まおの食欲の雑感79

  • 周期発作

 またまた添い寝した。
何だか眼が離せない。
周期的に苦しそうな仕草をする。
アゴが上がって、手足をバタバタさせる。
眼をこれでもかっと見開く。
ただでさえ、でかい眼なのに・・・。
しかも黒目がキョトキョト踊ってる。
見てる方が生きた心地がしない・・・。
 それでも身体を撫でてやるとすぐに落ち着く。
何回か酸素吸入もしてみた。
これで随分落ち着くみたいである。
しばらくは、ぶ〜ぶ〜言いながら寝ている。
 その内、ぴたっと呼吸が止まる。
程なく、眼がかっと開く。
そしてバタバタ・・・。
酸素・・・。
この繰り返しである・・・。

  • イベント

 それでも朝方には犬相が変わった。
落ち着いた表情になってきた。
ペロペロ手なんかなめ始めた。
てんめえ〜・・・。
 どういう事なんだべ?
昼間がオーバーワークだったのかな・・・。
日向ぼっこや、野外排便や、久々のフルまおシャン・・・。
ちょっとイベントが多過ぎたか・・・?
体力を消耗してしまって、酸欠になったとか・・・。
 朝になったらかなりフツーっぽい。
これが同じあのお坊ちゃまかと思うっくらいである。
「ドクターF沢」が言ってた。
「もう、豆腐を扱うような積りで丁度いいですよ・・・」
何か、実感した・・・。

  • ケータイ

 嫁さんもさすがにびびった。
普段は動じないけど、お坊ちゃまには動揺する。
晩メシ喰いながら、何度もドキッとさせられた。
ニンゲンの心臓にも良くない。
晩メシもどこに入ったかわかんなかった。
 こんな事があって、昼間の緊急連絡体制を協議した。
緊急事態にはどう対応するのか・・・?
遂にケータイを与えられた。
「東京に行くときは持って行ってよね!」
「へ?」
 嫁さんの真っ赤なケータイである。
最低限の使い方を教わる。
音が出ないで、ぶーぶー言うようにセットしてもらう。
この際、しょうがない。
早速、持って出掛けた。

  • ケータイメール

 軽いとは言っても立派に重たい。
よく、みんなこんな重たいモンをポケットに入れてるなあ・・・。
でも、ポケットじゃないと着信がわかんない。
仕方なく、ズボンのポケットに入れといた。
 「ぶ〜っ!、ぶ〜っ!」
会議中、突然振動が・・・。
”えっ?”
胃袋が潰れるかと思うくらいびっくりした。
幾らつまらんとは言え会議中である。
若い衆みたいに会議中に平気でケータイを見る気はしない。
 ”何だべ?”
”何かあったんだべか?”
”お坊ちゃまの容態が急変したのか・・・?”
ただでさえ集中出来ない会議に輪をかけて身が入らない。
休憩時間に慌ててトイレに・・・。

お疲れ様です。
まおは今、手を舐めております。
これから御飯をやろうと思います。
おしっこの事ですが、今日夕方、可能であれば「F沢」に一緒に行ってオシッコの取り方教わって来ませんか?

てんめえ〜っ・・・!
ますますケータイが嫌いになった。