まおの食欲の雑感55

  • 通院

 心臓のクスリを飲み始めて10日。
「ドクターF沢」がそろそろ様子を診たいと言う。
ってんで、お坊ちゃまを乗せて出発。
咳は相変らずである。
 今日は午後から大荒れの天気になるってな予報だった。
それと土曜日の昼近くになると病院は結構混む。
お坊ちゃまの咳は注目の的。
早めに行くに越したこたあない。
 ・・・ちょっとだけ出遅れた。
待ってる間に続々と患者が入って来た。
いつもなら動物病院の待合室は和やかである。
お互いに誉めあったり、慰めあったり・・・。
ところがお坊ちゃまが咳をするとヘンな緊張感が漂う。
 きっとみんな思ってるんだべな。
”何?あの咳は・・・?”
”何か悪い病気じゃないの?”
”まさか結核じゃないでしょうね?”
”ウチの子に感染らないかしら・・・?”
って顔である。
しょうがないけどねえ・・・。

  • ダイエット

 お坊ちゃまは0.4kgほど痩せた。
デブは心臓に良くないってこって・・・。
嫁さんの努力の賜物だべな・・・。
食欲を維持する為に散々苦労してる。
アガリクス」や「サルノコシカケ」をずっと続けてる。
最近は「乳酸菌錠」も加えた。
そこに今度は体重のコントロール。
至難のワザだと思う。
 でも、明らかにお坊ちゃまの動きが違う。
軽快である。
得意のアウトサイドイン・ウォークは健在。
キレのある歩き方で通行人の笑いを誘ってる。
しかもどんどん遠くへ行きたがる。
「安静」なんて言葉とは程遠い。
押えるのに大変である。
 元気なんだよなあ・・・。
すこぶる元気なんだよなあ・・・。
咳さえ出なきゃ、どっこも悪いようには見えない。
とっても74歳のじ〜さんとは思えない・・・。

  • 指圧

 これが何とも怪しいんだけど・・・。
とりあえず指圧を試みる。
何度もやってる内に、ツボらしき場所はわかった。
但し、効いたり、効かなかったり・・・。
 それでも確率は少しずつ上がってる気がする。
あとは咳の度合いにもよるみたい。
軽い咳の時はス〜っと止まる事もある。
中程度だと暫く続けていると、ちょっと間を置いてから止まる事もある。
重度の場合は怪しい。
いい加減、指が疲れる。
諦めて様子を見てるとだんだん収まって来たりする。
これが指圧が効いたのかどうか怪しい・・・。
 病院の待合室にお坊ちゃまの咳が響く。
どうにも居たたまれない。
みんなの注目を浴びながら指圧チャレンジ。
するとその内、ス〜っと収まって来た。
やったぜ!
今日は中程度だったらしい。

  • 心雑音

 「ドクターF沢」が又、頭を抱えてた。
当然、診察室の中で咳は聞こえてたんだべ。
「う〜〜〜〜ん・・・。何だろうなあ・・・」
ドクターいわく、心雑音が減ってるという。
心臓の状態は良くなったのに、咳が止まらない・・・。
悩んでる。
 でも、今は咳が止まってるんだけど・・・。
ドクターは気に留めてない。
ってゆ〜かあ、気づいてないみたいな・・・。
ひょっとしてパニくってる・・・?
 「心臓と咳は別かも知れませんねえ・・・」
「でも、ずいぶん咳の度合いは軽くなりましたよ」
嫁さんがフォローを入れる。
「そう、咳が止まってる時間も結構増えたし・・・」
更にフォローする。
 「処方を変えてみましょうか・・・?」
おいおい、聞こえてんだべか?
結局、ちょっと処方を変えてもう少し様子を見ることになった。
何だか今日はヤに考え込んでたなあ・・・。
そんなに悩まれるとこっちが不安になっちゃう。
元々、原因は1つじゃないって言ってたべや・・・。