まおの食欲の雑感50

  • まおの咳

 ホントは12/1が抗がん剤投与日だった。
2クール目開始の予定だった。
ところが咳が止まらない。
毎日、毎日、律儀に続いている。
「ドクターF沢」もちょっと様子を見ましょうという。
 何故か嫁さんが札幌に行った日に始まった。
嫁さん達が札幌で羽を休めてる間、こっちはほぼ徹夜だった。
すんごいのである。
喘息みたいな咳である。
とっても寝てなんかいられなかった。
 以来、毎晩この調子である。
抗ヒスタミン剤抗生物質をもらって来た。
でも、あんまり芳しくない。
嫁さんと2人、慢性寝不足が続く。
最近は又、血圧が上がって来た。
やれやれ・・・。

  • 待合室

 様子を見て今日、判断する事になっていた。
いつもの「F沢動物病院」へ。
待合室でもず〜っと「ゲホッ、ゲホッ」が続く。
周りのヒトから注目の的。
みんな遠巻きに座って近づかない。
何かヘンな病気が感染ったらかなわんという構えである。
 ゲンキンなモンである。
いつもならたちまちみんなが寄って来る。
「可愛いですねえ・・・」
「とっても歳には見えませんねえ・・・」
なあ〜んて言いながら・・・。
実際、可愛いのである。
見たくれも可愛いし、性格が落ち着いてる。
いつもすぐに人気者になっちゃうんだけど・・・。
ま、ヒトの気持ちなんてそんなモンだ。

  • ヒトの咳

 気持ちはわからないでもない。
会社でも咳してるヤツがいると近寄りたくない。
「無理しないで休んだ方がいいよ」
っとか言っちゃう。
 でも、そう言うヤツに限ってしぶとく出て来る。
「いえ、どうしてもやらなきゃいけない仕事がありますので・・・」
大体、こう言うに決まってる。
「身体が資本だよ。仕事より健康第一だよ」
っとか言う。
「有難うございます。無理しない程度に頑張ります」
なあ〜んて、まるで動じない。
内心叫んでる。
”他のヒトに感染ったら迷惑なんだよ!とっとと帰れ!”

  • 「気管虚脱」

 レントゲンを撮った。
ドクターも判断が難しそうだ。
「気管がつぶれてますねえ・・・。『気管虚脱』ですね・・・」
何じゃ、そりゃ?
「とりあえず気管支拡張剤を加えて様子を見ましょう」
っと言う事になった。
咳が止まったら抗がん剤を再開しましょうとの事だった。
まあ、次から次へと忙しいお坊ちゃまだ。
 NETで調べた。
「気管虚脱」は原因不明だった。
先天的な要因が多いらしい。
小型犬や仔犬に多いとか・・・。
あとは肥満犬とか・・・、よくわかってないらしい。
 治療法は無い。
肥満を治す事。
あとは対症療法しかない。
抗生物質、消炎剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤・・・。
んじゃ、咳が止まるって保障は無いじゃん・・・。
 発作の時は冷やす方がいいらしい。
暑さは禁物だそうだ。
エアコンが必需品だとか・・・。
でも、お坊ちゃまは冷えは厳禁である。
ややこしい・・・。

  • 慣れ

 お坊ちゃまはいつも我々のベッドで寝る。
2台並んだベッドの中央にクッションで寝床を作ってある。
立派な「川」の字である。
この真ん中の短い棒はあっちこっち移動する。
ほとんどが右の棒を押しのけて寝てる。
しょうがない。
右の棒はクランク型になって寝る・・・。
腰が痛くなっちゃう。
 慣れってのは恐ろしい。
お坊ちゃまの咳も毎晩続くと慣れてくる。
不思議と気にならなくなってくる。
アヒルみたいな咳はずいぶん慣れた。
さすがに吐きそうな勢いで「げ〜〜〜っ」っとかやる時は目が醒める。
やれやれ・・・。
 当の本犬もだんだん慣れて来たようだ。
以前ほど苦しくなさそうである。
上手な痰の切り方も覚えたみたいである。
やれやれ・・・。
ま、いっか。
苦しくなさそうなだけでも良しとするか・・・。