仕事納めのこと

  • 会議

 今日で今年の仕事も最後。
なのに、この最終日に東京で会議がある。
こういう日に会議を招集するヤツのセンスを疑う。
元々ムカつきながら出掛けた。
 JR駅はキンさん閑散・・・。
そりゃそーだべな。
ユートピアの連中は昨日が御用納め。
民間企業だって休みに入ってるとこが多い。
電車はガラガラである。
何だかバカみたい・・・。
 会議の中味が又、バカみたい・・・。
要するに主催者は何とか年内に結論が欲しかった。
結論付ける事ばっかり考えてるから全然議論になんない。
無理強引に結論めいた方向に持ってく。
仕舞いにキレた。
「好きにせい!」ってんで捨てゼリフを残して帰って来た。

  • 正月休み

 帰りの電車の中で考えた。
何て後味の悪い年末なんだ!
ったく・・・。
こんな大事な事を簡単に考えやがって・・・。
ママゴトじゃあるまいし・・・。
ぶちぶち言いたくもなるべや。
 明日から正月休み・・・。
やらなきゃいかん事がいっぱいある。
年賀状の版画も作らなきゃ。
心を鬼にしてベランダも片付けなきゃ。
大晦日には蕎麦打ちだ。
 せっかくの休みである。
心穏やかに過ごしたいよなあ・・・。
モードを変えて集中しなきゃいかん事もある。
でも、ちょっと引きずりそう・・・。

  • 年越し蕎麦

 楽しみ半分、後悔半分かな・・・。
大晦日に沼津と三島の両方の実家に年越し蕎麦を届ける。
一昨年の大晦日に初めて作品を配達。
これがえりゃあ好評だった。
実際に美味かった。
 それはそれでいいんだけど・・・。
年中行事ってのは恐ろしい。
一度始めると簡単に止めちゃう訳にいかない。
先方もそれなりに当てにしてる。
プレッシャー感じちゃうよなあ・・・。
 蕎麦も何度か打ってる内にコツがわかった。
要するに蕎麦の極意は蕎麦粉。
このレベルでは腕なんかほとんど関係無い。
いい蕎麦粉さえ手に入れればほぼ90%美味い蕎麦が喰える。
後はいかに打ち立て、茹で立てを喰うかである。

  • 作業場

 お家の事情で作業場は広くない。
延し台を置く場所が無いので流し台の天板を利用する。
広さはせいぜい60cm四方か・・・。
ここをフルに使って延して行く。
一種芸術的だべさ・・・。
 こね鉢は大振りなステンレスのボウルである。
麺棒はホームセンターの建材売り場で丸材を買って来た。
これに「S々木家」から頂いたサンドペーパーをかけてシロゴマ油を塗ってある。
これがなかなかのスグレモノである。
 まな板もやっぱ建材売り場のラワン合板。
駒板も合板を刻んで作った。
但し、ちょっと重い。
その内、改良の余地ありである。
 包丁だけはマジメなヤツを買った。
っとは言え、ホームセンターの安物だけど・・・。
最初は菜っ切り包丁で切ってみた。
えりゃあ大変だった。
これだけはそれなりの大きさが無いとダメだとわかった。

  • 我流

 秘密兵器の「水回し棒」というのも作った。
これも「S々木家」からお借りした本に載っていた。
初心者には向いてると言う。
メリットは温度が上がらないので蕎麦が乾き難いとか・・・。
確かに素人蕎麦は時間がかかる。
でも、手際よく短時間で打てるようになれば必要ないかも・・・。
 いずれにしても我流である。
道具も我流だし、手順もかなり我流である。
狭い台所なりの手順が出来上がってしまった。
考え方としては靴に足を合わせるみたいな・・・。
 最近、「S々木家」から借りた高橋名人のビデオと本を見て更に研究した。
手順に改良を加えてみた。
ほぼ、60cm角の四角い蕎麦が延せるようになった。
でも、ぜんぜん基本に忠実じゃない。
いいとこ取りだけしようって魂胆である。
名人が見たら泣くべな・・・。