まおの食欲の雑感84

  • 週末

 お坊ちゃまのいない週末。
初めての経験だべ・・・。
何をするにもタイミングが合わない。
相変わらず、ヘンな目覚め。
午前中にやるべき事のタイミングが合わない。
 コーヒーを立てる。
お坊ちゃまのクスリを準備しなくてもいい。
強制給餌の準備も要らない。
朝メシを喰う。
「まおさん」に生きたくっても行けない。
「まおシャン」もしようがない・・・。
 タイミングが合わない。
生活がスカスカしてる気がする。
空気が抜けちゃったみたいな・・・。
あれこれ、片付けした。
でも、そんなの1回やりゃ終わっちゃうべや・・・。
あべっ!

  • テニスレッスン

 約2ヶ月ぶりにレッスンに行った。
嫁さんは「腱鞘炎」が完治するまでオアズケである。
その代わり、プールで羽を伸ばしてる。
夫々、家を空けて出かけた。
リハビリである・・・。
 今日はめっちゃ風が強かった。
ちょっとヘタクソにとっては辛い風だった。
ここのレッスンの信条は風も何も関係ない。
「ちゃんとしたタマを打ってれば風なんか関係ありませんっ!」
徹底した体育会系である。
 なかなか簡単には復帰できない。
ただでさえ、ちゃんと当たんないのに・・・。
散々、劣等性ぶりを発揮してきた。
又、基礎からやり直しかな・・・。
それでも、タマを追ってる時は他の事は考えない。
貴重な時間を過ごすことが出来た。

  • 返却

 夕方、「F沢動物病院」へ・・・。
借りていた酸素ボンベを返さなきゃいかん。
それと処方食の缶詰やら、紙おむつやら・・・。
残ったモンを全部詰め込んで持ってった。
缶詰だけでも1万円分は残ってた。
他の患者さんに使ってもらえばいい・・・。
 近所の「Bッハマン」で菓子を買ってく。
スタッフやドクターの奥さんに喰ってもらえばいい。
ドクターには、納骨が清んだら又改めてお礼に来ればいい。
最後の晩の時間外診療費も払ってない。
ギリシャ旅行の時の予約もキャンセルしなきゃ・・・。
いろんな課題を持って出かけた。
 ドクターはちょうど診察が終わったところだった。
精算待ちの患者さんがいるだけ。
でも、間が悪い。
待合室にシーズーがいた。
よりによって色柄がお坊ちゃまに良く似てる。
それこそ、転がるように走り廻ってる・・・。

  • お礼

 ドクターに会って、丁重にお礼を言う。
課題を1つずつ話さなきゃいかんざき。
「立派なお花を清みませんでした」
「いやあ、ホンの気持ちだけです・・・」
いつの間にかスタッフがみんな集まって来てる。
みんな神妙な顔である。
みんな後から訃報を聞いたんだべな・・・。
 ドクターがさっきのシーズーを見ながらヒトコト。
「元気なワンちゃんを見ると辛いですね」
「・・・・・・」
・・・余計なことを・・・。
しゃべれなくなっちゃった。
「皆さん、ホントに有難うございました」
このヒトコトを絞り出すのが精一杯だった。
残りの課題の話が出来なくなっちゃった。
かろうじて嫁さんが1つだけ・・・。
「連休の時のお泊りの予約はキャンセルと言う事で・・・」
ドクターも笑ってる。
「はいはい、承知してます」
そりゃ、そーだんべな・・・。

  • リフォーム

 火葬の後、納骨の日取りを決めた。
一旦、4月30日という事にした。
が、お寺のおばさんと話してる内に新たな発見があった。
ウチのお墓には納骨室が無い。
「カロート」とか言うらしいが、要するに骨壷を地中に埋める方式だとか・・・。
 おばさんが言う。
「最近は穴を掘る職人さんを置いてないので私が掘るんです」
それって老女虐待だべさ・・・。
自分達で掘るのも大変である。
ヘタして先代の骨壷を壊しちゃいかんし・・・。
 「納骨までにリフォーム出来る業者はいないですかね?」
切り出してみるとすぐ反応した。
専属契約業者がいるという。
すぐに頼んでくれるという。
おばさんも穴掘りしたくないから、積極的である。
 じ〜じ、ば〜ばにとっては渡りに船。
あ〜したい、こ〜したいといろいろ希望を持ってたようだ。
「明日、石屋を紹介してもらって細かい打ち合せしといてよ」
っと言い残して帰って来た。
ま、まさか100万円も取らんべや・・・。