経営統合のこと

  • はやりやまい

 いつの世もおかしな流行病はある。
歴史にもペストが流行ったり、コレラが流行ったり・・・。
今ならエイズとかBSEとか・・・。
鳥インフルエンザもある。
いつも治療法が無いってのがキーである。
 天変地異も流行かも・・・。
ハリケーンとか大地震とか津波とか・・・。
熱波や寒波もある。
地球がキレて、大勢のニンゲンが死ぬ。
 やっぱ自然淘汰だべなあ・・・。
崩れたバランスを元に戻そうとする自然の摂理。
最悪を避けようとする地球の防御反応だべ。
これ以上スポイルされたらたまらんて・・・。
地球の免疫機能だんべな。

  • 企業合同

 経済の世界では企業合同が流行病。
経営が煮詰まってくると何かを変えようとあがく。
何とか見込みがあれば企業合同があり得る。
見込みが無きゃアウトである。
 やっぱこれも立派な自然淘汰だべな。
消えなきゃいかん企業は企業合同の対象にもなんない。
潰れるのみ・・・。
って思うんだけどなかなかねえ・・・。
日本ではそう理屈通りにはなんない。
生きるも死ぬも政・官次第。
ほとんど企業を私物化したビンテージの意向で動く。
いい企業合同ってどれっくらいあるんだべか?

  • 切実

 マネックズ証券のメルマガに面白い記事があった。
CEO「松木大のつぶやき」である。
これだけは毎日読むのを楽しみにしている。

 <M&A
 経営統合とは中々難しいものです。何が難しいかというと、2社が一旦くっつくと、相手方の問題も自分の問題になる訳で、文句を言うことは自己否定、天に唾を吐くような行為になる訳ですから、文字通り引き返しようのないイベントです。

 しかし相手の問題点が当初から全て分かる由もなく、これは悪意がなくても、会社によって文化も常識も違うので、結果として相手が見たかった点を見せてないということも起きうる訳です。だからこそ、駆け引き・打算を超えた、全体として相手を理解・受容し、お互いに丸飲みする覚悟が必要だと思います。そしてそのような決意のないM&Aは、中々実現出来ず、或いは実現しても、行く末はあまりうまく行かないのでしょう。

 M&Aは「ディール」ではなくて、もっと根本的な融合であり、人と人との作用だと思います。先ず最初に価値観の共有が語られるべきでしょう。幸い当社は複数回の経営統合・合併を無事に行ってきましたが、最近の世間の動きには疑問があります。一方であるべき方向に軌道が修正されつつあるようにも見えるので、当面は静観したいと思います。

 思いっきり納得しちゃう。
切実なのである。

  • 不退転

 松木社長も言ってる通り経営統合は引き返しようがない。
不退転の覚悟でやるっきゃない。
そういうイベントだと思う。
それだけに安易な決定をしちゃあイカンザキ。
会社を私物化したビンテージだけの密室会議で決めたりしちゃイカンザキ。
ホンットに痛感する。
もう手遅れだけど・・・。
 会社ってえのはどうしても文化が出来ちゃう。
ほとんどがどうしょうもなく非文化的な文化だけど・・・。
そしてそれが常識になる。
外にはまったく通用しない常識である。

 「ウチの社の 常識世間の 非常識」

 昔からウチの会社で詠われている川柳である。
ところが最近になってある発見をした。
ま、世間の常識は1つだべ。
ところが非常識は1つじゃない。
その種類は幾つもあることがわかった・・・。
そして違う種類の非常識同士の経営統合は、これ又至難のワザである・・・。