挨拶の雑感12

  • 「いただきます」

 面白い広告を見つけた。
宮崎県の広告である。
見出しは「『いただきます』を忘れていませんか?」
思わず目が止まった。
 広告の趣旨はもっと喰いモンを大事にしよう。
その為に「いただきます」って言うのを習慣にしよう。
もちろん地域産業活性化が目的ではある。
でも、目の付けどころはいいと思う。
 担当は秘書広報室らしい。
宮崎県知事の懐刀ってこったべ。
幾つっくらいのヒトビトなんだべ?
そんなに若い衆ではないべなあ・・・。
でも、なかなか有能なスタッフを置いているとお見受けした。

  • 「きんかん」

 広告では感想・意見を募集していた。
応募すると抽選で10名様に地元産「きんかん」プレゼント。
プレゼントには弱いのである。
特に喰いモンには意地汚い。
早速、メールを送った。

拝啓
 「完熟きんかん」欲しさにメールしました。
それも事実ですが、何より朝日新聞の広告を見てちょっと嬉しくなりました。

 「いただきます」を忘れていませんか?
あなたは食べ物を粗末にしていませんか?
もう一度、「いただきます」の意味を考えてみませんか?
っというコピーに惹かれました。

 常日頃、この事がとても気になっています。
食糧自給率が4割とか言われているこの国で、食べ物の2割が捨てられているそうですね。
確かに普段、コンビニを見ていてもわかります。
店員が涼しい顔で賞味期限切れの食べ物を処分します。
レストランやホテルの宴会場で残る料理を見るたびに憂鬱になります。
食べられる事の有難さなんて誰も微塵も感じてませんよね。

 戦後の日本は奇跡的な復興を遂げました。
(・・・中略・・・)
自分の食い扶持も賄えない国が先進国なんて言えるでしょうか?

 日本中の地方自治体がこういう声を上げるべきです。
先進国で食糧自給率が100%を切る国は無いようです。
素人が考えても食糧とエネルギーは重要な国家戦略だと思います。
でも、残念ながら中央には策は無さそうです。
これからは「三位一体」を逆手に取って地方がリードしてもいいかも・・・。
地産地消」「身土不二」です。
「いただきます」「ご馳走さまでした」ですよ。
陰ながら応援しております。
                           敬具

 是非、「きんかん」が欲しい。

  • 投書

 同じく旭新聞の投書欄にも目が止まった。
札幌に住む48歳の主婦らしい。
道内の中学校でのネタだった。

 道内のある中学校で、生徒の母親から「学校側に給食費を払っているのだから、うちの子に『いただきます』を言わせないでほしい」という要望が出たと聞き、驚いた。
 また、別の中学校の教師が、生徒から「『おはよう』『こんにちは』の挨拶に何の意味があるのか?必要ないのでは?」と問われ、教師もその通りだと思ったと聞き、唖然とした。

 思わずウガウガしたくなる。
採用して欲しさのヤラセじゃないべか?
フツーの投書じゃ刺激がないので脚色した?
幾ら何でもそんなバナナって思っちゃう。

  • 焼却

 中学生の母親っていうと40歳くらいかな・・・?
団塊ジュニアよりは上の世代だよなあ・・・。
生まれは昭和30年代の最後の頃だべな・・・。
びみょーな世代だべか?
 いずれにせよハッキリしてるのは失敗作だべや。
製作者は責任を取らなきゃイカンザキ。
PL法」ってのがある。
「Product Liability(製造物責任)法」である。
自分ちが作ったモノには責任を持たなきゃイカンザキ。
製造物が他人に害を及ぼしたら賠償しなきゃイカンザキ。(シツコイ)
 「廃棄物処理法」ってのもある。
不用になった廃棄物はやたらに放置出来ない。
ちょっと目を離すと産廃は放置されがち。
最終処分まできちんと見届けなきゃイカンザキ。
 前出の母親や教師の両親は立派な「PL法」の対象だ。
責任をとらなきゃイカンザキ。
これ以上、周囲に害を及ぼさないように手を打つべし。
失敗作は失敗作である。
ヘタに手直ししてもダメである。
とっとと焼却炉に放り込んだ方がいいべや。