通勤路の雑感16

  • 弁当

 最近は東京に行く機会が多い。
すっかりこの街に馴化した身にとっては嬉しくない。
よ〜いドンの通勤電車でうんざり。
暑い、臭い、狭い、咳き込むヤツが多くてうざい。
電車を降りた途端、歩きタバコ攻撃。
あずましくな〜い。
 会議でうんざりした後、昼メシでまた困る。
最近は企業がリストラで続々と食堂を廃止する。
オフィス街は一斉に混む。
どの店も行列である。
中には比較的空いてる店もある。
でも、味は比較的それなりだったりする。
 最近、大活躍してるのが弁当屋。
コンビニ、ほっかほか弁当屋だけじゃない。
街頭弁当屋がすごい。
道路がクルマやチャリンコで埋め尽くされる。
こっちもだんだん固定客が付くらしい。
カリスマ弁当屋には行列が出来たりして・・・。
何だかなあ・・・。

  • コミュニケーション

 若い衆に良く言うセリフの1つ。
「なるべく先輩・上司と一緒に昼メシを喰え!」
何故か?
コミュニケーションが希薄な世の中だから・・・。
 ノミニケーションなんて、化石みたいな事は言わない。
若い衆は飲みに誘われるても嬉しくない。
だんだん仕事以外の話をする場がなくなった。
圧倒的に潤滑油が足りない。
昼メシは貴重なチャンスだと思ってる。
 ところが、ところが・・・。
昼メシをガサツに扱う風潮が広がってる。
弁当はその象徴だと思う。
特にエラい部類のオッサンがやっちゃいかん。
ウチの会社でも、デスクでコンビニ弁当なんか喰ってる部長がいる。
コイツは許せないべや。

  • コーヒー

 弁当屋と並んで活躍してるのがコーヒー屋。
トトール、ダリース・・・。
昔ながらの喫茶店ってのが減ったのかな?
どうやら、企業の食堂と同じ傾向らしい。
企業の喫茶コーナーやラウンジが無くなってるみたい・・・。
 以前は会議って言うとよく喫茶店に出前を頼んだ。
瀬戸物のカップとコーヒーポットが届いた。
お姉さんが1つずつカップに次いで配ってくれた。
その間、会議はフツーに進んでた。
そして当然、後で回収に来る。
そんなに昔の話じゃないんだけどなあ・・・。
 今は、コーヒー屋のデリバリーである。
お兄ちゃんが紙コップの入った紙袋を提げて配達に来る。
んで、そのまま置いて帰っちゃう。
あとは自分達で勝手にするっきゃない。
 「コーヒー、順に回して下さい」
「砂糖は要る?」
「ミルクは?」
ガサガサ、ゴソゴソ、ヒソヒソ・・・。
会議は中断である。
そして、飲み終わると全部そのままゴミである。

  • 容器

 弁当は全てプラスチック容器だ。
コーヒーは紙コップとプラスチックのフタとマドラーと・・・。
このゴミの量たるやハンパじゃない。
ホンットに使い捨て社会を痛感する。
環境もヘチマもあったモンじゃない。
 仕出し弁当なら容器が回収される・・・。
コーヒーも出前ならゴミは出ない。
それでいいと思うんだけど・・・。
もう、そっち方向には戻れないべなあ・・・。
エスカレートする事はあっても・・・。
 ドイツに行った時に感心した事がある。
缶ビールってモノが売ってない。
全て、ビンビールである。
リターナルビンなので観光客には不便ではある。
でも、一瞬しか留まらない観光客なんてどーでもいい。
立派な使い捨て社会への抵抗だと思った。

  • ゴミ

 最近、一番憂いてるのは我が通勤路のゴミである。
明らかにクルマから投げ捨てられたゴミ。
これがすごい勢いで増えてる。
きっと、車内は汚したくないんだべね。
弁当、スナック菓子、缶コーヒー、缶ビール、吸殻・・・。
スーパー袋に入れたまま捨てられ、やがて散乱する。
 朝一番、爽快な気分で歩き出す。
でも、すぐに気分は台無し。
毎日、ゴミが増えて行くのを見てうんざり・・・。
街で一番整備された「Pロット通り」なのに・・・。
 使い捨て社会=ゴミ投げ捨て社会か・・・?
んなこたあないべや。
さすがに東京のオフィス街じゃそんな事あり得ない。
何が違うんだべ?
多分、地域社会のニンゲンの質の違いだけだべな?
中途半端な田舎は質の維持が大変かも・・・。