「エクシブ初島」のこと(2)

 立派なオムニコートがあった。
1面1時間で2,100円だそうだ。
宿泊客はタダでもいいと思うんだけど・・・。
そういう事は気にしちゃいけないのである。
プチブルツアーなんだから・・・。
 家を出る時に迷った。
天気予報は自信を持って雨だと言ってる。
これから低気圧が通過するので荒れると言う。
確かに空は真っ暗である。
結局、ラケットを持ってくのは止めた。
 でも、熱海に着いた頃には薄日が差していた。
てんめえ〜〜〜っ。
やられたか・・・。
っとか何とか言いながらホテルに着いてお茶して・・・。
しばらくすると雨音が聞こえて来た。
見事な予報だった。
ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。
読みは正しかったぜ。

  • プール

 嫁さんと次男坊と3人でプールに出掛けた。
利用料1人1,050円。
次男坊は水着を借りて525円。
耳栓を買って525円。
利用料もレンタル水着も滞在中は有効だそうだ。
プチブルツアーだから関係ないけど、ちょっと良心的じゃん。
 真面目なプールなんて何ヶ月ぶりだんべ。
とか言ってもロクに泳げない。
嫁さんに言わせると「溺れてるのと大差無い」そうだ。
自称「ビラ泳ぎ」で数往復する。
その後は、ひたすら水中ウォーキングである。
それでもかなり運動にはなった。
これでビールが美味いぞっと。

  • プライベートレッスン

 仕上げは嫁さんによるプライベートレッスン。
次男坊と2人で素直に指導に従う。
嫁さんはまさに「水を得たトリ」である。
って事はペンギンか?
ま、近いかも・・・。
 さすがにモチはモチ屋である。
レッスンの理論がちゃんとしてる。
へ〜、へ〜、へ〜・・・。
生徒2人、トリビア状態である。
プールがウロコだらけ・・・。
 ホントは一気にレッスンに通う方がいいんだべな。
でも、今はなかなかねえ・・・。
ま、死ぬまでに何とかクロールで泳げるようになりたい。
楽しみは先に取っておくべ・・・。
こんな機会を捉えてサワリだけ教わっとこ。
 結構、全身の筋肉が疲れた。
余計なチカラがみなぎってるので当然である。
嫁さんがのたまう。
「レッスン料もらわなきゃね」
「プライベートコーチはマッサージもしてくれるんだべや」
スリッパが飛んでくる・・・。

  • 晩メシ

 晩メシの予約は17:30だった。
次の予約時間が20:00で、うまい事2回転させる作戦である。
ここのレストランはみんなこのパターンらしい。
我々の行ったのは和食レストラン「初海」
じ〜じのたっての希望で「しゃぶしゃぶコース」である。
 店に行くと一番奥の座敷に案内された。
どう見ても一番いい部屋である。
しかも8人部屋である。
悩んだんだべなあ・・・。
5人で1つの鍋をつつかせるのはキツイ。
かと言ってテーブルを分けちゃう訳にもいかない。
苦肉の策でのゆったりした座敷になったんだべ。
 突如、嫁さんが「松茸の土瓶蒸し」が喰いてゃあと言い出した。
単品で作る事は出来ると言う。
コースの途中で出してもらう事になった。
お値段は2,100円である。
げっ!
ま、それっくらい気にしないのである。
プチブルツアーなんだから・・・。

  • コース料理

 まずはビールで乾杯。
次男坊は最初っからウーロン茶である。
まったくの下戸だ。
じ〜じもば〜ばも喰う事に専念する構えである。
ビールは一口だけ飲んで残りを全部廻してよこした。
ま、望むところだけど・・・。
 最初は【小鉢三種】
菊菜のお浸し、イカメンタイなど小洒落た先付だった。
ま、味はフツー。
 次に【刺身】
ヒラメ、カンパチ、アカイカをちょっとずつあしらってある。
さすがに魚は美味かったし、量的にもちょうど良かった。
 ここで【松茸の土瓶蒸し】登場。
そりゃ、香りは最高。
味はそんなにびっくりはしなかったけど・・・。
 続いて【茶碗蒸し】登場。
別にケンカ売ってる訳じゃないとは思うけど・・・。
そりゃ、松茸のすぐ後に出たら陰が薄いよなあ・・・。
気の毒な茶碗蒸しだった。
 次は【野菜サラダ】
お品書きには「口替り」と書いてあった。
もう鍋がぐつぐついってて、みんな神経はそっちに向かってる。
気の毒なサラダだった。

  • 本命

 遂に【特選牛しゃぶ肉】登場。
季節の野菜とともにお約束のゴマダレとポン酢も登場。
やっぱ、ば〜ばと嫁さんが奉行になる。
シイタケなんかから入れて行く。
男どもは「おあずけ状態」
 でも、見た目の量は何となく上品である。
野菜も肉も遠慮がちである。
ホントは野菜たっぷりの方がいいんだけどなあ・・・。
ば〜ばがつぶやく・・・。
「何だか肉の量が少ないねえ・・・」
じ〜じもイメージと違ってた様子である。
 「ダメだ!このタレは辛すぎて喰えない」
みんなが一斉に声を上げた。
確かにゴマダレが異様に辛かった。
嫁さんは怒ってる。
「これじゃ、口がしびれて味がわかんないわ」
 早速、お姉さんにフツーのゴマダレをもらう。
みんなゴマダレが好きらしい。
ってゆ〜かあ、結局タレが勝負の料理だべさ。
しゃぶしゃぶの味はほぼタレで決まっちゃう。
牛肉は決して悪くなかったと思う。
でも、異様に辛いゴマダレの所為で全体の評判が悪くなっちゃった。

  • パスタ

 最後に【稲庭うどん】か【パスタ】を選べる。
パスタねえ・・・。
これは目からウロコかも・・・。
鍋が2つあるので1つずつ選択。
塩とコショウも忘れずに頼む。
 じ〜じとば〜ばはもう興味が無さそうである。
多分、イメージとは違ってたんだべ。
イメージは喰いきれないほどの牛肉の大皿かな・・・。
野菜とかうどんとかはツマの扱いらしい。
 しゃぶしゃぶの後のスープは塩コショウが最高。
極めてシンプルである。
牛肉と野菜のダシスープである。
これは美味くないはずがない。
 ま、【稲庭うどん】は想像通りの味だった。
問題は【パスタ】である。
肉と野菜のダシに塩コショウ。
何だかさっぱりと合いそうな・・・。
興味津々で喰う。
う〜〜〜ん、ビミョー。
何だべ?
やっぱパスタは洋モノなんだべな。
この麺のコシにはもっとしっかりしたコクが無いと物足りない。
 料理は全体的に悪くなかった。
でも、ここのお支払いはざっと6万円。
値段に見合ってるかどうか・・・。
続きは又・・・。