珍しくも無い本の雑感41
- J・F・K
銀行みたいだけど、ちょと違う。
ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ。
第35代アメリカ大統領。
このケネディ大統領が生前、日本人記者団と会見した事があるそうだ。
記者が質問したそうな。
「あなたがもっとも尊敬する日本人は誰ですか?」
ケネディは即答したとか。
「それはウエスギヨウザンですっ」
日本人記者団は互いにささやきあったそうだ。
「ウエスギヨウザンって誰だべ?」
記者たちもこの人物を知らなかった。
ま、日本では決してメジャーじゃないかも・・・。
でもケネディ大統領にとっては理想の政治家像だったらしい。
この人物の生涯を描いた本を読んだ。
- ブーム
「上杉鷹山」
この名前を初めて聞いたのは20年以上昔。
まだ、営業の仕事をしてた頃だった。
取引先の社長がいたく感激して、この本を紹介してくれた。
ほどなくちょっとしたブームになったような気がする。
当時、エラい方々がこぞって読んでた。
朝礼や会議でしょっちゅう引き合いに出されてた。
「きっと為になるから読みなさいっ」みたいな・・・。
実際、周りには読んでるヒトが多かった。
昔っからヘソが曲がってたんだよなあ・・・。
みんなが読んでると読みたくなくなる。
まだ、ハードカバーだし・・・。
その内、文庫本でも出たら読んだるわい・・・。
それっきり忘れてた。
- 掘り起こし
タイトルは「小説 上杉鷹山」
養子に入った若き米沢藩主の財政改革物語である。
これがなかなか・・・。
「小説」と断わってるって事は若干創作もあるんだべな・・・。
でも、めっちゃ面白かった。
著者は「童門冬二」
1927年、東京生まれ。
ってえ事は、今年79歳になるんだ。
「小説 二宮金次郎」「小説 徳川吉宗」なんてのも書いてる。
この本は「山形新聞」に1年余連載された。
それを出版社が掘り起こして1983年に単行本に仕立てた。
そして1995年にめでたく文庫本が登場した。
更に10年後に近所の「Rボン館」で見つかった。
- 日本人の心
著者は小学校で「鷹山」の話を教わったそうだ。
でも、カタくてどこか親しみにくかったらしい。
のちに「内村鑑三」の「代表的日本人」っという本にめぐりあった。
この本は英語で書かれたそうな。
外国人にほんとうの日本人を知ってもらいたい。
これが「内村鑑三」の目的だった。
ケネディ大統領はこれを読んでいたのである。
登場する日本人は5人。
「西郷隆盛」「上杉鷹山」「二宮尊徳」「中江藤樹」「日蓮」
この冊子との出会いで著者のレールが決まったそうだ。
この5人を順番に小説にしたい!
モチーフは「美しい日本人の心」
いやあ〜、確かに心洗われる思いだった。
続きは又・・・。