敗軍の将のことⅨ
- ２回目
ポリエモン、誉ある２回目の登場。
雑誌「日径ビジネス」の人気コーナーである。
「敗軍の将、兵を語る」
日径も人気が出たらすっかり味を占めた。
コーナーをどんどん拡大してる。
今回は「衆院選スペシャル」だと。
ポリエモンの他にも怪枝氏や椰子魯氏も出てた。
安直な企画だ。
っと思いながらもついつい読んじゃう。
考えてみたらポリエモン、１回目の登場はホンの１年前じゃん。
野球で騒ぎを起こして、テレビ局でモメて・・・。
これほど急激に名前を売ったヒトも珍しいべ。
しかも犯罪者とかじゃない。
家賃３００万円の六本木ヒルズに住むれっきとした実業家である。
- 捨てゼリフ
１年前を思い出させる。
「ぜんぜん悔しくないっすよ」
って言い方がとってもわかり易い。
みんなが、えりゃあ悔しいんだなってわかる。
「まあ、いいんじゃないの。やらせたくないんだったら・・・」
今回も又、捨てゼリフだ。
相当悔しかったようだ。
側近もそれを認めているらしい。
獲得票は８４，０００票。
ガメイは１１万票だったそうだ。
ポリエモンは３週間で８４，０００票を集めた。
４週間あったら逆転可能だったんじゃないかとか言われてる。
本人は「勝たなきゃ意味ない」とか言う。
でも、確かにこれはインパクトがあった。
「組織票で入れちゃう国民なんだから、しょうがないよね」
その通りだけど、これも捨てゼリフ。
ガメイの地盤は広くて人口密度が低かったそうだ。
ヒトが集められなかったらしい。
スーパーなんかも入店拒否される。
集落の入り口には監視が立ってた。
「ヨソモノの話を聞くな！」って雰囲気だったらしい。
何か想像つくなあ・・・。
この地域は惨敗だったそうな。
- 構想
今回の選挙はホンキだった。
まずはガメイに勝つ。
それも今回、このタイミングで勝たなきゃ意味がない。
当選したら当然、自民党に行く。
そうでないと首相になれないから意味がない。
きっと一目置かれるから周りからも文句は言えない。
ジュンちゃんの後のことを考えられる。
２０人の推薦を受ければ総裁選に立候補出来る。
ジュンちゃんだって３回も総裁選をやってる。
やり方次第ではうまく行ったかも・・・。
っとレバタラながらまくし立てたようだ。
自分的には５０歳で首相になっても意味がない。
４年後に衆院選に通る事は可能だとは思うけど意味がない。
周りに対する影響力がない。
自分的には今回がラストチャンスだった。
ポリエモンが首相か・・・。
それはそれでなあ・・・。
世代交代の考え方は大賛成だけどなあ・・・。
最初は刺客として引く手あまただったようだ。
武ブー幹事長には「どっから出る？」なんて言われてたとか。
ところが途中から風向きが変わっちゃった。
民主党のオガダ代表と会ってからだという。
「天秤にかけやがって・・・」とか言われたそうな。
ポリエモンは単純にオガダ代表の話も聞きたかった。
如何にもポリエモンらしいけど・・・。
「郵政民営化賛成」って言うなら民主党でもいっか、と思ってたそうだ。
オガダ代表に言ったらしい。
「ホンキで政権交代を狙うなら『郵政民営化賛成』って言わなきゃ・・・」
「そりゃ、無理だ」って言われたそうだ。
ポリエモンは「ダメだ、このヒト」って思ったとか・・・。
苦しいオガダ代表の顔が目に浮かぶ。
そんなオガダ代表に「負けますよ・・・」と言っちゃったそうだ。
結局、勝手に無所属で出る事にした。
自民党の公認問題ですったもんだしたらしい。
公認するには社長を辞めるのが条件だったとか・・・。
「ライブドアごとき辞めてしまえ」
「国政の方が崇高だ」
ってな勢いだったらしい。
正気の沙汰じゃなかったと言っていた。
- わかり易さ
わかり易いのは大事だんべ。
とにかく間違いないのは自分より若い世代を選ばなきゃ！
自分より先に死ぬヒトを選んでも意味がない。
誰も死んだ後の事は保証してくれないべ。
一番わかり易い大原則だと思う。
っとは言えである。
ポリエモンの選挙を見ていて考えさせられた。
「民主党は『郵政民営化賛成』って言わなきゃ勝てないよ」
オガダ代表だってそう言えたらどんなに楽だったか・・・。
「当選したら当然自民党に行く。でないと首相になれないよ」
そりゃ、そーなんだろうけど・・・。
この思考回路はすごい。
何とも不安にさせられるモノの考え方だべ。
何となく違和感があるんだけど・・・。
これがデジタル思考か？
最終的な目的は１つ。
それが達成出来れば手段は何でもいいじゃない。
って事かな・・・？
民主党は政権交代が目的だった。
だからいざ選挙が始まったら「ホントは民営化賛成だった」って言うの？
神経疑われない？
じゃ民主党の存在価値は？って言われないべか？
そんな事、目じゃないんだべなあ・・・。
主義主張より個人のチカラで人気投票に勝て！
って事なのかな・・・？
