世代問題の雑感２６
- 「幸福度」
最近、良く聞くようになった。
「幸福度」って何？
国民が幸せと感じてるかどうか・・・。
雑誌に「日本人の『幸福量』を測る」ってな記事が出てた。
マトリックスのグラフが載ってた。
「国民１人当たり所得」と「幸福度」を示してる。
ま、大筋ではカネと幸せは比例するようだ。
「幸福度」トップはオランダ。
次がアイルランド、カナダ、スイス、デンマークと続く。
オランダ人は９５％のヒトが幸せと感じてるらしい。
でも、「１人当たり所得」は９番目。
「１人当たり所得」のトップはアメリカ。
次がスイス、ノルウェー、カナダ、ベルギー、デンマークと続く。
アメリカの「１人当たり所得」は３２，０００ドルっくらいでダントツ。
でも、「幸福度」は９０％っくらいで６位タイ。
ここに北欧、オセアニアなどの８ヶ国が並ぶ。
ま、ほぼイメージ通りかな・・・。
- 先進国
カネさえあれば幸せか？
先進諸国が軒並み悩んでいるらしい。
所得水準が上がっても幸せと感じるヒトが減ってきた。
英、仏、独、伊は２０位近辺でウロウロしてる。
どうもカネだけじゃ無さそうだと思ってる。
すでに多くの国がGDPに代わる経済指標を模索し始めたそうな。
イギリスも３月に旗揚げした。
これから５年かけて「幸福の指標」を作ると発表。
イギリスは本気でやりそうな気がする。
日本はどうよ？
先進７ヶ国で「幸福度」は最低だそうだ。
ってゆ〜かあ、オセアニア、中南米、東南アジアの国々より下。
ま、そうだべな・・・。
- 飽食
海外旅行に行くと痛感する。
特に開発途上国。
一般庶民の生活に触れると良くわかる。
この国の豊かさというか、飽食・成金・思考停止ぶり・・・。
平気で喰いモノを捨てる。
まったく使えるモノをバカスカ捨てる。
バチアタリだと思う。
街にモノがあふれていても、欲しいモノがない。
うつろなヒトが増えて、ニンゲンの質が劇的に低下してる。
治安は悪化の一途で歯止めが効かない。
効く訳がない。
モラルとか良心とかの問題だもん。
ニンゲンの質の低下に治安は追いつかない事になってる。
小金持ちのヒマ人が多過ぎるんだと思う。
カネ・モノ・時間がじゃぶじゃぶ使えるとすぐに慣れちゃう。
あるのが当ったり前になっちゃう。
ぜんぜん幸せに感じないんだべな・・・。
日本の「幸福度」の低さの原因はこれだと思う。
海外旅行の大きなメリットの１つ。
相対的に幸せになれる・・・。
自分達が如何に幸せか、恵まれてるかがわかる。
自分達は幸せ以外の何だっつうんじゃい！って感じかな・・・。
自発的に感じる「幸福」とは違うかも知んないけど・・・。
日本は一度、６０年前の状態にリセットした方がいいのかも・・・。
きっと貧しくっても「幸福」を感じる機会が増えるべな。
我々が死んでからにして欲しいけど・・・。
- 成金
日本はGDP世界第２位のレッテルを貼られてしまった。
これは痛手だんべ。
誰が集計してんだか知らないけどバッカじゃないの？
何でそんなモンはしゃいで発表してんだか・・・。
そんな事発表して誰が喜ぶんだべ？
「経済大国なんだから・・・」
経済支援、拠出金、寄付・・・。
さあカネを出せ攻撃である。
ビンテージのセンセイ方は分不相応なえーカッコしちゃう。
何でも来い！である。
結果、ごっそりカネを剥ぎ取られる。
っざけんなよ。
カネがあっても何も生きてないべや。
こんなカネの使い方するから成金で終わっちゃうんだべさ。
せっかく稼いだカネならうまく使って欲しいべや。
まったくの垂れ流しじゃん。
自国の教育・医療・年金は・・・？
カネの豊かさに見合う国民の文化度を醸成する施策は・・・？
震災被害者への援助は・・・？
やっぱ若いセンセイを選ばなきゃダメか・・・。
っとは言え、料亭に行きたいだけじゃあなあ・・・。
せっかく世界唯一の社会主義国家って言われてんだから・・・。
「らしい」使い方があるべや。
- 「GNH」
ブータンの話は有名である。
クマの話じゃない。
あれはプーサン。
中国とインドに挟まれた小国の話。
この国はなかなかいいセンスだと思う。
ブータンは３０年前に「幸福」を国の政策目標に掲げた。
音頭取りした「ワンチュク国王」は当時２１歳。
なかなかである。
若いって事は将来をちゃんと考えられるって事なんだべな。
「GNH（グロス・ナショナル・ハピネス＝国民総幸福量）」ってのを提唱した。
「GNH」ってえのは概念ではある。
数字で示すようなモンじゃないらしい。
けど、政策にきっちり反映されてるそうだ。
地下資源の乱開発を防ぐ。
自然エネルギーを最大限に有効活用する。
開発を急がない。
でも、医療や教育は無料にする。
身の丈に合った「らしい」経済発展を狙う。
ブータンは去年、タバコの販売を禁止したそうだ。
世界初の快挙だとか。
経済効果より国民の健康を優先した。
タバコは国民を不幸にすると判断した・・・。
なかなかユニークな発想である。
GDPにしか目が向かない国には耳が痛い・・・。
