敗軍の将のこと11

  • 「和解」

 ミッキーが「和解」した。
何が「和解」なのかよくわかんない・・・。
楽店は「経営統合」提案を一旦棚上げする。
資本・業務提携で「協議」する事にした。
あくまで「協議」が始まるだけ・・・。
 結果はほとんど見えてた。
1年前のポリエモンとまったく同じ。
交渉は暗礁に乗り上げる。
第三者が出て来てまあまあまあ・・・。
 何があったんだべ?
シロウトでも結果が見え見え・・・。
ミッキーほどのヒトがそんな事わかんないはずが無い。
何があそこまで駆り立てたか・・・?
何となく、ビンテージっぽい匂いがするんだよなあ・・・。

  • 「協議」

 結局、予想通りビンテージが出て来た。
仲介役ってこって・・・。
あまりにもシナリオ通りである。
銀行屋が仲介ならしゃーあんめってこって・・・。
何だったんだべ?
 「協議」ってのも便利な言葉だ。
とりあえず何か話し合ってれば「協議」だし・・・。
魑魅魍魎の世界では汎用語だべさ。
この後、何か進展するんだべか?
「協議」が延々と続くんじゃないべか?
 時間感覚がまったく違うべ。
「経営統合」提案に「NO」って答えるのに1ヶ月かかるヒトビトだし・・・。
「NO」って、たった2文字だべ。
「N」に2週間、「O」を決めるのに更に2週間か・・・。
ちんたらちんたら・・・。
スピード感を旨とするIT企業がどこまで耐えられるか・・・。

  • アドバンテージ

 ミッキーはまったく不利になってない。
こんな声もある。
株の議決権凍結は解除出来る。
株の買い増しだって出来る。
「協議」があずましくなかったら作戦変更も可能。
っという事になっている。
ぜんぜん「敗軍の将」ではない。
という声である。
 よくわかんないけど・・・。
目指していたモノが何だったのか・・・?
ミッキーの記者会見はあくまで前向き。

「当初はベストと思って提案したが、とにかくわかり合わないと前に進まない。まずは相互理解を深める事が重要。後退という認識はない」
「いろんなやり方があると思うが、株を取得したことに関して失敗した意識は全くない」
「他のフォーメーション(形態)があれば柔軟に対応すると言っていた。心変わりはしていない」
「物事は実現しないと意味がない。話し合いが出来ないまま対決姿勢を続けるのは双方によくないと強く感じた。『一文無しに』という決意でやってきたが、まずは話し合うことが大事。それが方向転換というなら、方向転換になると思う」

 ますますわかんない。

  • 株価

 勝ち負けはよくわかんない。
っとは言え楽店の株価は急上昇。
大量の借入金で株を買い増してたら投資家は不安になる。
10月下旬から下がり続けていた。
11月初旬には70,400円まで落ちた。
 今日は元気だったらしい。
終値で87,000円だそうだ。
株式時価総額で1兆円を回復したとか・・・。
大したモンである。
 ビンテージに人気があるミッキーである。
ビンテージの株主も沢山いるべ。
この騒ぎで株価がどう動くか容易に想像がつく。
シナリオが出来てれば尚更わかり易い。
めっちゃ大儲けしたビンテージがいっぱいいるはずだ。
そっか!
この騒動の根っこはそれだったのかも・・・。