世代問題の雑感29

  • 「人口減」

 日径ビジネスに「境屋太一」の記事が載った。
相変らず、独特の持論を展開してた。
各方面でご活躍である。
やっぱ、巧いんだべな・・・。
撒き餌が・・・。
 今回のテーマは「人口減」
昨年末からいよいよ数字に表れてきた。
ここぞとばかり、マスゴミが不安を煽り立てる。
「ったく、読者を惑わせるだけだべや!」
と断言してる。
確かにマスゴミの「右へならえ」は凄まじい。
 このヒトいわく、
「世に言われるほどには悲観する必要はない」
日本全体で見ればこれから10年はめっちゃ明るい。
そのカギを握るのは・・・。
じゃ〜んっ!
お得意の「団塊の世代」だという訳である。
巧いっ!

 世界の歴史も引き合いに出してる。
人口減少下で経済・文化が発展した例が多いとか。
イタリアのルネサンスがそうだった。
1340年から1500年までにイタリアの人口は4割減ったそうだ。
この間にルネサンスが花開いた。
ふう〜〜〜ん。
 ちゃんと理屈もある。
人口が減ると、生産性の低い産業は捨てられる。
生産性の高い分野に集中する。
当然、1人当りの所得が伸びる。
所得が増えれば、贅沢な消費や文化への投資も増える。
っという訳らしい・・・。
 日本も得意産業を伸ばして、不得意は輸入に頼ればいい。
得意分野には高給を求めて外国人が流入する。
更にノウハウが高まる。
結果、国全体が豊かになるという事らしい。
ホントかね・・・。

  • わがまま老人

 更にいわく、

高齢者よ、わがままであれ!

これが日本を発展させる道である。
高齢者が楽しみと誇りを持って生きられる事が必要だという。
高齢者を楽しませる商品・サービスを充満させる。
これが高齢者市場を活性化させる。
 日本はお子ちゃま向け商品・施設が異様に多いという。
そりゃ、売れるからだべや。
ペット用品も同様である。
我が家でもサイフのヒモはズルズルに緩い。
なのに不思議な事に一番数が多くてカネ持ってる世代が看過されてる。
 何故か?
日本の高齢者は辛抱と自制を常とする。
子孫に物財を残す事を美徳としてる事がその原因だという。
そ〜かな〜?
必ずしもそうとは思えないけど・・・。
 いずれにしても、これからは我慢するな!
欲しいものは遠慮なく求めよ!
好きな事をバンバンやれ!
それが市場を作ると言ってる。
ま、一理はあるかな・・・。

  • 繋ぎ

 でも、つくづく思った。
この発想は未来永劫変わんないんだべな。
とにかくカネ、カネ、カネ・・・。
経済成長以外にヒトが豊かになる方法はない!
団塊の世代」が70歳まで働けるようにしろ〜〜っ!
ずっと右肩上がりだ〜〜っ!
贅沢はステキだ〜〜っ!
ぜんぜん変わんない。
 確かに闇雲、悲観する必要は無いかも知んない。
でも、あんまりノーテンキもどうかと思うけどなあ・・・。
高齢者がわがままになるのは賛成である。
自分が楽しむのはカラスの勝手である。
でも、後進に悪影響を与えちゃいかんざき。
これ以上、ジュニアをダメにするのはどうだんべかねえ・・・。
 現在の世代断裂は凄まじいと思う。
高齢者は次世代に何を繋ぐのか・・・?
本来なら次世代に繋ぐべきは「考え方」だべさ。
それがまったく見えないって気がする。
ってゆ〜かあ、伝えるべき「考え方」が何も無いのかなあ・・・。