まおの食欲の雑感78

  • 日向ぼっこ

 いい天気である。
もう桜も終盤戦。
遅咲きの桜が満開って感じ。
でも、街を歩くと百花繚乱である。
いい時季になってきた。
いつもなら颯爽とまおさんに出掛けるところなんだけど・・・。
 先週は週末が無かった。
土日ともに大阪事業所に出張だった。
でも、その前の週末はまおさんに出掛けた。
元気ハツラツとまでは言わないけど、そこそこ歩いてきた。
わずか2週間前である。
こんなに変わっちゃうモンなんだ・・・。
 お坊ちゃまを抱っこして外に出た。
マンション前の植え込みで日向ぼっこである。
本犬も気持ちよさそうに目を細めてる。
お天道さんは有難い・・・。

  • 快便

 せっかくの「まおさんもどき」だ。
少し、運動してみようかね。
後ろ足を持ち上げて前足だけで歩かせてみた。
4〜5歩進んだら息が荒くなっちゃった。
酸素が足りないんかなあ・・・。
 それでもウンチはした。
快便である。
久々に外気を吸いながら用を足した。
そりゃ、おむつなんかしたくないよなあ・・・。
 久々に風呂場でまおシャン。
外に出て疲れちゃったのか、思いっきり腹ばいである。
熱めのお湯を流す。
お坊ちゃま、気持ち良さそうである。

  • 快便Ⅱ

 ん?
何か臭う・・・。
見ると洗い場にウンチが・・・。
快便Ⅱか・・・。
嫁さんがトイレットペーパー持って飛んでくる。
風呂場でよかった・・・。
 久々の本格的まおシャンである。
勢い、念入りになっちゃう。
端から端までキレイに洗ってやった。
本犬はちっとも嬉しくないんだけど・・・。
介護人にしてみるとちょと嬉しい。

  • 快便Ⅲ

 脱衣カゴの上にタオルを敷く。
洗濯のあとは乾燥である。
まずはタオルで念入りに水気を拭き取る。
ドライヤーを最小限にする為である。
手足の指のスキマまでゴシゴシ・・・。
 ん?
何か臭い!
ひょっとして・・・。
あ〜あ!
又、ウンチである。
ご丁寧にタオルに練り込まれてる。
快便Ⅲかよ・・・。
もう、気力が湧かない。
タオルはそのままオシャカである。
「下肢麻痺ムスメ」は想像以上に進んでるのかも・・・。

  • 救急車

 夕方、大騒ぎになった。
しばらく大人しく寝てたお坊ちゃまに異変が・・・。
急に苦しみだした。
アゴを上げて、大きく口を開けてハアハア・・・。
その内、舌ベラが口の横に出て来た。
眼もうつろである。
 あべっ!
嫁さんが「ドクターF沢」に電話する。
日曜日なのに、申し訳ないとは思いつつ・・・。
自家用救急車の出動である。
 「ドクターF沢」は診察室を開けて待っててくれた。
「あ〜、失神寸前ですねえ・・・」
「急に苦しそうになって・・・」
「とりあえず、気管支拡張剤の注射しましょう」
お坊ちゃま、ちょっと落ち着いて来た。
 「オシッコも溜まってるようですね」
尿カテーテルで溜まってるオシッコを抜き出してくれる。
お坊ちゃま、気持ち良さそうに寝始めた。
おいおい・・・。

  • 酸素

 「どうしましょう?高酸素室でもいいですけど・・・」
病院に来るまではお願いしようと思ってた。
一度、酸欠を解消した方がいいんじゃないか・・・。
でも、お坊ちゃまはぶ〜ぶ〜寝てる。
ヒトの気も知らないで・・・。
「だいぶ落ち着いたみたいですねえ・・・」
そう、落ち着き過ぎだべさ。
「やっぱし、ご両親と一緒の方がいいですよね」
「そうですね・・・」
 ったく・・・。
まるで単なる騒ぎ過ぎの親バカの構図である。
「酸素ボンベ、お貸ししましょうか?」
「あ、それはお願いしたいな」
「ちょっと重たいですけど、いいですか?」
「スポーツ用のは2分であっという間に終わっちゃいました」
「そうですよね。安くないし、2本分でこのボンベと同じです」
 小さなボンベとは言え、結構重い。
えっちらおっちら、かついで来た。
我が家の居間にで〜んと鎮座してる。
何だか、病室みたいな景色になっちゃったなあ・・・。