。
でも、もうすっかりウチ忘れてた。
続きは又・・・。
