痛快なことⅦ

  • スポーツ

 思えば痛快なネタっていつもスポーツだ。
しかも今まで6回の内、相撲ネタが4回。
サッカーが1回とマラソンが1回・・・。
そして今回も又、相撲である。
都合、5回目の相撲ネタ。
しかも全部あのヒトである。
 モンゴルに帰れば国を買えるくらい稼いだべや。
あんまり良く言うヒトは聞いた事がない。
好きじゃないって話は良く聞く。
でも、憎らしいほど強いってこったべな・・・。
 それだけに負けるとすごい騒ぎ。
なかなかそういうチャンスに回り逢えない。
年に5〜6回しかない。
座布団が吹雪のように舞う。
狂喜乱舞、欣喜雀躍、酒池肉林・・・。
気持ちはわかる・・・。

  • 琴奥州

 最近の期待のホシ。
ルックスも悪くないし、性格も良さそうだし・・・。
元々はレスリングなんだけど、身体も立派だしなかなか強い。
みんなが期待してる。
早く大関に、横綱に・・・。
それもあるだろうけどもっと単純な期待だんべな。
 そう、あのヒトを負かして欲しい。
それだけでいい。
ほぼ大半の国民がそう思って見てる。
面白い構図である。
 そしてその期待に見事に応えた。
もう痛快なんてモンじゃない。
拍手喝采である。
いい相撲だった。
まるで日本の相撲みたいな相撲だった。
力強く、粘り強く、正面からの相撲で打ち勝った。

 最近、満員御礼なんて出ないんじゃないべか?
何せ、面白くないもん。
出てくるのはガイコクジンばっかし・・・。
日本人がまったくダメな相撲なんてしょーもない。
外国でやりゃいいべや。
 相撲らしさがどんどん無くなってる。
その最たるモンはモンゴルのあのヒトだ。
ラピンチのつかみ合いみたいで美しくない。
レスリング出身者も多くなった。
レスリング対モンゴル相撲みたいな・・・。
フツーなら見る気もしない。
 琴奥州の出世は間違いなくプラスに働くべな。
最短スピードで大関である。
まだまだイケるべ。
相撲らしい相撲で勝てばもっと人気が出るべ。
まともな相撲でもっと強くなって欲しいね。

  • 出稽古

 今場所が始まる前にテレビで稽古風景を写した。
その時に、あのヒトが琴奥州んちに出稽古に行った場面があった。
あのヒトの狙いは琴奥州である。
出る釘を叩こうって魂胆だ。
執拗に稽古をつけてた。
 このやり方は業界では常識なんだべか?
コテンパンにやっつけて自信を奪っておく。
まだまだオレには勝てんぞっと刷り込む為の稽古らしい。
あのヒト、インタビューでご機嫌だった。
「まだまだ、甘いよ」とか言っちゃって・・・。
 琴奥州は一番も勝てなかったらしい。
ってゆ〜かあ、わざと負けてた?
相手の慢心を引き出すのと同時にスキも見つけたかも・・・。
作戦だったかも・・・。
ひょっとしたらアタマいいかも・・・。
 ま、場所はあのヒトの優勝で終わるべ。
でも、今場所最高の見せ場だった。
将来につながる大きな痛快な一番だったべや。