ユートピアのこと20

  • 値崩れ

 今年に入ってから、ゼネコン業界に波乱が・・・。
公共事業の落札価格が急落してるそうだ。
ゼネコンの入札価格が急落してるらしい。
値崩れである。
業界としては、大変な問題・・・でもないか・・・。
 キッカケは、去年暮れの「防衛施設庁の官製談合」
大手4社は「談合決別」を申し合わせた。
結果、値崩れが始まった。
3月には、落札価格が予定価格の80%まで下がった。
大切な「ワークシェアリング」の仕組みが無くなっちゃったのか・・・?
 そんな事がある訳きゃない。
入札側が予定価格を2割り増しにすりゃいい。
何ってったって、「官製」である。
「談合決別」って見えるように談合しただけだべや・・・。
ま、75日間は辛抱しなきゃね・・・。

  • 多角化

 ここんとこ、ゼネコンの方と話す機会が増えた。
別にビルを建てようって訳じゃない。
そんなカネもチカラもありゃしないわよ。
会社のコンサル屋としての接点が出来ちゃったのである。
最初はうがうがしながら会った。
 でも、さすがに腐ってもゼネコンだと思った。
チカラづくで高度経済成長を引っ張っただけの事はある。
現状認識はちゃんとしてる。
話してても、ヘンなヨコモジのコンサル屋よりよっぽど面白い。
 いわく、ゼネコンの将来は明るく無いそうだ。
普段、皆が感じてる通り日本の公共事業は常軌を逸してる。
世界の感覚からかけ離れたカネがつぎ込まれてるという。
こんな事がいつまでも続く訳がない。
とにかく多角化しないと、生き残れない。
っと、こういう認識らしい。
よく、わかってんじゃん・・・。

  • エンジニアリング

 今、接点のあるのは「T成建設」である。
大手4社の一角だし・・・。
ここのエンジニアリング部のヒトビトと打合せが多い。
この部からいろんな会社に出向してる。
技術を活かせる子会社を沢山作ってる訳だ。
名刺も2枚持ってたりする。
 たまに一緒に飲むと面白い。
出向のイメージがぜんぜん違う。
こんな時代に本体で燻っててもしょうがないっすよ。
外に出て、客を見つける。
そこでいろんな提案をするのが楽しいという。
すったもんだの中でキャリア形成が出来る。
話を聞いてると、めっちゃ仕事が面白そうである。

  • 学歴

 先日、酒の席でたまたまガッコの話になった。
聞くと、皆そこそこの学歴ぞろい・・・。
ウチの会社とはえりゃあ違いである。
理科大薬学部と早大理工学部に合格して、迷ったとか・・・。
でも結局、早大に行ったそうだ。
「その時はブランドを選んじゃいました。失敗だったかも・・・」
なあ〜んて、言ってる。
 こっちは、客だからエラそーに構えてる。
”学歴なんか、関係ねえよっ”
っとは思いつつ・・・。
絶対にガッコの話なんかには乗らないもんね〜っ。

  • 若い衆

 このヒトビトの視点は、結構鋭い。
時々、ドキッとするようなモノの見方をしている。
同じコンサル屋っとは言っても違うなあ・・・。
机上の空論じゃない。
ヘンなヨコモジや3文字英語なんか使わないし・・・。
技術に裏打ちされた自信を感じる。
 このヒトビトと、ユートピアの役人が話出来るべか?
「官製談合」なんて、まったく興味無さそうに見えちゃう。
ひょっとすると、価値観が違っちゃってるかも・・・。
”慣例により・・・”なんて強要されたら辞めちゃうかも・・・。
 そんなヒトビトがウチの若い衆を誉めてくれた。
ま、もちろんお世辞もあるべ。
でも、「御社の若手は『ビジネス・センス』がありますね」
っとか言われちゃうと悪い気はしない。
以前から、”個人事業主たれ!”っと言い続けた。
ちょっとは効果があったか・・・。
彼ら、高卒なんだけどねえ・・・。