新聞投書からの雑感12

  • 寛容

 ちょっと前になる。
新聞に、おもしろい投書があった。
お名前から察するに、中華風の方だと思う。
昨年の愛知万博を通じて感じたことを投書したらしい。
迷惑行為が多く目に付いたが、誰も注意しなかったとか・・・。
これは単なるお国柄なのか?
迷惑行為をのさばらせるだけじゃないのか?
みたいな・・・。
 万博を通じて随分多くの日本人と接したそうな。
そして、その寛容さに感心した。
ってゆ〜かあ、あきれた。
行列への割り込みなんて日常茶メシごと。
当然のような顔で割り込む。
 一番始末が悪いのはオバタリだという。
テキトウなヒトに話し掛けて四方山話とともに割り込む。
実に自然に、巧妙に、友好的に犯罪成立。
誰も何も言えない。
ってゆ〜かあ、今は何も言わないのがジョーシキだべさ。
危なくって・・・。

  • 欧米式

 このヒトは結構な国際人らしい・・・。
欧米ではあり得ないと憤る。
割り込みなんかしようもんなら周りのヒトが怒り出す。
よってたかって追ん出しちゃうとか・・・。
ま、そうかも知んない。
 昔の日本だったらおんなじかも・・・。
今の日本ではそんな危ないこと、絶対にしない。
ヘタに何か言って殺されたりしても、バカにされるのがオチ。
バッカねえ〜。非常識だわ」
「昔っから、触らぬカビって言うじゃないよねえ〜」
ってなモンである。
 異文化である。
ヤ、日本の文化が変わったんだと思う。
今の日本は相互不干渉の文化が確立された。
相互不干渉がジョーシキ。
どんどん殺伐とした国になってる。

  • 躾け

 もう1つ、驚いたのが親の躾けだという。
日本では公共の場でお子ちゃまが狼藉の限りを尽くしても平気である。
喰いモノ持って、走り回って、周りを汚す。
けたたましい声で騒ぐ。
これを親は笑って見ている。
よくある、ごくフツーの景色である。
 このヒトも何度も靴の泥や喰いモノのシミをつけられたとか。
親に注意したらシカト。
「ウチの子が汚したんじゃじゃないわ!」
「証拠でもあんの!」
ま、そんなとこだべな・・・。
これもフツーの景色である。
文化が変わったのである。
日本人も「自分は絶対に悪くない」って文化を身につけたんだべや。
でも、これって確か中国伝来じゃなかったかなあ・・・。

 中国や欧米での躾けの話も出てた。
公共の場では親は監督責任があるそうな。
きちんとお子ちゃまを監督出来ない親は総攻撃を喰らうとか・・・。
当事者に直接「おしおき」するヒトも珍しくないそうだ。
親の目を盗んで・・・。
 いいっ!
この親の目を盗んで・・・ってとこがいい。
如何にもらしい・・・!
この辺が昔の日本とちょと違う。
もう絶滅危惧種だけど、日本には「互助」といういい文化があった。
「躾け」という大儀の元で、他人の子でもちゃんと叱った。
多分、中国は違うべや。
単なる私怨だべさ・・・。
13億の無神経には到底理解出来ない文化だべな。
 でも、今ではこれもとっても危うい。
ヘタすりゃ、命取りである。
「何を因縁つけてんだ!」っとか言われそうだし・・・。
どっからともなくラピンチズクが登場。
「どうやってこの落とし前つけるんだよ〜」っとか・・・。
くわばらくわばら・・・。