「定山渓」合宿パートⅠのこと

  • 先発隊

 先発隊の嫁さんが旅立った。
両手首にサポータを着けて、完全武装である。
右手の「腱鞘炎」をかばい続けた結果だとか・・・。
良くあるパターンなんだそうだ。
 それでも何でも、出掛けた。
行かいでかっ!
何ってったって1年半ぶりの愉快な寄り合いである。
札幌時代のプール仲間、飲み仲間が集う。
札幌を離れてから9年・・・。
ほぼ、毎年続いてる。
 立派な荷物だった。
大きなキャスターバッグを転がしてった。
ホントは使わないのが一番いいのに・・・。
ってったって、何だって、使わない訳がない。
今から帰って来てからの様子が見えてるべや・・・。

  • 低気圧

 朝、出勤時間には土砂降りだった。
ところどころ大雨洪水警報とか、出たりしてる・・・。
こいつがフレンド前線とセットになってる。
東海地方から北海道まで、くまなく大雨である。
ひどいモンだ・・・。
 それでも、嫁さんはラッキーだった。
9時っ頃、出掛ける時に一瞬だけ雨があがったとか・・・。
この間にJR駅まで行けた。
あとはまったく傘要らず。
 「新千歳空港」から「地下鉄真駒内駅」まで直行バス。
ここから「定鉄バス」で一路、「定山渓」へ・・・。
さすがに「定山渓」のバス停から宿までは歩かなきゃいかんざき。
ところが又、この間も雨が上がってたそうだ。
何てヤツだ・・・。
よっぽど悪運が強いんだべなあ・・・。

  • 「定山渓寮」

 宿は会社の保養所である。
5〜6年前に建て替えたばっかだ。
”何で、このご時世に・・・?”
社員一同で首を傾げた。
世の会社はバンバン保養所を売却してた。
その最中に建て直し・・・?
 新装開店して、最初に行った時はひっくり返った。
えりゃあ立派な建物になった。
元々、温泉はすんごく良かった。
今度は檜の香りがする近代的な風呂場になった。
 食事も変わった。
温泉旅館顔負けの品揃えである。
運営を外部業者に委託されたのでスマートになった。
味もそこそこ・・・。
 これで料金は格安。
社員と家族は1泊2食つき、2千円ちょっと・・・。
一般客でも3千円ちょっとで泊まれる。
飲み物は全部市価である。
使わない手はないべや・・・。

  • 懐古

 でも、ニンゲン贅沢なモンである。
こんな立派な保養所でも不満が出る。
何が不満か?
何ごともきっちりしてるのである。
 入口はオートロックで迂闊に出入り出来ない。
門限も厳しい。
入浴時間が22:00までである。
朝は6:00〜9:30限定。
 晩メシは18:00〜20:00限定。
朝メシは7:30〜8:30限定。
ちょっとでも時間を過ぎると片付けが始まる。
何ごとも融通って事がありえない。
温泉で暖まるんだけど、心が寒くなっちゃうのである。
 こんな立派な保養所じゃなくっても良かったのに・・・。
前のボロ屋で、安いタイル張りの風呂で良かったのに・・・。
住み込みのご夫婦のまかないが良かったのに・・・。
こんな声がいっぱい聞こえる。
嫁さんちの寄り合いでも、毎回こんな声が出るらしい。
それでも何でも、有り難いこってはあるけど・・・。

  • 熱発

 嫁さんちが大宴会やってる頃、熱発した。
今日は、午後から東京で会議。
最近、こんなパターンで電車に乗る事が多かった。
 天候が不順な所為だべ・・・。
電車の中はやたらにヘンな咳をするヒトが多かった。
”ヤだなあ・・・”
なるべく、咳するヒトには近寄らないようにしてた。
でも、所詮は密室である。
 ”やられた!”
えりゃあ、アタマが痛い。
身体中がだるい。
懇親会がど〜の、なんて声には耳も貸さず帰って来た。
「Dリド」の惣菜で簡単に晩メシを喰った。
クスリを飲んで早めに寝た。
 得意ワザである。
何度、こんな事があったことか・・・。
「旅行直前熱発症候群」っとでも言おうか。
飛行機の中でうなってた事もあった。
気が抜けちゃうんだベなあ・・・。