ユートピアのこと15

  • 運転免許更新

 嫁さんが免許更新に行って来た。
いつもと同じタイミングである。
年末・年始のバタバタが終わって一段落・・・。
ちょっと暖かい日を選んでチャリンコを飛ばす。
ケーサツまで歩くのはちょっとしんどい。
寒いとチャリンコでもしんどい。
今日はそこそこ暖かかったらしい。
 我が家は夫婦ともにあんまりクルマに乗らない。
従って2人とも優良ドライバーである。
あんまり乗らないヒトが優良ってのもヘンな制度である。
ペーパードライバーも優良。
一番事故る可能性が大きいのに・・・。
ま、いいんだけど・・・。

  • 写真

 嫁さんには前もって言っておいた。
交通安全協会」って言う天下り組織があって逆らうとややこしい。
そこで800円払って写真も撮った方がいい。
全て言いなりにしといた方が無難。
触らぬカビにタタリなしである・・・。
 っにもかかわらず嫁さんチャレンジしちゃったらしい。
ホンのささやかなチャレンジだけど・・・。
たまたま以前撮った写真が残ってたそうだ。
結構気に入った写りだったらしい。
それを持ち込んで「交通安全協会」で尋ねた。
 「この写真で問題無いでしょうか?」
「これなら大丈夫です。問題ありません」
ってんで、証紙を貼って書類を揃えてもらったとか・・・。
んで意気揚々とケーサツの窓口へ。

  • 却下

 ケーサツの窓口には若い女がいたとか・・・。
その女が書類を見た途端に事務的に言ったとか・・・。
「この写真じゃ、通らない可能性があります」
「えっ?」
却下である。
 「肩の写りが小さ過ぎます。提出しても戻されるかも知れません」
「え〜っ、『交通安全協会』で大丈夫って言われたんですけど・・・」
「ケーサツと『交通安全協会』は違います」
「そんな・・・」
「戻されると2度手間になって大変ですよ。撮り直した方がいいと思いますが・・・」
「・・・」
 テキは聞く耳持たない。
嫁さん、煮えくり返る思いで「交通安全協会」に戻ったとか・・・。
だから言ったべや・・・。
ヤツは却下する事が仕事なのだ。
4ヶ月前に見た時もおんなじ事やってた。
天下りユートピアに収入を確保する事だけが存在価値なんだから・・・。

  • バカ女

 免許証の写真って写りが悪いヒトが多い。
当然である。
みんな不愉快な思いするからである。
何かしら、不愉快でブスっくれた顔で写真を撮る。
それがそのまま、免許証になっちゃう。
 嫁さんも例に漏れず、ブスっくれ写真だったらしい。
「この写真と5年間も付き合うと思うと憂鬱になっちゃう・・・」
憤懣やる方ない。
「ったく、あのバカ女が・・・!わっかいくせにえっらそ〜に・・・!」
 お年寄りが視力検査をしてたとか・・・。
その女がお年寄りに向かって随分横柄だったらしい。
「早くっ!何やってんのよ!」
みたいな・・・。
それを聞いて嫁さん更にムカついたらしい・・・。
「ったく、目上に対する口の利き方も知らないバカ女が・・・!」
 だから言ったべや・・・。
そう、バカ女なのである。
ユートピアでしか勤まらないバカ女・・・。
思いっきり勘違いして気づかないバカ女・・・。
でも、触らぬカビにタタリなしである。