珍しくも無い本の雑感37
- 60年シリーズ
2005年もあと僅か。
もう今年も終わりかいな・・・。
1年の早さをしみじみと思い知っちゃう・・・。
今年の大きなテーマの1つも追い込みに入ってる。
「戦後60年」である。
その為に買った本の在庫がまだ少々・・・。
ちょっと焦ってる。
もう1つのテーマは「少子高齢・人口減少社会」
こっちは年を越えてもどうってこたあない。
でも、「戦後60年」は年を越すとマヌケだんべ。
ってんで急いで読んだのがこれ。
「ヒトラー 最後の12日間」
この夏、同名の映画が上映された。
- 売れっ子
著者は「ヨアヒム・フェスト」
ベルリン生まれの79歳だそうだ。
1926年。
日本では大正天皇崩御、昭和への改元の年だった、
ヒトラーが政権を掌握したのが1933年。
この時はまだ7歳。
第二次大戦中は召集されて連合軍の捕虜になったそうな。
ラッキーだった。
戦後、米軍管理放送会社に勤務した。
編集に携わった関係から道が開けた。
今やジャーナリスト兼歴史家として名を馳せているらしい。
ぜんぜん知らんかったけど・・・。
ヒトラー関連の著書や映画は数多くある。
でも、「フェスト」のモノはえりゃあヒットしたらしい。
ちょっとした売れっ子である。
「第三帝国の相貌」とか「ヒトラー」とかの著作があるとか・・・。
知らんなあ・・・。
- 訳者
訳者は「鈴木直(ただし)」
1949年生まれ。
東大大学院人文科学研究科終了・・・。
東京医科歯科大学教養部教授。
専門はドイツ思想史・・・。
うなづけるなあ・・・。
どおりで・・・。
翻訳ってホンットに難しいと思う。
何となく通りの良くない独特の言い回しが多かったもん。
東大・・・、医科歯科大・・・。
匂ってきそうな・・・。
原著の直訳は「滅亡ーヒトラーと第三帝国の最後」になるらしい。
でも、映画のタイトルに合わせたとか。
映画の上映に合わせて翻訳も突貫工事になったらしい。
わずかな時間で訳したので仕事の質が心配だとか・・・。
言い訳っぽい。
いい若けえモンでもないから、ま、いっか・・・。
- コンテンツ
いま風に言ってみたりして・・・。
この著者は結構几帳面なのかも・・・。
本文にたどり着く前に疲れてしまった。
そんなに沢山のヒトの名前なんか覚えらんないって!
・主な登場人物
・登場する主な将軍とベルリン攻防戦の部隊配備
・12日間の主な出来事
・まえがき
- 第一章 開かれた戦端
- 第二章 当然の帰結か、予期せざる破局か −ドイツ史の中のヒトラーー
- 第三章 「この戦争は負けだ!」
- 第四章 終止符
- 第五章 死の祝宴
- 第六章 破滅への意志
- 第七章 降伏
- 第八章 一つの世界の滅亡
・参考文献
・解説(芝健介)
・訳者あとがき
・人名索引
一応、構成としては物語りの章と考察の章を交互に配している。
その考察がまた・・・。
原著がドイツ人らしい書き方なのか、訳者の色なのか・・・。
いずれにしてもノドの通りに悪い文章で疲れた。
相当、頑張って気合を入れてやっと読み通した。
やれやれ・・・。
長くなるので続きはまた・・・。