まおの食欲の雑感45

 今日は木曜日。
お坊ちゃまの抗がん剤投与日である。
先週はドタバタの事件があって待ち合わせが出来なかった。
嫁さんが1人で「F沢動物病院」まで送り迎え。
でも、幸いにしてお坊ちゃまは元気だった。
クルマの中で吐くような事もなかった。
 今週は予定通り、病院で待ち合せ。
ベルサッサで18:00に駆けつけた。
病院は比較的空いていた。
「ドクターF沢」がどうしても平日を希望する所以である。
ややこしい患者にはちょうどいい。
ドクターもつきっきりで面倒が見られる。
オペなんかも多いようだ。
お迎えの家族がちょろちょろとやって来る。
患者にとってはとっても安心。
有難いことではある。

  • コブ

 今日もドクターはゆったりムードだった。
「今日もいい子でしたよー」
お坊ちゃまを受け取る。
「あれっ?コブが無い」
ず〜っと気になってた右目の下まぶたのコブが消えてる。
いつの間にか直径5mmっくらいに成長してた。
 「えへへっ、ちょっとイタズラしてみました」
っとドクターが笑う。
「いやあ、すっきりしましたねえ・・」
「又、大きくなっちゃうとは思いますけどね・・・」
お坊ちゃまの顔がすっきり見える。
何だか嬉しくなっちゃう。
 コブはかなり前から出来てた。
最近、大きくなってどう見てもうっとおしそうだった。
でも、まぶたなので切除には麻酔が要る。
ドクターも麻酔には腰が引けてる。
いつも「ま、様子見ましょう」だった。
今日は見るに見かねたのかな・・・。
しかも治療費はかからなかった。
サービス治療である。
お得意さんだからなあ・・・。
早めのお歳暮か・・・?

  • 「COP療法」

 今日はゆったりと治療方針を説明してくれた。
でっかい医学書を持って来てくれた。
「COP療法」って言うんだそうだ。
3種類の併用療法って事らしい。
 「オンコビン」を毎週1回。
そして初回と4回目には「エンドキサン」を上乗せ。
んで「プレドニン」をず〜っと経口投与。
もう、既に「オンコビン」を3回投与した。
1回目の後「エンドキサン」も投与した。
次にもう1回「オンコビン」と「エンドキサン」を投与して1クール。
ここで一度、お休みになる。
 「ドクターF沢」もいろいろ気を遣ってる。
オンコビン」と「エンドキサン」の投与時期をズラす。
両方いっぺんだとダメージが心配なんだべ。
プレドニン」も量を少なめにしてるそうだ。
 前回は「アドリアシン」も使った。
今回はちょっと二の足を踏んでる。
「アドリアシン」は腎毒性が強いからという事だった。
イメージ的には抗がん剤は全部強そうだけど・・・。

  • 副作用

 お坊ちゃまは元気である。
前回の抗がん剤投与の時とは較べモンになんない。
これと言った副作用も出ていない。
強いて言えば鼻水と咳かな・・・。
時々、クシャミもしてる。
全身を使ったダイナミックなクシャミである。
誰に似たんだか・・・。
 呼吸器の感染症かもっと言われた。
レントゲンで肺にちょっとカゲが・・・とか。
抗生物質をあげてるけどなかなか・・・。
何故か長引いてる。
 後は脱毛だ。
やっぱ、抜け始めた。
覚悟はしてたけど、ここんとこ抜ける量が増えた。
「まおシャン」すると排水口にまおッ毛が貯まる。
やれやれ・・・。

  • 食欲

 食欲は何とか維持してる。
これは前回とはまったく違う。
原因は不明。
慎重に投与してもらってるせいだべか?
アガリクス」か?
サルノコシカケ」か?
ま、何でもいいや。
 でも、さすがにバカ喰いは出来ない。
多分、意地きたないから喰いたいんだと思う。
でも、沢山は喰えない。
少しずつ何回かに分けて喰ってる。
やっと、人間がその喰い方に慣れたって感じ・・・。
大騒ぎしなくて済んでる。
 体重はベストに近い。
まるでワンコみたいな体型である。
身が軽いので本犬も楽そうである。
マッサージ器やカウチの上にも軽々と飛び乗ってる。
「まおさん」も足取りの軽いこと。
服着て歩いてるととっても病気だなんて思えない・・・。