まおの食欲の雑感70

  • 絶食

 お坊ちゃまはラマダンに突入。
断食状態になってしまった。
ホンットに何も喰わない。
参った。
 「ドライフード」はもちろん見向きもしない。
「砂肝」も「ササミ」も「ジャーキー」もダメ。
嫁さんが作った美味そうな「肉野菜炒め定食」もダメ。
「カステラ」も「干しイモ」も「茶福豆」もダメ。
「トマト」や「レタス」でもダメ。
お手上げ状態である。
 明らかに喰いたがってる。
ニンゲンがメシ喰ってると傍に寄ってくる。
何かあげようとすると反応する。
でも、喰えないらしい。
眼は喰いたくっても、身体が受け付けないんだべか・・・?

  • 通院

 木曜日に「F沢動物病院」へ。
例によって嫁さんが連れてった。
診察台に乗せると、体重は7kgを切っていたそうだ。
「ありゃ〜、ずいぶん痩せちゃいましたねえ〜」
「ドクターF沢」もちょっとびっくり。
確かに、抱っこすると小骨が刺さりそうである。
幾ら何でもダイエットし過ぎだべさ。
 血液検査もした。
「BUN」は130mg/dlまで上がっていた。
前回は98mg/dlだったから3割アップである。
ヘマトクリット値」は21%。
前回と変わらないが、相変わらず低値である。
どうりで何も喰えない訳だ・・・。
困ったちゃんだあねえ・・・。

  • 大盛り

 「ちょっと皮下補液を多めにしましょう」
ってんで、補液を大盛りにしてもらった。
お坊ちゃまはしばらく脇腹がタポタポだった。
本犬は嬉しくなさそうだけど・・・。
これで幾らかでも「BUN」が下がれば食欲が出るかも・・・。
 「あと、食欲増進剤を追加しましょう」
ってんで、飲みグスリが1種類増えてしまった。
これもお坊ちゃまは嬉しくなかった。
えりゃあ、味が悪いと見える。
シリンジで与えるとブクブク泡を吹く。
又1つ、嫁さんの苦闘のネタが増えちゃったかも・・・。
 昨日の土曜日も通院した。
もう一度、「皮下補液の大盛り」
またまたお坊ちゃまの脇腹はタポタポ。
でも、ちょっと効果は出てるみたいだ。

  • 強制給餌

 嫁さんの闘いは続く。
毎朝一番、「アガリクス」「サルノコシカケ」で1本。
これは無味無臭なので何とかすんなり。
次に「F沢動物病院」謹製のクスリで1本。
これが今までとは変わった。
どうも「食欲増進剤」とやらがクセモノらしい。
お坊ちゃまの暴れること!
 ここで一旦休憩して、水を飲む。
水だってタダモノではない。
初島のミネラルが何たらかんたらの水である。
お坊ちゃま、水だけは良く飲むので助かる。
 いよいよ本番の強制給餌。
最初に液状の「高カロリー食」をシリンジで2本。
液状なので、暴れながらも何とかノドを通る。
問題は「処方食の缶詰」
これをやはりシリンジで2本。
それでも量にしたら、やっと50gである。
お坊ちゃま、暴れる。
ぺっぺっと吐き出そうとする。
まさに闘いである。

  • 奏効

 「皮下補液の大盛り」が効いたか?
泡吹きながら飲ませた「食欲増進剤」が効いたか?
お坊ちゃまが少しだけ喰った。
ホンの少しだけど・・・。
 例によってニンゲンがメシを喰っていたら寄って来た。
おねだりの目つきである。
半信半疑で「トマト」をあげてみた。
ばくっと喰った。
「おっ!喰ったぜ!」
「今の内だわ!」
 いろんな喰いモンを出してみる。
「缶詰」「砂肝」「カステラ」「茶福豆」・・・。
手当たり次第って感じだべや。
それでも何だかんだ喰った。
やれやれ・・・。
ニンゲンは喰った気がしないんだよねえ・・・。