エルサレムのこと

 毎週、日曜日の23:30は意識してる。
必ず、見てる番組がある。
ТBSの「世界遺産」である。
鮮明な画像で、えりゃあ凝った撮影がされてる。
全体に落ち着いた構成。
ナレーションも先代は「寺尾アキラ」
今は「小田切ジョー」に変わった。
 2週にわたって「エルサレム」の特集があった。
くやぴい・・・。
行きたかったなあ・・・。
何年か前に、完全停戦の時期があった。
旅行会社が一斉にツアーを組んだ。
こん時、行っちゃえば良かった・・・。
もう、生涯行けないかも知んない。
悔やまれるなあ・・・。

  • 「民主的選挙」

 選挙ってえのも考えモノである。
滅多やたらに「民主主義」だけ叫んでりゃいいってモンじゃない。
それなりの土壌整備が必要だべさ。
サル山のボスはわかりやすい。
ホントに群に必要なサルが勝つ。
まさに「民主主義」。
 ニンゲンは難しい。
複雑でよっぽど始末が悪い。
ニンゲンの質の劣化と宗教がからむと更にややこしい。
えりゃあ厄介な問題を起こす危険がある。
今回のパレスチナはその典型だべさ・・・。

  • 「ハマチ」

 1月末に自治評議会選挙があった。
何と「ハマチ」が勝っちゃった。
それも圧勝だった。
びっくりしたあ〜。
あの「ハマチ」が・・・!
 こんな例は結構あるらしい。
91年のアルジェリア
政府が腐敗しきっていて、住民がめっちゃ苦しんでた。
そんな中、選挙でイスラム過激派が勝っちゃった。
8割が過激派で占めてしまったとか・・・。
 スローガンはシンプル。
イスラム国家を作ればすべてが解決する!」
憲法を廃止して、すべてをコーランに!」
群に必要なのはチカラだっ・・・て思っちゃうんだべな・・・。
以来、15年間武力抗争が続いてるそうだ。

 パレスチナの現政権は「ファタハタ」
PLOパレスチナ解放機構)の主流派である。
「アラファド議長」が死んで、様子が変わって来たんだべか?
今、不穏な空気が漂ってるらしい。
 「パレスチナ警察」が大きく揺れてるそうだ。
公金をせっせと別口座に移し変えてるとか・・・。
元々が「パレスチナ警察=ファタハタ警察」なんだそうだ。
ほとんどが「ファタハタ」のメンバー。
 「ファタハタ警察」は充実してるらしい。
自治政府直属機関、内務省機関、情報機関、消防・・・。
8つの機関があって、総勢5万8千人。
パレスチナ人口は360万人。
人口比は日本の10倍以上だそうだ。
しかも自動小銃で武装した準軍事組織らしい。
日本も少しみならった方がいいべや・・・。

  • 経済援助

 「ファタハタ」政権の年間予算は13億ドル強。
その内、7億ドル強は日米欧からの援助なんだとか・・・。
フクザツ・・・。
殺し合いの武器の為に日本も援助してんだよなあ・・・。
 「ハマチ政権」はきっと「ファタハタ警察」を放っておかないべ。
武器を取り上げて、「ハマチ警察」を作ろうとするべ。
ファタハタ」は簡単には応じないべな。
武力対立に発展する可能性もあると言われる。
 「ハマチ政権」が過激路線を続ければ援助は止まる。
でも、「ハマチ」はぜんぜん困らない。
アラブはアブラの高騰で、ウハウハである。
イランやサウジアラビアから資金はふんだんに入ってくる。
困るのは一般小市民である。
援助が止まって生活が苦しくなる。
不満は援助を停止した欧米やイスラエルに向かう。
「ハマチ」の思う痰壺である。