欧州ペット事情のこと

  • 「ぶるるん滞在記」

 ТBSの人気番組である。
数少ない我が家の定番になってる。
タレントが海外に1週間滞在する珍道中。
それもちょー売れっ子ってほどじゃないタレントである。
あまり失うモノは無いと見える。
えりゃあ気合が入ってる。
 司会やレギュラー回答者陣もいい。
取り合わせの妙と言うか、全てが超脱力系と言うか・・・。
心底リラックスして楽しめる。
「ドクミツ」のボケと「アイタ」の天然・・・。
回答者もほぼ似たようなモンである。
「イジサカヘ〜ちゃん」が唯一締め役っぽい。
でも、全体として締まったためしはない。
 そして、お約束の別れのシ〜ン・・・。
♪・・・ちゃちゃちゃ〜ちゃ〜ちゃ、ちゃ〜んちゃちゃあん・・・♪
そりゃ、1週間も滞在したら情が移るべ。
これぞ番組タイトルの由来である。
見事なワンパターンなんだけど、見ちゃうんだよなあ・・・。

  • ブリーダー

 こないだの「ぶるるん」はドイツだった。
この娘、ちょっと見た事あるかなあ・・・。
っくらいの女性タレントがドイツに居候に出掛けた。
お世話になった先はブリーダーだった。
ダックスフント」専門で50頭以上を育ててる。
タレントがその中の1頭を預けられる。
素人が何とか躾けをするというストーリーだった。
 牧場と呼んでもいいような広い飼育場。
生後2週間の赤ん坊から8歳の中年犬まで駆け回ってる。
その可愛らしさって言ったら・・・。
思わず頬が緩んでしまう。
何だか景色を見てるだけで幸せなひと時だった。
 お世話になった家はちょー愛犬家。
夫婦ともにバツイチ。
お互いに前の相手はワンコが嫌いだったという。
ワンコの感性は人間とまったく同じだと言い切る。
躾けと言うのは、あくまでも猟犬としての躾けだった。
「お手」とか「ちんちん」じゃない。 
ワンコの躾けってのは「本能に目覚めさせること」と言ってた。

  • 法整備

 感心させられたのはドイツの法律。
ワンコを飼う場合に小屋の広さが決められているそうだ。
1頭につき6㎡。
1頭追加するごとに2㎡増やさなきゃなんない。
素晴しい!
 ペットショップなんてえのは禁止。
あんな小さなオリに閉じ込めたら可哀相だべさ。
動物虐待じゃねえか!っと言ってた。
ワンコはブリーダーから直接買う。
ブリーダーもワンコの為に時間を割けるヒトにしか売らない。
欧州はこのパターンが多いんだべな・・・。
 道路交通法にまでワンコの規定があるという。
ワンコを危険な目に遭わせないようにしてる。
ケージに入れたままだと事故った時に危ない。
んで、クルマに乗せる時はシートベルトをするそうだ。
何て幸せなワンコ達なんだべ・・・。
それに引き換え、どっかの国は・・・。

  • 人気ナンバー1

 最初にタレントが言った。
「日本でも『ダックスフント』は人気があるんです」
奥さまは怪訝そうな顔。
「え?そうなの・・・」
「ええ、確か人気ナンバー1ですぅ〜」
「・・・。まさか食べてる訳じゃないでしょうね・・・」
「え〜っ!まっさかあ〜!」
 初っ端からブラックだなあと思った。
でも、完全には笑ってなかったような・・・。
更にヒトコト。
「ウチの子たちは食べないで頂戴ね・・・」
 多分、ホンキである。
番組中、随所に日本の話が出た。
「狭い室内で飼われるのは可哀相ね・・・」
「小さなオリに入れてペットショップで売ってるのよね・・・」
そして言わなかったけど思ってたべな。
「ワンコを食べるなんて信じられない野蛮な国だわね・・・」
日本では最近は喰ってないんだけど・・・。