世代問題の雑感27

  • 28回

 「定期国民意識調査」ってのがあるそうだ。
毎年末に旭新聞が実施してるらしい。
今回でもう28回になるとか・・・。
質問を見るとずいぶん多岐にわたってる。
 ジュンちゃん内閣を支持するか?
今の生活に満足してるか?
仕事についてどう考えるか?
家庭についてどう思ってるか?
趣味についてはどうか?
生きがいは?
・・・みたいな・・・。
 選挙人名簿から3千人を選んで調査。
有効回答は1,762人だそうだ。
男女比はちょうど半々だという。
それにしてもサンプル数が少なくない?
1億人以上の意識って言い切れるんだべか?

  • 生きがい

 ま、それは置いといて・・・。
新年だし・・・。
やっぱ、国の行く末を占う為には必要ってこって・・・。

【ふだんの生活で生きがいを感じているか?】

    1. 大いに感じている      12%
    2. ある程度感じている     64%
    3. あまり感じていない      20%
    4. 全く感じていない       3%

 生きがいって何だべ?
ヒトそれぞれで捉え方が全然違うべな。
数字は如何にも平和でうつろな意識の現れって気がする。

【今とは別の生きがいを持ってみたいか?】

    1. 持ってみたい         42%
    2. そうは思わない        55%

 別の生きがい・・・?
よくわかんないなあ・・・。
生きがいってそう言うモンなんだべか・・・?

  • 仕事

 調査ではより詳細な項目があった。

【仕事に生きがいを感じるか?】

    1. 大いに感じている      19%
    2. ある程度感じている     49%
    3. あまり感じていない      15%
    4. 全く感じていない       3%

 仕事に生きがいを感じるヒトは多くない。
そりゃ、そーだべな。
高度経済成長の中で育った世代はリタイア間近。
働けば豊かになれると信じて頑張って来た。
それが生きがいだと信じ込ませてきた。
他に選択肢がなかったべな・・・。
 そのジュニア世代になるとまるで逆。
子どもの頃からじゃぶじゃぶに豊かである。
働かなくっても何でも手に入る。
そりゃ、働くことに興味が湧かなくなっちゃうべな。
 かつては働くことが当ったり前だった。
我々ポスト団塊がその最後の世代だべな。
働くことに疑問を持たないように刷り込まれて来た。
たまたまちょっと刷りが薄かったヒトもいたりする。
ん?オレかあ?
え〜い、この仕事っ嫌いが!

  • 趣味

 趣味を生きがいと答えたヒトは多い。

【趣味に生きがいを感じるか?】

    1. 大いに感じている      29%
    2. ある程度感じている     51%
    3. あまり感じていない      15%
    4. 全く感じていない       3%

 趣味の世界はどんどん広がってる。
でも、どんどん希薄になってるらしい。
趣味の大安売りである。
趣味を極めるってな感覚はない。
そこそこ出来て、楽しめればいいみたいな・・・。
 背景はやっぱ、カネ・モノ・時間が余ってんだべな。
飽食・成金の産物だべさ。
団塊の世代の大量リタイアが後押ししてる。
趣味のバブル状態である。
これがホントに生きがいになるんだべか?

  • 家庭

 男女の別が気になるけど、大半のヒトは家庭が生きがい。
大いに感じてるのは男性が大半だったりして・・・。

【家庭に生きがいを感じるか?】

    1. 大いに感じている      52%
    2. ある程度感じている     40%
    3. あまり感じていない      6%
    4. 全く感じていない       1%

 「熟年離婚」が取り沙汰されてる。
定年退職のタイミングが契機らしい。
「長い間お勤めご苦労様でした。明日からお暇を頂きます」
 「成田離婚」もある。
子どもがやっと結婚して片付いたタイミングだ。
成田で新婚旅行の飛行機を見送った後、おもむろに切り出す。
「私達もそれぞれ旅立ちましょう」
 「2007年問題」も現実味を帯びてきた。
年金分割は切実な問題だんべな。
経済的な憂いが無くなるのは大きい。
うつろなヒトは要注意。

  • 感性

 調査では面白い傾向が出ていた。
仕事、趣味、家庭のどれにも生きがいを感じるヒトが54%いる。
仕事だけに生きがいを感じるヒトは1%。
趣味だけに感じるヒトは3%。
家庭だけというヒトは6%だった。
 なるへ。
生きがいを感じるヒトはどんな事にも感じてる。
仕事一筋なんてヒトは100人に1人か・・・。
きっとバランスが必要なんだべな。
やっぱ、感性の問題なんだ・・・。