世代問題の雑感30
- 大広告
ちょっと前の話。
新聞に2面ブチ抜きで大広告が出た。
大半が野生っぽい馬の群の写真・・・。
上3分の1ほどのスペースに文字が入ってる。
【団塊は資源です。】
団塊は熱
いるだけで密度のちがう空気を放つ団塊は波
引いたかと思えばまた寄せてくる団塊は数
ばらばらに見えてたちまち整列をするそれが自覚的であれ無自覚であれ
団塊はその塊で 前にある壁を蹴散らし
あとには瓦礫と足跡と道を残す
埃っぽく騒々しい しかしそこには痛快がある日本はこれからも年齢を重ねていく
しかし老いとはちがう何かが待っている気がする
かつてどの時代 どの国でも起こっていないことを
団塊がしでかしてくれる気がする団塊はエネルギー
しぶといしぶといエネルギー
きっと団塊は死ぬまで退場しない
あとの人々は半ばあきれながらも楽しそうに
彼らの背を追いかけていく
すっげえ〜。
広告主は「宝鳥社」だった。
意図はよくわかんない。
2007年対策か・・・?
木に登らせようってか・・・?
- 人口減少
いよいよ人口は減少に転じた。
戦後7千2百万人から、毎年平均90万人増えてきた。
経済も急成長した。
「団塊の世代」が狂気のバブル景気を引っ張った。
行け行けどんどんで、社会は大きく歪んだ。
そしてバブル崩壊・・・。
去年の人口は1億2,700万人。
これがこの国のピークだった。
今後、年間100万人ずつ減る時代が来る。
毎年、仙台っくらいの都市が消えて行くようなモンだという・・・。
なかなかのインパクトだべさ。
この期に及んでも、成長路線を狙うんだべか?
必死に土地や株が下げ止まった、と言い続けるんだべか?
消費が上向いた、景気が回復したって煽り続けるのか?
あり得ないべや・・・。
- 借金大国
国の借金は813兆円を超えた。
文句なしに「世界一の借金大国」になった。
それでもジュンちゃんはじめ、センセイ方は大盤振る舞い。
バラ撒き財政の手を緩めない。
公共事業だっていまだに膨大である。
ま、巡り巡って、国民もその恩恵を享受してる。
でも、いつかこのツケはどっかに回るべな・・・。
このツケを回される世代は我慢出来るか?
フツーに考えたら出来ないべな・・・。
優秀な人材だったら、バカらしくなる。
外国に逃げちゃうべ・・・?
従順なヒツジだけが残って、無気力な社会になっちゃう。
何より、国が倒産すんじゃないべか?
- 「喰い逃げ」
伊東忠商事の丹羽会長は力説する。
「『喰い逃げ』はいかんざき!」
みんな膨大な国の借金で、散々甘い汁を吸ったべや。
この際、財産の一部を国に差し出せ、っと言う。
具体的には「団塊の世代」は、年金支給開始年齢を引き揚げる。
団塊だけじゃない。
それに続く世代も同じこと・・・。
年金も削減して、所得を再配分すべきだと・・・。
もっともだべな。
確かにガラガラポンした方がいいかも・・・。
ただし、財産と借金をひっくるめて再配分しなきゃいかんざき。
「団塊の世代」はそれなりに蓄財出来た。
でも、「ポスト団塊世代」はバブル期に抱えた借金で身動き出来ない。
これも含めて再配分するなら大賛成である。
政府が悪かったんだべ、と言う向きもあるそうだ。
でも、選挙権は誰が持っていたのか?
35歳以上の世代は同罪だと、丹羽会長は言う。
後世に後ろ指を指されるのは避けたい。
楽あれば苦あり・・・。
痛みを分かちあうべき時かも・・・。